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神楽と出会う本 三上敏視(著) - アルテスパブリッシング
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神楽と出会う本

A5判
240ページ
並製
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-903951-22-5
Cコード
C1073
教養 単行本 音楽・舞踊
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2009年10月
書店発売日
登録日
2019年3月7日
最終更新日
2019年3月7日
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書評掲載情報

2009-12-20 朝日新聞

重版情報

7刷 出来予定日: 2016-02-10
6刷 出来予定日: 2014-11-07

紹介

中沢新一氏(人類学者)推薦!
「いまおこなわれている神楽が、そのまま古代の音楽を伝えているとはいえないけれど、その中に聞こえないリズム、見えないベクトルのような形で、はじまりの音楽の痕跡が残されていることは、まちがいない。それを取り出すためには、音楽の深部にまで踏み込んで、その聞こえないリズム、見えないベクトルを取り出すことのできる、特別な抽象の能力が必要だが、幸運なことに、三上さんはその能力が備わっている数少ない人なのだ。三上さんの神楽研究は、日本人の音楽の真実のルーツ、深層の神楽への直感に支えられている」

日本の祭り・芸能は神楽から始まった!
毎年全国の神楽を見て歩き、その数70という著者が書き下ろした、初の総合的な神楽案内がついに登場!
日本の代表的な神楽25ヵ所をレポートした神楽紀行と、神楽の起源や構造、音楽、舞、アートなどを解説したパートの2本立てにより、神楽の魅力を明らかにしていきます。貴重な写真も満載! 身近な祭り、芸能でありながら案外知らないことの多い神楽を、日本文化のルーツとしてとらえた画期的なガイドブックです。

著者は細野晴臣とも活動をともにしているミュージシャンで、別冊太陽『お神楽』の構成・執筆者。多摩美術大芸術人類学研究所(中沢新一所長)特別研究員などを務めています。

目次

神楽との幸運な出会い──はじめに

I 神楽と出会う──全国神楽紀行Part1
 早池峰神楽:豊かな演目とレベルの高さで世界に知られる文化遺産
 遠山霜月まつり:神面の数々と迎える怒濤のクライマックス
 奥三河の花祭:夜通しで舞うトランスの祝祭
 伊勢大神楽:獅子頭を奉じて移動する神楽のプロフェッショナル
 隠岐島前神楽:辺境で育まれた個性豊かなグルーヴ
 備中神楽:中世の荒神神楽と近世の神代神楽のミクスチャー
 大元神楽:神懸かりの残るトランシーな一夜
 行波の神舞:七年に一度、祈願の強さが表れる驚異のパフォーマンス
 高千穂神楽:メジャーな神楽の裏に生きるディープな神々たち
 銀鏡神楽:狩猟・焼畑・山人文化のコスモロジー

II 神楽を知る
 1神楽とはなにか?
 2神楽の分類[巫女神楽/採り物神楽/湯立神楽/獅子神楽]
 3神楽のすがた・構成
 4神楽の音楽とお囃子
 5神楽の楽器[太鼓/銅拍子/鈴/笛]
 6神歌
 7神楽の舞
 8神楽のアート

III 神楽を愉しむ──全国神楽紀行Part2
 松前神楽:道南が誇る高い技量と300年の歴史
 根子番楽:マタギの里に残る中世の香り
 保呂羽山の霜月神楽:神事色の強い湯立のセレモニー
 杉沢比山番楽:神楽のイメージを拡げるユニークなリズムと舞
 本楯神代神楽:祭りの多様なコンテンツが見られる田園地帯の神楽
 榛名神社神代神楽:奇岩に囲まれた神楽殿で舞われるフォトジェニックな神代神楽
 土師一流催馬楽神楽:平野部に広がる関東里神楽のルーツ
 玉敷神社神楽:趣のある茅葺きの神楽殿で舞われる田園地帯の神楽
 木曽駒ヶ岳神社太々神楽:山岳信仰の神社に漂う雅の香り
 佐陀神能:能神楽のルーツとされる格調高き出雲の誇り
 三作神楽:ダイナミックな舞がくり広げられる山間の集落の宝物
 本川神楽:焼畑文化が色濃く残るダイナミックでグルーヴィーな神楽
 壱岐神楽:歴史ある島に伝わる洗練された神職のパフォーマンス
 平戸神楽:キリシタン文化が香る島のストイックな神楽
 尾八重神楽:限界集落の山村に残る伝承のエネルギー

神楽と現代文明──あとがきに代えて

[コラム]
神楽見学の心得
神楽の楽しみ方1・地元とのふれあい
神楽の楽しみ方2・食と温泉
神道小史
お神輿と神楽
神楽と環境問題
神楽とコンテンポラリー音楽
能舞と儀式舞
神楽の担い手
僕の神楽参加体験1
僕の神楽参加体験2
神楽とインターネット

版元から一言

祭り、トランス、お囃子、舞、アートなどさまざまな面から強い関心を持たれている神楽ですが、研究者はいても不思議なほど総合的な案内書がありませんでした。2001年に著者が構成・執筆した別冊太陽『お神楽』(2001年)は現在入手困難になっているなか、本書はまさに待望の神楽ガイドです。まだまだ解明しきれない課題は多いものの、ミュージシャンでもある著者ならではの視点から描かれた神楽像は魅力満点。10月6日にはミュージシャン/プロデューサーの久保田麻琴さんを迎えての刊行記念イヴェントも決まっていますので、ぜひご来場下さい。

著者プロフィール

三上敏視  (ミカミトシミ)  (

みかみ・としみ:音楽家、神楽・伝承音楽研究家。多摩美術大学美術学部非常勤講師、同大芸術人類学研究所(中沢新一所長)特別研究員。辺境の神楽を中心にフィールドワークを続け、神楽の国内外公演コーディネイトも多い。 2001年に別冊太陽『お神楽』の構成・執筆を手がける。ミュージシャンとして細野晴臣の環太平洋モンゴロイドユニットや東京シャイネスに太鼓、ギター、ディジェリドゥーなどで参加。自身のユニットMICABOXでは神楽のビートを活かした独自の音楽を追求し、2006年にはロンドン公演を実現させた。また気功音楽家として『気舞』『香功』などの作品を発表している。1953年愛知県生まれ。

上記内容は本書刊行時のものです。