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新・弾性理論
- 初版年月日
- 2010年8月
- 書店発売日
- 2010年8月20日
- 登録日
- 2010年8月25日
- 最終更新日
- 2010年8月25日
紹介
圧力”の導入を機に、新たな弾性体理論が展開されていく様は、新たな弾性体理論の一大絵巻と言える。力学の専門書に、このような躍動を感じるとは、まさに新しいパラダイムの創造の持つ力と言える(若手弾性力学者、H.M.博士の書評)。
この書は、フックの法則が何たるかを定義づけ、従来の弾性理論の問題点を明確にし、その修正を迫っている。次いで、内部応力として圧力の存在を認めることで、新しい弾性理論の展開をスタートさせている。フックの法則の一般化、ポアソン効果、ひずみエネルギーの定義、弾性係数の物理、新たな応力評価、固体の破壊、表面張力の物理、… と新しい理論が次々に展開される様は、真に圧巻である。
目次
序
1章 なぜ新たな理論が必要か 1
1.1 フックの法則,そして物理法則は方向によらないことの確認 1
1.2 フックの法則の必要不可欠性 3
1.3 従来の弾性理論の問題点 5
1)1軸圧縮の横方向変形は何の力によるものか? 5
2)ヤング率とポアソン比を導入する理論の問題点 6
3)体積弾性係数とせん断弾性係数を導入する理論の問題点 8
4)体積変形波の波速にせん断弾性係数が係わる? 11
5)いずれが本物の弾性係数か? 12
2章 ヤング率及びポアソン比の導入そしてそれらの定義の修正14
2.1 フックの法則とポアソンの経験則 14
2.2 修正ヤング率及び修正ポアソン比 18
3章 2つの弾性係数を導入するフックの法則とその問題点 25
3.1 体積弾性係数とせん断弾性係数を導入する従来の理論 25
3.2 従来の解釈の問題点 29
3.3 平均圧力導入の問題点と係数1/3の問題点 31
4章 新たな弾性理論 34
4.1 圧力の導入 34
4.2 基本原理 39
4.3 フックの法則 40
4.4 内部圧の状態方程式 41
4.5 構成方程式 44
4.6 従来の弾性理論との関係 45
4.7 修正ヤング率と修正ポアソン比の関係状態方程式の同定 48
4.8 新たな応力評価 52
4.9 脆性材料の破壊と材料強度 54
4.10 支配方程式 61
4.11 弾性ひずみエネルギー 62
4.12 初期材料内部に潜在する応力と弾性係数 64
4.13 圧力と熱応力 68
4.14 固体・液体・気体の違い 69
4.15 表面張力と表面における弾性ひずみエネルギーの関係 71
4.16 弾性波の波速と弾性係数の関係 79
4.17 数値計算への応用 84
4.18 新たな弾性理論のまとめ 87
4.19 従来の弾性理論のまとめ 88
おわりに当たって 91
参考文献 92
上記内容は本書刊行時のものです。