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快楽の仏蘭西探偵小説
- 初版年月日
- 2022年11月25日
- 書店発売日
- 2022年11月28日
- 登録日
- 2022年10月14日
- 最終更新日
- 2022年11月24日
書評掲載情報
2023-04-01 |
毎日新聞
朝刊 評者: 若島正(京都大学名誉教授・米文学) |
2023-02-18 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
全編書下し3500枚・1232頁の『北米探偵小説論21』から二年。フランス探偵小説に絞って、その始まりから現在に至る流れを追い、その特質を捉える書下し1900枚。バルザックに〈始原の探偵小説〉を見出し、〈純粋探偵小説〉との間を揺れ動くその振幅に、フランス独自の探偵小説の展開をみる。フランス探偵小説ベスト33、フランス探偵映画ベスト33付き。
目次
0 序論
0・1 快楽の仏蘭西探偵小説
0・2 探偵小説7つのコード
0・3 探偵小説2つのベース
0・4 『オイディプス王』と『アンティゴネー』
0・5 『黄色い部屋の謎』と『その女アレックス』
0・6 謎解き紳士とモラリスト探偵
0・7 本巻から別巻への案内
I 始原の探偵小説
Ⅰ・0 バルザック探偵小説
Ⅰ・1 マルチチュードの予感
Ⅰ・2 密偵たちの挽歌
Ⅰ・3 密偵vs怪盗探偵の暗黒
Ⅰ・4 死刑執行人と探偵小説
I・5 もう一つの始原 江戸探偵小説概観
I・6 二〇世紀の恐怖時代
I・7 ヴィドックの末裔たち
II 始原の第二幕 英仏海峡波高し
II・1 ガボリオから涙香へ
II・2 ヴェルヌ 青春の帝国主義
II・3 二〇世紀少年ルパン
II・4 誰が駒鳥を生き返らせるか?
II・5 探偵小説なのか・フランス探偵小説なのか
II・6 贋ジッド列伝
II・7 フランス探偵小説? それともベルギー探偵小説?
II・8 スパイ小説という名の[問題]小説
III 絶対密室のほうへ
III・0 不可能犯罪とは一つの詩である
III・1 バルザックの赤い密室
III・2 エルキュール城の密室
III・3 神出鬼没のアポリネール
III・4 ピランデッロを探す六人の探索者
III・5 カミと探偵小説の空洞
III・6 超現実主義とプロパガンダ
III・7 シムノンの13・その他
III・8 マルセル・エイメの時間割
III・9 クノーの演習
III・10 ファントムの密室
III・11 密室少年アルテ
IV 白耳義探偵小説のパサージュ
IV・1 パサージュの向こう側
IV・2 暗闇路地のジャン・レイ
IV・3 リエージュに消える男
V 純粋探偵小説を求めて
V・1 誰彼のロマン・ポリシェ
V・2 亡命者シムノン
V・3 昼下がりのビリヤード・サスペンス
V・4 真夜中のシム・ロマン
V・5 真夜中のネオ・ポラール
V・6 アンチ・ロマンという名の問題小説
VI
VI・1 フランス探偵小説ベスト33
VI・C フランス探偵映画ベスト33
∞ 後記 一〇一年のモンタージュ
書名・作品名索引
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。