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不妊を語る 白井 千晶(著) - 海鳴社
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不妊を語る 19人のライフストーリー

発行:海鳴社
A5判
320ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-87525-287-0
Cコード
C0047
一般 単行本 医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年3月
書店発売日
登録日
2012年2月14日
最終更新日
2012年3月8日
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書評掲載情報

2012-04-01 朝日新聞
評者: 出久根達郎(作家)

紹介

「自然妊娠できないから10人産んでも不妊です」「不妊治療をやめたとはまだ言いたくない」「セックスレスは、不妊にも属さない気がする」「産みたいより親になりたかった」……不妊を経験した19人の女性が「人生としての不妊」「生活の中の不妊」を語る。2004年刊行し好評の報告書『不妊当事者の経験と意識に関する調査 2004』よりインタビュー部分を再編集。不妊当事者・家族だけでなく、助産師・看護師・医師など医療関係者にも必読の書である。

目次

はじめに
1章 もったいなくて毎周期AIH。今は子二人
2章 流産は子から拒否された気持ち。娘は二番目で長女
3章 自然妊娠の子が三人いるが「もしかしたら不妊」
4章 ワーキングマザーの夢。治療優先でキャリアダウン
5章 排卵誘発で品胎、苦渋の減数手術
6章 ダウン症候群は染色体が「一本多い分」くらいのプラスアルファ
7章 継子を育てているのに、夫は「他人の子は育てられない」と特別養子に反対
8章 「マラソン選手がゴールに倒れ込むように」終止
9章 卵の質が問題で受精卵ができず。逆にすっきり
10章 特別養子縁組二人。親になりたかった
11章 男性不妊・二子ありでも「私は生殖能力に欠けた女」
12章 子どもがいないからこそ、ひとかどの人にならねば
13章 自然妊娠できないから10人産んでも不妊です
14章 夫の兄の精子で人工授精。夫に似た子がほしかった
15章 「原因を知りたくない」から「治療を進めたい」へ
16章 女でありたいという思いも。枯れるってむずかしい
17章 不妊治療をやめたとはまだ言いたくない
18章 田舎の旧家の長男。親族養子を考えつつ後悔しないために一度だけ体外受精
19章 セックスレスは不妊にも属さない気がして疎外感
おわりに――ライフストーリー研究という観点から

前書きなど

 昨今「不妊」が注目されている。しかしそこで看過されがちなのは、女性は(あるいは男性は)「人生上の経験」として不妊を経験しているということである。不妊治療を経験して妊娠、出産し、育児しながらも不妊から卒業できていないと感じている女性もあれば、不妊治療をやめて、「親にならない人生」という目に見えない役割移行を経験し、その役割に適応しようとしている女性もある(「親にならないことへの役割移行」は目に見えないため困難であると言われる)。ライフコース上の経験という視点をもちながら、不妊当事者の語りを当事者の視点から共有することは、専門家にとっても、不妊当事者にとっても、一般の方にとっても、非常に有用であるだろう。(「はじめに」より)

著者プロフィール

白井 千晶  (シライ チアキ)  (

日本学術振興会特別研究員、大学非常勤講師(首都大学東京、聖母大学、東洋大学、早稲田大学)。1970年愛知県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程単位取得満期退学。専門は、家族社会学、リプロダクションの社会学。
主要著書に、『テクノロジーとヘルスケア ―― 女性身体へのポリティクス』(日比野由利・柳原良江編:生活書院、2011年)、『世界の出産』(松岡悦子・小浜正子編:勉誠出版、2011年)、『子育て支援 ―― 制度と現場』(編著:新泉社、2009年)、『不妊と男性』(青弓社、2004年)、『変容する人生 ―― ライフコースにおける出会いと別れ』(大久保孝治編:コロナ社、2001年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。