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ドキュメンタリーの力
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2005年3月
- 書店発売日
- 2005年3月22日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2012年10月19日
紹介
細切れの情報を垂れ流し、ステレオタイプな人間像を映すばかりのテレビで、視聴者は思考停止状態に追い込まれている。消費する映像ではなく、思考を促す映像、もう一つのメディアがいま求められている。マスメディアでは伝えられないできごとのもう一つの側面を知り、人間存在をリアルに感じることができるのが、市民メディアとしてのドキュメンタリー映画だ。受けてとつくり手のインタラクティブなあり方を模索しつつ、日本各地、世界へと上映会を広げるドキュメンタリー映画の、今もっとも旬な監督が自らの作品づくりを通して、〈ドキュメンタリーの力〉を語る。
目次
第1章 「ヒバクシャ──世界の終わりに」をつくる 鎌仲ひとみ
第2章 「花はんめ」をつくる 金 聖雄
第3章 「にがい涙の大地から」をつくる 海南友子
終章 市民メディアとしてのドキュメンタリーの時代 鎌仲ひとみ
前書きなど
メディアは、時には私たちの命を左右するような存在だ。イラク戦争の時、アメリカの圧倒的な情報戦略によって、何十万発ものミサイルがイラクに撃ち込まれ、すでに10万人以上のイラクの市民が亡くなった。アメリカ軍の兵士も日々、戦死している。そのような事態を生み出した一翼を、マスメディアが担っていないと誰が言えるだろうか。そして、そのようなマスメディアの状況を許しているのは誰でもない、視聴者である私たち自身だということを知らなければならない。
思考停止状態から、抜け出し、想像力を働かせたとき、誰にだってメディアをつくる力があることに気づくことができるはずだ。隣の国、韓国ではすでに75万人以上の市民が市民レポーターとなって発信している。「OhmyNews」は、今度は映像も配信する計画を進めている。メディアは誰かあるいはプロがつくるもの、という固定観念をまず捨てて、私たちの手にメディアを取り戻す取り組みを、一日も早く始めなくてはならない。頭の中のスイッチをちょっと入れて、意識を切り替えてみる、そうすれば日本のパブリック・アクセスの未来が始まるはずだ。
この本を書いた3人が3人なりのやり方でドキュメンタリーをつくったように、誰でも自分だけのやり方で、ドキュメンタリーをつくることができる。ドキュメンタリーの表現は自由だし、マスメディアのようなプロフェッショナリズムも必要ではない。手づくりのメディアにしかできないことがきっとあるはずだ。ほんのちょっとの勇気を出せば、仲間はきっと集まってくるし、助けてくれると思う。
版元から一言
テレビは事実を伝えられるのか?マスメディアではできないことがある―市民メディアとしてのドキュメンタリー映画のあり方を今もっとも旬な若手監督たちが語る。鎌仲ひとみ「ヒバクシャ」金聖雄「花はんめ」海南ともこ「にがい涙の大地から」3人の作品をとおして、それぞれがもう一つのメディアのあり方を問う。
上記内容は本書刊行時のものです。
