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流域ー社会福祉と生活設計 小倉 襄二(著) - 高菅出版
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流域ー社会福祉と生活設計 (リュウイキーシャカイフクシトセイカツセッケイ) 戦後福祉状況をめぐる断章 (センゴフクシジョウキョウヲメグルダンショウ)

社会一般
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発行:高菅出版
A5判
638ページ
上製
定価 5,500円+税
ISBN
978-4-901793-47-6   COPY
ISBN 13
9784901793476   COPY
ISBN 10h
4-901793-47-0   COPY
ISBN 10
4901793470   COPY
出版者記号
901793   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫僅少
初版年月日
2010年11月
書店発売日
登録日
2014年8月9日
最終更新日
2014年8月9日
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目次

目 次
1966年(4月1日~11月1日)
 映像と福祉/社会保障へのアプローチ/“ゆたかな社会”/生活支持のシステム/権利保障の内実/貧困と社会体制/悪循環としての貧困と疾病

1967年(2月1日~9月1日)
 “福祉国家”のヴィジョン/いのちとくらしの原点/「朝日訴訟」の意味/「朝日訴訟」を解く/「朝日訴訟」の検証/「朝日訴訟」に学ぶ

1968年(2月1日~12月1日)
 “ボロを旗として”/ユニセフの告発/“その一機をよこせ”/幻覚の視野/シビル・ミニマムの思考/いわれのない差別/被差別部落を問う/差別と歴史性/防衛コスト批判

1969年(1月1日~12月1日) 
 社会保障の動向―七〇年代へ/社会保障の現実―七〇年代へ/市民自治の確立/「市民」になること/苦界・障害・訴え/“人民のための医療”を/医療倒錯批判

1970年(3月1日~12月1日)
 人間の軸/ネクロフィリアへの対決/公害の原点/“老い”と死/共同募金の思想/社会福祉労働について/情報過流のなかで

1971年(2月1日~12月1日)
 苦界怨土/心のスキマ風と福祉/ボランティアの能動性/社会福祉労働と専門性/平和・非戦・福祉

1972年(1月1日~11月1日)
 キリスト者と社会問題史/シビリアン・コントロールの背後に/医療告発/“福祉の思想”/留岡幸助回顧/福祉と文学作品/年金動向・七〇年代

1973年(2月1日~10月1日)
 福祉の基準/福祉元年の意味/ボランティアの根拠/老人医療無料化/経済政策と福祉/軽老世相/ハンディキャプトの考え方

1974年(1月1日~12月1日)
 福祉と経済循環/社会保障と公費負担/福祉情報の検証/安楽死について/福祉と物価・貯蓄の相関/社会福祉労働論/知る権利とその周辺/保育問題の核心

1975年(1月1日~12月1日)
 三木政権と福祉政策/賀川豊彦のこと/ベトナム戦争と福祉/革新自治体と福祉行政/柳田民俗学と福祉/セツルメント運動と現代/「福祉みなおし論」批判

1976年(1月1日~12月1日)
“福祉受難年”にあたって/『現代の生活と社会保障』公刊/「キリスト教社会問題(C・S)研究」について/“老い”の実相/「荊冠旗」のこと/福祉の市民的理解/反福祉現象/世代論のアプローチ

1977年(1月1日~12月1日)
 福祉政策プログラム/社会保障と受益格差/性差別と福祉/新しい貧困/性情報の歪み/市民福祉の構成/八・一五への回帰/“定年後”のこと/文学作品と福祉/社会福祉と体制モデル/福祉とくらしの圏域

1978年(1月1日~11月1日)
 学会・研究者の責務/“老い”と選択/天皇制と福祉/“無目標社会”のゆくえ/中流幻想の意味/原爆忌と風化/老いの諸相から/ナチス・ドキュメント/専門性と福祉現場

1979年(1月1日~11月1日)
 自由・選択・福祉/革新市長会と婦人のつどい/“日本型福祉”とは/“非行老人のすすめ”/危険な足音/官僚の発想/「国際児童年」の指標/こどもと女性の国際化

1980年(3月1日~12月1日)
 社会問題の視角・八〇年代に/福祉は“聖域”か/居住福祉のしくみ/福祉の国際基準/「国際障害者年」の指標/障害問題の深層/憲法九条は福祉の基点/医療へオンブズパーソンを

1981年(1月1日~12月25日)
“不確実性の時代”と社会福祉/“福祉”というコトバと背景/福祉と防衛の相剋/市民福祉とアクセス権/“通り魔”事件を解く/ビアフラの悲惨/八〇年代行財政効果とは/“非核武装行進”に参加したこと/集約「国際障害者」年

1982年(1月25日~12月25日)
 福祉と人生のドラマ/民衆の行動基準/ ソフト・ハードの枠組/戦後福祉の設定/“活力化”とは/“地獄の黙示録”/生活設計の思想/「苦界浄土」水俣を問う/“用の美”民芸に魅せられて

1983年(1月25日~12月25日)
 グランドデザインの明暗/福祉システム論とは/現代の非行/新しいセルフ・ヘルプの罠/差別と人権・聖と賎/核抑止戦略の虚妄/情報危機/ロンドン通信/女性市民と福祉の輪/一九八三年の終りに

1984年(1月25日~12月25日)
 ジョージ・オーウェル『一九八四年』/コンピュータと人間疎外/メディアの“魔女狩り”/“名は実の賓なり”/納税者の立場/活力と社会福祉/鎮魂の譜/ニューメディアと福祉/ヒストリカル・ディスロケーション

1985年(2月25日~12月25日)
“医者たち”山本夏彦の指摘/福祉と風土/シャーロッキアンの一人として/暴力について/残酷な八月/気分の涯に/八〇年代の社会福祉

1986年(3月25日~12月25日)
 いじめを考える/いじめの深層/コンピュータと福祉/廃娼史の軌跡/カリタスの探求/税制改革と福祉の回路

1987年(1月25日~12月30日)
 福祉危機元年/閉山禍と地域崩壊/専門職と資格問題/福祉職と専門性/福祉専門職の重さ/福祉政策の構成/”子どもの世紀“を問う/福祉教育論/シャーロック・ホームズの時代

1988年(1月30日~11月30日)
 福祉思考のパラダイム/社会福祉用語論/二十一世紀社会保障構想/シビル・ミニマムと市民要求/地図を読むことから/サッチャリズムの英国改革/ロンドン通信・NHSのこと/キリスト教と福祉の源流/ロンドン通信/「社会保障ビジョン」のこと

1989年(1月30日~12月30日)
 ク・セ・ジュ・わたしは何を知るかー/“悔しかったら頑張れ”サッチャー政策/“この国は怖ろしい国”/幸せの裂け目の実相/ロンドン回想/世相と臭覚/曼珠沙華によせて/福祉と情報の相関/“人間の顔をした社会主義”

1990年(1月30日~12月30日)
 福祉イメージからの連想/地域と福祉システム/“日はまた沈む”のメッセージ/DIY・サッチャリズムの指向/「児童の権利に関する条約」/“玩物喪志”の状況/天皇即位をめぐって/特集「ガーデン天使」への祈り/サッチャー政権の思想

1991年(4月30日~12月30日)
 拘束衣と人権/福祉とバブル/“現代のマルサス”と福祉/イタリア通信/視覚のなかの福祉/ゴールド・プランの虚しさ/九〇年代の福祉状況

1992年(1月30日~12月30日)
 インドで考えたこと/スラムの原景/カーストと部落差別/一九九二年英国の社会状況/粗大ゴミ・濡れ落ち葉の“老い”/テレビ情報と福祉/JSHCの一人として/“老い”に処する/死と生のはざまに/“時は逝く”の想い

1993年(2月28日~11月30日)
 シャーロック・ホームズへの小さい旅/性タブーと福祉/JALジャンボ墜落/環境への発想/“雅子さんはかわいそう”の周辺/川柳事件と対人福祉サービス/中国の旅から/老いと医/「ガーデン天使」見学記

1994年(1月30日~12月30日)
 世論調査の罠/“国民福祉税”構想/シンドラーのリスト/京・祝祭の虚実/“きけわだつみのこえ”/民族差別と福祉/「となりのトトロ」をめぐって/テレジン収容所の小さな画家たち/日本社会福祉学会・同志社大学にて/勲章と福祉/自分のなかに歴史をよむ

1995年(1月30日~12月30日)
 歴史の長い影/ボランティアの地平/「ヨハネ黙示録」への連想/オウム現象の惨/「こどもの権利条約」をめぐって/ネクロフィリアへの批判/キリスト教と福祉の根拠/官官接待の頽廃/世間論/バウル・クレーの作品から

1996年(2月29日~12月30日)
「審議会」自戒/憲法二五条を語る/“黄落”の季に想う/介護保障を問う/めぐりくる八月の鎮魂/エイズ禍の意味/ヨーク通信/同志社キャンパス・京都御苑逍遥/一つの世紀の終末について

1997年(1月30日~12月30日)
 行政改革の志/藤沢周平作品に魅せられて/同志社定年の譜/転機ではない危機をよむ/『アンダーグラウンド』村上春樹/“非政治性の罠”と福祉/“記憶の冥さ”の世界/現状の寂しさ/“社会保障省”構想/“社旗保障省”再論/この国のかたちとしての「福祉国家」

1998年(1月30日~11月30日)
 プロテスタント社会福祉について/“肥えた豚たるより痩せたソクラテスに”/ブルゴーニュ通信/「老後保障・福祉を学ぶために」/「流域」五〇〇号/“魔のロック”と介護/新島襄と自分史/福祉と表現/社会的共同消費と周辺/新島学園女子短大のこと

1999年(1月30日~12月31日)
 マクロコスモス・ミクロコスモスの交錯/“記憶”の再生/介護サービスとメディア/日の丸と君が代/“不確実性の時代”の確かなもの/コルチャック先生のこと/シモーヌ・ド・ボーヴォワールの“老い”の視座/アンヌ・ゴノン先生との出会い/キリスト教図像学のこと

2000年(1月31日~11月30日)
“死のある情景”から/どこか変だよ、日本の子ども/福祉と警察/オンブズマンの指向/キリスト者の政治批判/I・T革命と福祉/権利の様態/“用の美”民芸に魅せられて

2001年(1月31日~12月30日)
 少子化の意味/福祉オンブズパーソンとして/“われわれ自身のなかのヒトラー”/「貧困論」へのアプローチ/福祉と犯罪/“コトバを喪う”ということ/戦後福祉の位置/テロリズムと私たちの生/テロリズムと社会福祉/枚方市の福祉オンブズパーソンとして/テロと「国際ソーシャルワーカー連盟」の声明

2002年(1月31日~12月31日)
 惨たる年頭の所感/多彩な地域福祉のかたち/現場と臭気の交錯/官僚の作業/身辺雑記のノート/消費者資本主義の渦/障害福祉の可能性/監視国家と福祉/大阪人間科学大在任のメッセージ

2003年(1月31日~11月30日)
「周平独言」をめぐって/マクロとミクロのはざまに/キリスト者とイラク戦争/“ねじ曲げられた桜”のこと/心の闇のこと/「キリスト教社会問題研究」(C・S)/“ケータイを持ったサル”の眼/自治型地域福祉モデル

2004年(1月31日~12月31日)
 介護福祉のブラックユーモア/新撰組郷愁、京に生きて/福祉は抵抗/新生会・原慶子さんのこと/「壬生狂言」パントマイムの悦楽/「狭山事件」と部落差別/軍産複合体とキリスト者/イエスの賃金論/“なんもかもわやですわ”米谷ふみ子の発言/老い・幻景・夢/リスク論の領域

2005年(1月31日~12月31日)
 イエスの笑い/ハンセン病その歴史と現実/小川居先生惜別/E・フロム「悪についての」視線/町内会長一年生/“輝け命”記念誌のこと/底辺にむかう志/“崩”の一字

2006年(1月31日~11月30日)
 田川建三『キリスト教思想への招待』から/寒梅風物詩/キリスト者と天皇制/部落解放運動への絆/“戦後福祉派の残党”として/イエス像と社会問題/小さい歴史と大きい歴史/非核と福祉/いじめの被害と加害

2007年(1月31日~11月30日)
 シャーロックホームズの書誌/孤独死の重さ/曽野綾子と思考の圏域/“ねじ曲げられた桜”再論/麦秋に社会福祉を想う/“魔女狩り”キリスト教史の深淵/マイケル・ムーア〈シッコ〉の提起/“西方の人2を通路として/福祉系研究・教学のテーマ

2008年(2月29日~12月31日)
 キリスト者の想像力を問う/残日録雑感/“限界自治”夕張の場合/右翼と福祉/キリスト教史と福祉の深層/N・I・Eとジャーナリズム崩壊/年金・医療・介護の現況/反貧困と“溜め”の思想/新島襄の志と福祉/救世軍・社会鍋のこと

2009年(1月31日~10月31日) 
 派遣村という現実/“人間抜き経済”へのプロテスト/“神の国アメリカの論理”と私たち/“神の国アメリカの論理”と私たち/辺見庸の「破局論」から/居場所と福祉/記憶のなかの福祉/政権交代“野の声よ廟堂で呼べ”/いま賀川豊彦を問う

前書きなど

 『流域』は大阪四貫島セツルメントの月刊誌です。ここは八十余年にわたり牧会、地域の子どもたち、住民の福祉の営み、セツルメント活動の拠点でした。この本は、『流域』に長年にわたって連載した小文を一書にまとめたものです。
(中略)
もやは”戦後”ではないといわれて久しい歳月が経過しました。くらしと福祉の諸相もはげしく変貌しました。この経緯のなかで私の生きてきた区切り、原点、しきりのようなものが”戦後”というおさえ方、こだわりでもありました。これはくらしと福祉を扱う私の歴史認識と深く相関しています。私はカテゴリーとして〈戦後福祉〉という思考を持続し視座としても大切に考えてきました。
(中略)
この断章、小文の経過とその星霜を人それぞれの生の刻みに重ね合わせて、どこから読み取っていただいてもと希っています。

版元から一言

量は多いのですが、一文が短く読みやすく、1966年から2009年までの社会福祉を軸とした歳月の流れを鳥瞰できます。

著者プロフィール

小倉 襄二  (オグラ ジョウジ)  (

1926年京都生まれ。
同志社大学名誉教授、関西社会事業思想史研究会主宰、日本社会福祉学会・社会政策学会・社会事業史学会各名誉会長、日本シャーロックホームズクラブ会員等

上記内容は本書刊行時のものです。