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思想のエチカ
哲学・政治著作集Ⅰ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年10月23日
- 書店発売日
- 2025年10月15日
- 登録日
- 2025年8月29日
- 最終更新日
- 2025年10月20日
書評掲載情報
| 2026-01-09 |
週刊読書人
2026年1月9日号(3621号) 評者: 石川義正 |
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紹介
出会い/連結の理論へ
アルチュセール、フーコー、ネグリ、ランシエール、そしてフランス革命期の政治家サン=ジュスト……
かれらとともに革命の(不)可能性とその条件を極限まで思考してきた社会思想史家の35年の軌跡。未公開講演録も収録。
カバー写真:水谷吉法
目次
アルチュセール
私はいかにして『ルイ・アルチュセール――行方不明者の哲学』を書いたか
ルイ・アルチュセール「偶然性唯物論」講義
危機をまえにした哲学
理論主義と真空の概念
ルイ・アルチュセールはどのように仕事をしたか
ルイ・アルチュセールにおける時間と概念
一、二、三、四、万のアルチュセール
〈風変わり〉なアルチュセール、風変わりな本棚
アルチュセール、記憶、ベンヤミン、パサージュ……
未来は永く続く
アルチュセールの悲劇的な実践をめぐって
近代の再定置
ソフィストはいかにしてパレーシアストになったか
ライフハックと政治とフーコーの〈哲学〉
公共空間は全体主義に抗しうるか
再び〈以下ヲ欠ク〉
転覆と反転
自然と制度
前書きなど
渡仏を機会に私は「研究者」になろうとした。「研究者である」とは、活動を持続させるエネルギーを「情勢」からではなく「対象」から、それも自分がその「対象」を掘ることで汲み出す、という意味である。要は一種の自家発電を可能にする仕事のスタイルである。本書を編むにあたり、それを「エチカ」と呼んでみた。〔…〕その「エチカ」から生まれたいくつかのアルチュセール論を本書でようやく日本語にして発表できることに、私はいま肩の荷を下ろした気分でいる。そして、それらはいわゆる「学術論文」とは相当に異なる趣をもっている。「考えることのエチカ」を大学制度とは共有していないことだけは一目瞭然である。私とフランソワ・マトゥロンのいくつかの仕事がなければ、ここで言及されている「偶然性唯物論」は実在していなかったろうと思える点では、私たちは〝勝利〟した。しかし、私たちがアルチュセールとその時代から受け継ごうとした「書くこと」と「読むこと」をめぐる「エチカ」は、虚しく宙を舞っている。
――Ⅱ巻「あとがき」より
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。
