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ディスコミュニケーションを生きる
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2005年1月
- 書店発売日
- 2005年1月21日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2019年8月28日
紹介
コミュニケーションで人生を満たすことに躍起になっていないだろうか。国際関係でも日本の社会でも、夫婦間や親子間でも、あるいは自分自身のなかでさえ、コミュニケーションはうまくいっていない。
人間と人間が向かいあうところ、かならずすれ違いや疎外、ディスコミュニケーションが生じる。いま日常を生きるとは、コミュニケーションを当然のものとするのではなく、ディスコミュニケーションの海を航海すること、ディスコミュニケーションを抱えながら他者へ自己へとまなざしを向けることのなのだ。
目次
第1章 街のディスコミュニケーション
第2章 学校のディスコミュニケーション
Intermission
第3章 自分とのディスコミュニケーション──小松川事件
第4章 映画に見るディスコミュニケーション
終章 ディスコミュニケーションにこそ明日がある
前書きなど
人生の大半はコミュニケーションの成り立たない状態、違和感の連続、ディスコミュニケーションの海を航海することであって、わたしたちはディスコミュニケーションから意識的な人生をはじめる。それを腹に抱えて生きるならば(「腹に抱えて」は亡きカウンセラー、加藤ハルエ氏の言葉)、そこには生きるリアルな感覚が生まれ、だからディスコミュニケーションには明日がある。
崩壊した家庭で育ったわたしにとって、ディスコミュニケーションはハナっから生きる空気のようなものだった。これはしかし、けっして打ち解けられるものではないし、慣れ親しむわけにもいかず、わたしはいつもディスコミュニケーションの海を泳ぎ、かつ戦ってきた。
版元から一言
コミュニケーションを当然とする集団は人間不在である。人間と人間が向かい合うところ、必ずすれ違いや疎外、ディスコミュニケーションが生じる。いま日常を生きるとは、ディスコミュニケーションの海を航海することだ。
上記内容は本書刊行時のものです。