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超越のエチカ
ハイデガー・世界戦争・レヴィナス
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年8月
- 書店発売日
- 2015年8月25日
- 登録日
- 2015年7月27日
- 最終更新日
- 2015年12月2日
書評掲載情報
2016-01-04 |
図書新聞
3237号 評者: 藤岡俊博 |
2015-11-06 |
週刊読書人
評者: 渡名喜庸哲=慶應義塾大学専任講師・フランス哲学・社会思想専攻 |
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紹介
■ 「なぜ人を殺してはならないのか」。アウシュヴィッツの後に、この問いに
答えることは可能だろうか。ハイデガーとその子どもたち、アレント、レヴィナスのはざまに立って、この根本的な倫理を語る根拠を、存在のエチカを据える台座を探す。
■ 実存と共同性、内在と超越、この古代に発し、いまもなお血が流れる問題と正面から取り組む。ナチス的ユートピアは、「決して起きてはならなかったこと」は、なぜ現実のものとなったのか。ハイデガーに至る西欧形而上学の歴史のどこにその端緒があったのか。
■ ハイデガー存在論の最も深い位相をくぐった果てに、世界戦争という今日のアクチュアルな問いを担って、批判的に語り始めようと苦闘した二つの道筋──アレントとレヴィナス。ここに現代哲学の最前線がある。
目次
目 次
序 章 ハイデガーとレヴィナスのあいだで 第6章 凡庸な悪とその日常性
Ⅰ 他者と時間 Ⅳ 近世存在論の超越論的構造
──ハイデガー、レーヴィット、レヴィナス ──人間的構成力の臨界
第1章 レヴィナスのフライブルクへ 第7章 認識論的転回の地平を求めて
第2章 ハイデガーのマールブルクへ 第8章 世界の時間と自由
Ⅱ 役割としての人間 Ⅴ 超越の倫理とレヴィナス
──ハイデガーのカント解釈にそくして ──生き残りの視線
第3章 ホモ・ヌーメノンの実存感情 第9章 感覚の享受、知識の倫理
第4章 道徳的人格性と物在性の交差 第10章 身体とその過去
Ⅲ 第三帝国の存在論 第11章 差異の時間と身体
──アレントのハイデガー批判 第12章 顔の無限と場所の倫理
第5章 ナチス・ドイツの定言命法? 終 章 世界への驚き、たまさかの生存
上記内容は本書刊行時のものです。