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関西弁で愉しむ漢詩
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2005年1月
- 書店発売日
- 2005年1月21日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2022年9月9日
紹介
李白・陶淵明・白居易……あの詩人たちが関西人だったらこんなに楽しい! たとえば、陶淵明の「帰去来辞」は、「さぁ 帰ろか~/イナカの田畑は荒れ放題や/これは帰らなアカンやろ/心が自由ちゃう世界で/何をウダウダせなアカンねん……」、韋応物の「幽居」は「社長も平社員も身分はちゃうけど/家を一歩出たら仕事に追われてる……」という具合になる。現代風に、左遷をリストラ、馬車を自動車と読みかえるなどの工夫もあり、とっつきにくい漢詩が、身近な世界として楽しめる。収録された54編の漢詩には、関西弁訳のほか、読み下し文と解説もつけた。
目次
第1章 幸も不幸もタイミングやて/第2章 故郷のこと思い出すねん/第3章 お酒止めたら楽しいことあれへん/第4章 仕事辞めるんも悪ないで/第5章 こんな風景を憶えておいてや/第6章 アンタのせいで息も出来へん/第7章 迷子みたいに心細いねん /第8章 人生ナンボのもんじゃ/第9章 今日でお別れやねんな/第10章 今を生きような
前書きなど
ワタシの意訳は足したり引いたり、単語を別のものに置き換えたりしています。教科書どおりの訳詩ではありません。妄想や想像のエッセンスをたっぷり含んでいます(もし、この本の意訳をテストの答案に記入すれば、きっとバツでしょう。学生さんたち、テストには書かないようにお願いします)。
こういう意訳をしていますが、先人の方々や研究に日々を過ごしておられる方々の努力を軽視しているわけではありません。その方々の努力が結晶として一冊の本になったから、遊ぶことができるのだということを忘れてはいません。
ただ……言葉が難しすぎて、ワタシはちっとも楽しめなかったのです。そういう状態では、自分の実感として漢文・漢詩を読めるはずないでしょう。だから、ここにある意訳は、楽しんで読みたい、そして「ワタシは、こう読めてしまうのよ」をいちばん大切にして遊んでいます。
版元から一言
超絶的面白意訳でお届けする漢詩ワールド。読売新聞(関西版3月6日付)で大きく紹介されました。
上記内容は本書刊行時のものです。