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カール・バルト 破局の中の希望
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年1月
- 書店発売日
- 2015年1月26日
- 登録日
- 2014年12月26日
- 最終更新日
- 2015年1月22日
紹介
■ 20世紀初頭、神学・哲学の領域に大きな転換をもたらした潮流の起点となり、西田幾多郎をはじめ、日本の思想界にも強い影響を与え、滝沢克己ら、継承者を生んだ宗教思想。その可能性の中心を、今日に生かそうとする本格的な思想論。
■ 「死から生へ」──この危機の時代を生き抜くための「希望」は、どこにあるのか。ナチス政権下を、抵抗と自由への希求とをもって生き抜いた、一人のキリスト教思想家に問う。死のなかに生を、破局と絶望のなかに希望を見出す逆転のヴィジョン、そこから力を汲んだ思想の秘密を探る。
■ 主著『教会教義学』と正面から向き合い、生涯を賭けた思索の構造をたどり、そのダイナミックな力動を支えた、啓示の根幹に迫る。
他宗教や無宗教も含め、キリスト教の外につねに開かれてあること、また人々とともに歴史的な現在の窮状を生きることを願った、変わり続けてやまない思考──そこには教義や原理のシステムに閉じこもることを拒否する、キリスト教の名による自由の壮大な実験があった。
目次
序 章 死の陰の谷において――21世紀にバルトを読む
第Ⅰ部 永生と今生のあいだ 第Ⅲ部 正義・和解・未来
第1章 時間と永遠第8章 倫理の源泉としての義認
第2章 聖霊・魂・肉体 ──バルトとハンス・キュンク
第3章 人間の死とキリストの死──教義学的な死生観 第9章 生命の光
第10章 希望に基づく闘争
第Ⅱ部 人間世界の自己破壊を超えて ──『教会教義学』の未完の終末論
第4章 生命への畏敬について──バルトとアルバート・シュヴァイツァー第11章 バルトの唯一の終末論講義
第5章 自殺について──バルトと滝沢克己
第6章 戦争について終 章 死から生へと向かう希望
第7章 人生の一回性について
上記内容は本書刊行時のものです。