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新人文感覚2 雷神の撥
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2011年11月
- 書店発売日
- 2011年11月24日
- 登録日
- 2011年9月30日
- 最終更新日
- 2011年11月17日
書評掲載情報
2012-01-22 |
毎日新聞
評者: 沼野充義(東京大学教授・スラブ文学) |
2011-12-25 |
朝日新聞
評者: 荒俣宏(作家) |
2011-12-18 |
毎日新聞
評者: 沼野充義(東京大学教授・スラブ文学) |
2011-11-06 | 朝日新聞 |
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紹介
フィギュラリズム、マンガ、笑い、マニエリスムの歴史と表象を闊歩する!「風神」「雷神」が出揃い、いよいよ怒濤の完結。
目次
1 たかが英文学、されど英文学いのちがけ
カタけりゃいいってもんじゃない――アルス・アマトリア論文術
桃山時代へスリップ・イン
図書館の五万数千冊のカード化に明け暮れた日々
マガジニズムという「小さな」マニエリスム
翻厄こんにゃく、或は命がけ
訳者の告白
この訳、機知甲斐ざたにつき――『フィネガンズ・ウェイク』解題
腐海の風景
キュアリアス・ビューティ――ウォルター・ペイター
Born to be Wilde
クリティックなんて「プー」!――A・A・ミルン文学の「プー」ラドックス
プーはそこに降りて――子供部屋の中の森について
児童が問う百科、児童を問う百科
松岡正剛『遊学』
巽の方角に宝あり
椿説・由良君美の周辺
舞台吹き抜く松風のごとく
2 アリス・イン・ジ・アンダーグラウンド 1960s
あまりにもボヘミアン――ルイス・キャロル新考
意味に風穴――六〇年代のキャロル・リヴァイヴァル
送――僕らは龍を殺せるか
ラビリンスの時代
アリス・イン・フィギュアランド
アリス・リミナル――ヤン・シュヴァンクマイエルとドロテア・タニング
「スラヴ」という世紀末的パラミーター
東欧が生んだ極上の不条理アート
「自然の歴史」のメタ映像化――ヤン・シュヴァンクマイエル作品集
アニメーティッド・ハウス――シュヴァンクマイエルとゴシック小説
69、何てエロチック――ヤン・コット追悼
ローマ発、異貌の英文学――マリオ・プラーツ
マニエリスムのキケロー
新世紀のシェイクスピア、いよいよ面白く――二〇〇〇年シェイクスピア祭記念講演
目を閉じて見る場所
パラドックスの毒
オンブロマニア――プロジェクションの近代史
四世紀たった今
近代視覚空間の魅惑と閉塞を“視覚化”したやなぎみわの創意
夢の時間をありがとう
3 「マンガは萬画である」
こうしてくるんとひとまわり――絵本表象論・覚え
メディア・コミックス――わずか四十年で四百年全表象史を駆け抜ける
アニメーティングなもの――少しおおげさかも知れない
天真爛漫百貨店――『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』
ぼくらを救った青春球場――『巨人の星』
ちば漫画の魅力――コマの中の空間の広がり
一九六九、青春東大望都暮し
4 見えるものはこんなにも楽しい(Ⅱ)――表象論応用篇
フィギュラティーフ――マサンのコレクションに寄せて
メディア・ポエティックス――『オルペウスの声』と『メディアの法則』
「カトリック・パラノイア」の二十一世紀への遺言――マクルーハン『メディアの法則』
レター・コンシャス
遅さの豊かさ――エピストラリー・モード
電話が十七世紀からかかってくる――テレフォニックス論
球体ミレ二ア
近代が載る奔放なテーブル――OEDへの感謝
辞書放蕩
インテリア・バード――鳥、女、表象
遊弋する図像――クジラのイメージ瞥見
商標図像学入門
ヨハネ黙示録の終末界を行く
フォーリング――多岐にして不可解なる世紀末に
「鳥の目」の文化史
鳥の目と虫の目――鳥瞰の近代史
月へトリップ――戸川純 讃
建築的創造力
5 ホモ・リーデンス(笑うヒト)になる――山口昌男 讃
夥しさの図像学
「笑い」が癒す遠近法の中の近代――一九六〇年代後半の「方法としての笑い」
逆説を弄す安吾
馬なき騎士が荒地を行く――『モンティ・パイソン』と『ホーリー・グレイル』
スラップスティック・シックスティーズ――トランスパーソナル心理学と
境界走殺――世紀末、「走り」の意味論
しまいにゃ笑うぞ――天才たけしの元気が出る世紀末
「ぼくんち」と呼ばれた笑い
郷愁映画のような昭和二十年代
ある夜のマレビト
6 マニエリスム、今日は――種村季弘 讃
終りのはじまり――種村季弘先生追悼
さよなら、カマラーデ――若桑みどり先生追悼
前衛と求道――多木浩二先生追悼
身内と胎内――『失われた庭』の僕
細部近代論覚え
メディアの中の忍者学――六方手裏剣に仮託されたマニエリスム時代のトリックスター
あらかじめ否定された「あとがき」――澁澤龍彦『サド復活』
「常数」としてのマニエリスム――ホッケ『迷宮としての世界』
イギリスからはじめて、話しはドイツ、フランス、イタリアなどユーロ圏に及ぶ――ネオ・バロック小説のこと
怪物の世界――「凶事」としてのロマン
ほう、ホッケ教!
マニエリスムの翻訳、翻訳のマニエリスム
エンサークルメント――冲しきが若し
物語としてのキュレーション
7 さよならだけが人生だ
往生の物語――二〇〇二年七月
雷神口上
初出一覧
事項索引/書名索引/人名索引
版元から一言
観念と図像をもとに「驚異させる」ことを目指し、膨大なテキストを駆使した高山学の総決算いよいよ完結。
フィギュラリズム、マンガ、笑い、マニエリスムの歴史と表象を闊歩する!
追記
帯より
各編タイトルの曲芸振りに始まり、
知の仏壇返す離れ業で本文を締める。
これじゃあ雷さまも撥鳴らして
アンコール叫んじゃうタカヤマ文芸座!
――荒俣宏
展覧会、トークイベントなどの情報
2011/11/10(木)-2011/11/15(火)
◆高山宏 「学問はアルス・コンビナトリアというアート」展
紀伊國屋画廊(紀伊國屋書店新宿本店4F)
終了しました。
2011/11/12(土)19:00開演(18:30開場)
第94回紀伊國屋サザンセミナー 高山宏『新人文感覚』全2巻完結記念トークイベント
「知の風神・学の雷神 脳にいい人文学」
終了しました。
上記内容は本書刊行時のものです。