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崔曙海作品集 脱出記
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2012年8月
- 書店発売日
- 2012年8月6日
- 登録日
- 2012年7月12日
- 最終更新日
- 2012年8月6日
紹介
1920年代、日本の朝鮮植民地政策が露骨化し、満州事変へと軍靴が高鳴る中、次々と生まれ出た崔曙海の「貧困文学」。その代表作11篇の翻訳をまとめた初めての書。
また「崔曙海文学の世界-批判的写実主義からプロ文学へ-」と題された解説は訳者の翻訳の師でもある児童文学評論家の韓丘庸氏が書いている。
この解説は、崔曙海(チェ・ソヘ)とその作品の紹介だけにとどまらず、近代朝鮮文学史を紐解く上での良好なテキストとなっている。
目次
故国/拾参円/脱出記/パクトリの死/飢餓と殺戮/洪水の後/白琴/毛布/金魚/紅焔/新しい道を歩む/解説 韓 丘庸(ハン グヨン)/崔 曙海 年譜
前書きなど
あとがき
崔曙海がその短い生涯を全速力で駆け抜けるように亡くなってから、今年でちょうど八十年になる。この節目の年に、この短篇集を出せることになり、ひちしお感慨深いものがある。
朝鮮の近代文学に出会い、崔曙海の作品に出会ってから、彼の実体験から湧き出るような、腹の底から絞り出すような作品をなんとか日本語に翻訳してみたいとの思いが募ってきた。
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曙海の作品は貧窮を素材として窮乏に喘ぐ庶民の生活描写が主流をなしていて、主として三種の傾向が認められる。先ず、祖国で生活の場を失って間島へ流浪する貧乏な庶民を描いた作品があり、次に咸鏡道地方の田舎を背景に無識で貧乏な労働者や雑役夫の生活を描いた作品がある。三番目に雑誌社の周辺を徘徊する文人たちの貧窮相を描いた作品がある。
曙海の貧困文学は目的意識的なものではなく、作家自身の体験と生理から湧き出た自然発生的なものであり、彼の簡潔で直線的な文体によって、いっそう力強く訴える力を持っている。
版元から一言
「朝鮮のゴーリキー」と賞賛された崔曙海(チェ・ソヘ)没後80年を記念して代表作11篇を一挙紹介!
上記内容は本書刊行時のものです。
