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鯨塚からみえてくる日本人の心
豊後水道海域の鯨の記憶をたどって
発行:農林統計出版
四六判
284ページ
上製
定価
2,800円+税
- 初版年月日
- 2008年12月
- 書店発売日
- 2008年12月20日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年9月9日
書評掲載情報
2009-03-22 | 産經新聞 |
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紹介
鯨に対する「供養の精神」にみえる日本人のこころ。本書は、豊後水道海域の鯨にまつわる有形・無形の記憶から、伝統的な地域文化を探る。鯨塚をつくって供養する姿は、日本人がもつ高い精神性が経済行為とは対極にある高い文化性をもつことを物語っている。
目次
序章 日本人の心性を探る旅 -基本的視点と構成-
第Ⅰ章 鯨・イルカと人の未知の交流
イルカと人の神秘的なかかわり/鯨と生まれ変わり/鯨にたたられた話/エビスとしての愛媛の鯨
第Ⅱ章 宇和島の鯨塚とおこもりー遊子の鯨塚を中心にー
鯨塚とはなにか/無人島の鯨塚/宇和島のイルカ漁/宇和海の鯨/宇和海の鰯と鯨/鯨がやってきた
第Ⅲ章 明浜町の鯨塚と戒名・位牌
誰が鯨をまつったのか/明浜町の鯨塚/戒名の謎にせまる/ 先祖となった鯨
第Ⅳ章 伊予市の鯨びっくり騒動と鯨のたたり
どのような鯨が愛媛にきたのか/伊予市の鯨びっくり騒動/鯨を撃った男 -近代捕鯨のあけぼの-
第Ⅴ章 大分県臼杵市の鯨塚と法要
鯨はいつごろやってきたのか/鯨塚の宝庫、大分県/鯨様の法要をみる/鯨様はどのように大泊を救ったのか/年中行事と鯨塚の供養
第Ⅵ章 鯨塚から読みとく「新しい鯨文化」概念を考える
愛媛と大分をむすぶ佐田岬半島の鯨塚/捕鯨をめぐる今日的状況/「捕鯨文化論」と「反捕鯨文化論」の対立/「捕鯨文化論」を超えて「新しい鯨文化論」へ/鯨の記憶を地域活性化にどう結びつけるか
上記内容は本書刊行時のものです。