.
【利用可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
注文サイト:
在庫ステータス
在庫あり
取引情報
取引取次:
八木 ト・日・他 書店
トランスビュー 書店(直)
直接取引:あり
返品の考え方:
取次ルートは買切返品不可/直接取引は返品可
昭和二十一年八月の絵日記
B5判
64ページ
上製
定価
1,500円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2001年8月
- 書店発売日
- 2001年8月1日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2022年4月1日
紹介
失われた言葉づかい、季節の移ろいを捉える繊細な感受性。懐かしい家族の情景、遊び、学校、夏祭り・・・子どもの鋭い眼と巧みな手によって、敗戦後一年目の夏がよみがえる。
当時小学校五年生が描いた、夏休みの絵日記を原寸大のカラーで再現。
前書きなど
〈養老孟司・解説より〉
いまでは、そういう時代もあった、というしかない。
この日記がかかれた年に、私は著者より二つ年下で、小学校三年生だった。だからというべきか、ところがというべきか、この時代の記憶は 鮮明に残っている。些細な違いを言い立てるなら、昭和二十一年に、私の家では、母親がデパートに買い物に行ったりすることはなかった。デ
パートなどというものが、この世にあるという知識も関心も私にはなかった。母は開業医で忙しかったから,それも当然であろう。しかも鎌倉 の町の中でも、牛馬がまだ多かった。本を読みながら歩いていて,何かにぶつかったからと頭をあげると,目の前に馬の長い顔があった。飼い
葉桶につまずいたのである。いまとなっては、そんな出来事が私の人生にあったとは、ほとんど信じがたい。
この日記を見ていると, 過去のさまざまなことが思い出されてくる。この時代から考えると現代は・・・
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。