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うつろ舟 松井 太郎(著) - 松籟社
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うつろ舟 ブラジル日本人作家・松井太郎小説選

発行:松籟社
四六判
328ページ
並製
定価 1,900円+税
ISBN
978-4-87984-285-5
Cコード
C0093
一般 単行本 日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2010年8月
書店発売日
登録日
2010年7月5日
最終更新日
2010年8月10日
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書評掲載情報

2010-09-26 読売新聞

紹介

日本からブラジルに渡り、70余年。頑健な大地と格闘してきた老移民が、還暦を契機に小説の執筆を開始。遠く離れた故国の言語で刻み込むようにして作った物語は、いま日本国内で書かれ・読まれる小説とは異質の強さ、新鮮さをもつ――「すばる」'08年8月号で紹介され、大きな反響を呼んだ孤高の移民作家・松井太郎、その代表作を編んだ待望の作品集。

目次

うつろ舟
狂犬
廃路
堂守ひとり語り
神童

 (解説)外地日本語文学の新たな挑戦─松井太郎文学とその背景 (西成彦)
 (解説)辺境を想像する作家─松井太郎の世界 (細川周平)

著者プロフィール

松井 太郎  (マツイ タロウ)  (

父貞蔵、母きよを両親として、1917年神戸市に生まれる。日本の国籍は今も保持。
1936年、父の失業を機に、一家でブラジルに渡った。サンパウロ州奥地で農業に従事。一家は4年後には25ヘクタールの小地主(ミニフンジオ)となった。
第二次世界大戦、またその後のコロニア社会の動揺を大過なく切り抜ける。
意見が合わなくなった父に勘当され、妻・子どもを連れて新しい生活を始める。過労がたたって病を得たが、気候のよいモジ・ダス・クルーゼス市の郊外に移り、病気から回復。妻と息子の働きによって、安定した生活ができるようになった。後日、息子がサンパウロ市に移り、スーパーマーケットを出したのを機に隠居。
生来、文芸に親しんできたが、隠居後に創作活動を開始。年1作ぐらいの割で創作し、コロニアの新聞・同人誌に投稿を重ねてきた。
現在もサンパウロ市に在住、なお創作活動を続けている。

西 成彦  (ニシ マサヒコ)  (

1955年生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。
専攻は比較文学、ポーランド文学。
著書に、『ラフカディオ・ハーンの耳』(岩波書店、1993)、『イディッシュ 移動文学論Ⅰ』(作品社、1995)、『森のゲリラ 宮沢賢治』(岩波書店、1997)、『耳の悦楽 ラフカディオ・ハーンと女たち』(紀伊国屋書店、2004、芸術選奨文部科学大臣賞新人賞受賞)、『エクストラテリトリアル 移動文学論Ⅱ』(作品社、2008)など。
訳書に、ゴンブローヴィッチ『トランス=アトランティック』(国書刊行会、二〇〇四)など。

細川 周平  (ホソカワ シュウヘイ)  (

1955年生まれ。国際日本文化研究センター教授。専攻は近代日本音楽史、日系ブラジル移民文化論。
著書に、『サンバの国に演歌は流れる 音楽にみる日系ブラジル移民史』(中央公論社、1995)、『シネマ屋、ブラジルを行く 日系移民の郷愁とアイデンティティ』(新潮社、1999)、『遠きにありてつくるもの 日系ブラジル人の思い・ことば・芸能』(みすず書房、2008、読売文学賞受賞)など。

上記内容は本書刊行時のものです。