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出版者情報
新TOEIC TESTリスニング完全攻略
- 初版年月日
- 2011年2月
- 書店発売日
- 2011年2月3日
- 登録日
- 2011年1月14日
- 最終更新日
- 2012年3月20日
紹介
パート別の出題傾向を【頻出出題パターン24】にわかりやすく分類し、それぞれに有効な対策を示しました。ビジネスに頻出する話題・語彙を豊富に用いて公開試験を再現した【練習問題172問+実戦模試100問】は、TOEICの受験対策はもちろん、実践で役立つ英語力もしっかり身につきます。
目次
はじめに
本書の構成と使い方
【I 頻出出題パターン24 Question Types】
[Part 1 写真描写問題 Photographs]
1 出題形式・特徴
2 選択肢の文型
3 人物写真.ひとり(練習問題2問)
4 人物写真.複数(練習問題2問)
5 事物写真・光景写真(練習問題2問)
6 ひっかけ選択肢.誤答キーワード(練習問題2問)
7 ひっかけ選択肢.音・語彙(練習問題2問)
[Part 2 応答問題 Question-Response]
1 出題形式・特徴
2 疑問詞疑問文(練習問題4問)
3 Yes/No疑問文(練習問題4問)
4 選択疑問文(練習問題4問)
5 依頼文・提案文(練習問題4問)
6 ひっかけ疑問文(練習問題4問)
7 平叙文(練習問題4問)
8 キーワードを利用したひっかけ(練習問題4問)
[Part 3 会話問題 Short Conversations]
1 出題形式・特徴
2 基本情報を問う.人物・場所(練習問題2題4問)
3 基本情報を問う.話題・職業(練習問題2題4問)
4 詳細情報を問う.問題・行動・方法(練習問題2題4問)
5 詳細情報を問う.理由・意見・提案(練習問題2題4問)
6 詳細情報を問う.推測情報・時・数値(練習問題2題4問)
7 言い換え表現(練習問題2題4問)
[Part 4 説明文問題 Short Talks]
1 出題形式・特徴
2 基本情報を問う.目的・場所・時間(練習問題2題4問)
3 基本情報を問う.話題・職業(練習問題2題4問)
4 詳細情報を問う.問題・行動・方法(練習問題2題4問)
5 詳細情報を問う.理由・意見・提案(練習問題2題4問)
6 詳細情報を問う.推測情報・時・数値(練習問題2題4問)
7 言い換え表現(練習問題2題4問)
【II 攻略ストラテジー Strategies】
[Part 1 写真描写問題 Photographs]
1 どこで・だれが・何をしているか.人物写真(ひとり)(練習問題2問)
2 共通点・相違点.人物写真(複数)(練習問題2問)
3 どこで・何が・どのようになっているか.事物写真・光景写真(練習問題2問)
4 誤答キーワードを避ける.ひっかけ選択肢(練習問題2問)
5 音・語彙によるひっかけを避ける.ひっかけ選択肢(練習問題2問)
[Part 2 応答問題 Question-Response]
1 疑問詞への対応.疑問詞疑問文(練習問題4問)
2 肯定・否定・保留.Yes/No疑問文(練習問題4問)
3 AかBか・AもBも・どちらでもない.選択疑問文(練習問題4問)
4 応じる・断る・保留.依頼文・提案文(練習問題4問)
5 否定形動詞,付加語句は無視する.ひっかけ疑問文(練習問題4問)
6 意見・提案・報告.平叙文(練習問題4問)
7 キーワードを避ける(練習問題4問)
[Part 3 会話問題 Short Conversations]
1 キーワードを追う.基本情報(人物・場所)(練習問題2題4問)
2 キーワードを追う.基本情報(話題・職業)(練習問題2題4問)
3 話者の考え・意図をつかむ.詳細情報(問題・行動・方法)(練習問題2題4問)
4 話者の考え・意図をつかむ.詳細情報(理由・意見・提案)(練習問題2題4問)
5 話者の考え・意図をつかむ.詳細情報(推測情報・時・数値)(練習問題2題4問)
6 正答キーワードを見抜く.言い換え表現(練習問題2題4問)
[Part 4 説明文問題 Short Talks]
1 キーワードを追う.基本情報(目的・場所・時間)(練習問題2題4問)
2 キーワードを追う.基本情報(話題・職業)(練習問題2題4問)
3 話者の考え・意図をつかむ.詳細情報(問題・行動・方法)(練習問題2題4問)
4 話者の考え・意図をつかむ.詳細情報(理由・意見・提案)(練習問題2題4問)
5 話者の考え・意図をつかむ.詳細情報(推測情報・時・数値)(練習問題2題4問)
6 正答キーワードを見抜く.言い換え表現(練習問題2題4問)
【III 実戦模試100 問 Practice Test】
Part 1 写真描写問題 Photographs(10問)
Part 2 応答問題 Question-Response(30問)
Part 3 会話問題 Short Conversations(10題30問)
Part 4 説明文問題 Short Talks (10題30問)
実戦模試正答一覧
解答・解説 Answer Key
Answer Sheet
前書きなど
≪はじめに≫
「TOEICはよいテストだ」――これが私たちの率直な感想です。TOEIC(Test of English for International Communication)を受験される方の動機はさまざまでしょう。就職を有利にするため、会社の方針で一定以上のスコアを取らなくてはならない、英語力の実力診断として、などいろいろあるでしょう。私たちは大学や企業などで、そういった異なる動機や目的を持つ学習者を対象に TOEIC受験の対策指導を行っています。また、指導する以上は自分たちも受験して、どのようなテストなのかをよく知っておく必要がありますので、繰り返し受験することで傾向や有効な対策を自ら体得し、実践してきました。
その過程で確信したことは、緻密な研究に基づいて作成されているTOEICは「きちんと」学習すれば、基本的な英語力全般を向上させてくれるとてもよい英語力評価テストであるということです。英字新聞を読んだり、英語のニュースを聞いたりするために必要な語彙力や表現力、読解力とリスニング力を身につけることができます。結果として、ライティング力や会話力も伸びてきます。
もちろん、英検やTOEFLなど他のテストにも同じことは言えるのですが、特にTOEICは社会人が一般的によく遭遇する場面を想定して作られているので状況を理解しやすく、幅広く役立ちます。また、合格・不合格ではなく、はっきりとしたスコアで結果が出ることや、年8回受験が可能な点なども、英語学習のペースメーカーとして活用しやすいでしょう。
では、上に述べた「きちんと」学習するということですが、それは「基本をきっちりと学び直す」ということです。現在のスコアが500点以下であれば、迷わず高校入試レベル、つまり中学校3年間分の基礎英語をしっかりやり直すべきです。この基本部分をあいまいにしたまま、TOEIC対策教材の問題だけを解くのは無理があります。素振りをしたこともないのにいきなり野球の試合に出たり、クラブを握ったこともないのにいきなりゴルフコースを回ったりする無謀さに似ていると言えるでしょう。
使える時間数や目標スコアによって、ある程度の工夫が必要な場合もありますが、「基本」を怠って結果だけを求めても効果はありません。付け焼刃的な知識や、 小手先だけの技らしきものを学ぶのでなく、ごく当たり前の基本事項をみっちりやり直すほうが確実にスコアはアップしますし、何よりも英語力そのものが身についてよいのです。
TOEICに使われている英文は、ノンネイティブである私たちが英語を使う場合によい手本となるものばかりです。Part 2と Part 3の会話文、Part 4のアナウンスメントやちょっとしたあいさつ(スピーチ)、Part 7のメールや通知文、メモなどを「自分も同じように話せる[書ける]か?」という基準から見てください。成人の英語学習者としてこれだけの英語を使いこなせれば理想的ですが、その道のりは遠く、勉強すべきことは山積みです。つまり、TOEICはスコアアップで基礎力をつける以外に、自分たちが使う英語の指針ともなってくれるので、学習方法は際限なく広がります。
本書を担当した著者一同は、TOEICを指導する場合も、英語力そのものを身につけ、結果としてTOEICのスコアもアップするという指導に力を入れています。そういった私たちの指導姿勢をそのまま教材にしたのが本書です。
ポイントを明示しやすく、読者の皆さんになじみ深いTOEIC問題の形式を借り、基本的な文法事項やよく使われる語彙・イディオムなどを紙面が許す限り網羅しました。本書で取り上げたこれらの事項は、TOEICのみならず、英語を使ううえでも必要不可欠な要素ばかりですので、しっかり学習していただきたいと思います。それにより、あいまいだった部分が明確になり、英語への理解が深まります。本書を活用して基礎力をつけるための学習を繰り返し、TOEICのスコアアップはもとより、英語力そのものをアップさせ、さらに英語学習を深めていただければ幸いです。
末筆ながら、本書を上梓するにあたり、語研編集部の奥村民夫代表には、企画から校正までひとかたならぬご厚意とご助言をいただきました。この場を借りて、衷心より感謝の意を表したいと思います。
2011年1月
著者
上記内容は本書刊行時のものです。