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ギョッとする江戸の絵画
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2010年1月
- 書店発売日
- 2010年1月20日
- 登録日
- 2015年8月22日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
2006年秋に放送されたNHK番組「知るを楽しむ この人この世界」のテキストとして刊行された冊子をベースに、新たに書籍化。
『奇想の系譜』の申し子・村上隆との対談を収録。
底知れない江戸絵画の魅力を美術史の巨匠が縦横無尽に語る。
図版110点・口絵カラー9点。
目次
芸術の効能は「ギョッ」にある
1 血染めの衝撃――岩佐又兵衛
「山中常盤」との出会い
又兵衛の数奇な生い立ち
「勝以画」の特徴とは
浮世又兵衛と又兵衛論争
「上瑠璃」と「堀江物語」
二人の又兵衛
2 身もだえする巨木――狩野山雪
断末魔の痙攣
エリートコースからの脱落
マニエリスムとの符合
山雪の新しさとは何か
文化の過渡期に生きた画家
3 「自己流」の迫力――白隠
達磨の大きさ、線の不思議
「奇想」の空白期間
禅僧としての白隠
技巧を捨てる
白隠が与えた影響
4 奇想天外の仙人たち――曾我蕭白
空前絶後の作品
発見された蕭白
わずかに判明した来歴
画風興隆期の作品
「本物」の証明
5 絵にしか描けない美しさ――伊藤若冲
若冲ブームの到来
八百屋の跡継ぎから画家の道へ
彩色画の若冲、水墨画の若冲
晩年の創作活動
絵画の伝統に革命をもたらした画家
6 猛獣戯画――長沢蘆雪
猫に見立てた虎
応挙という巨匠
江戸時代の鳥羽僧正
視覚遊戯を楽しむ
作品に見える蕭白と白隠
7 天才は爆発する――葛飾北斎
世界が認めたザ・グレート・ウェーヴ
挿絵画家・北斎と蘭書
絵手本にみる北斎のユーモア
七十歳を超えて迎えたピーク
北斎を継ぐもの
8 機知+滑稽・風刺の心――歌川国芳
武蔵の鯨退治
北斎と西洋画の影響
機知+滑稽=エンターテイナー
もう一つの潮流
対談 『奇想の系譜』から「スーパーフラット」へ 辻惟雄×村上隆
本書の成り立ち
辻惟雄と村上隆の出会い
君が研究しなさい
「スーパーフラット宣言」
『奇想の系譜』のDNA
若冲の民衆性
若冲「象と鯨図屏風」
宗教家・白隠=マンガ家・白隠
新発見
断片的とフラッシュ
『芸術新潮』連載
これからの「村上隆」
あとがき
関連画家年表
図版一覧
上記内容は本書刊行時のものです。