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破局
人類は生き残れるか
- 初版年月日
- 2007年3月
- 書店発売日
- 2007年3月2日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
我々は今、立ち止まらなければならない! 地球温暖化、それは人類の暴走の結果であり、人類滅亡への警鐘でもある。環境のさらなる急激な悪化が、具体的科学的に明らかになってきた。また遺伝子汚染・公害の隠蔽など問題は山積している。我々に残された時間は少ない……。人類の営みを地球史から物理的・根源的に考える。
目次
はじめに
Ⅰ.破局の予兆
1.とけ始めた氷の島――地球温暖化――
2.しのびよる大量絶滅
3.人間活動の指数関数的成長
4.止まらない核への欲望とその汚染
5.ミクロ世界の妖怪――20世紀が開いた非科学――
Ⅱ.「機械論」とその限界
6.ヒト、人間、人間(ヒト)
7.デカルトにみる近代科学の機械論的性格
8.20世紀機械論の破綻
9.マクロ世界とミクロ世界
Ⅲ.方向転換は可能か
10.フラスコの中の自然
11.熱力学がおしえるもの
12.未来へのある手がかり
13.公害は終っていない
おわりに
前書きなど
いま私たちは、人類史はむろんのこと、地球生命の歴史からながめても異常としかいいようのない過渡的な時代を生きています。この小冊子は、現代がいかに異様な状態にあるかということ、そして、このままいけば人類はある破局へと向かわざるをえないのではないか、さらには果たしてこれを回避する道があるのだろうか、といった疑問を探るための一つの試みです。内容は3つの部分から構成されています。第Ⅰ部では現代私たちが直面している危機を素描してみました。まずは気づいてほしいからです。第Ⅱ部では、現代の科学・技術を強力に推し進めている考え方の枠組み、すなわち「機械論」とその限界を示してみました。問題の性質から言って、私たちの考え方そのものを問い直すことが重要だと思ったからです。第Ⅲ部では展望を探るための、現時点で私が紹介したいと思ういくつかのアイデアを扱いました。
最も難しいことは、人類が直面している本当の姿から目をそらさないことです。レジャーランドが仮の世界であると自覚することです。たとえ人類が滅びるとしても。なぜならそれは、人類自らが犯した罪の結果なのであり、罪を自覚することこそが人間の証なのだから。
我が身の非力さもかえりみずに、蛮勇をふるってこのような拙い小冊子を著したのも、ひとえにこの人類の盲進にわずかでもブレーキをかけたいと思ったからです。すでに少なくない心ある人々がこの方向で動いていますが、現実に必要な力から言えば、まだまだ到底たりません。本当に解決されるものであれば、それは自ずから、地球上のあらゆる場所において、あらゆる人とあらゆる生物たちの参加による多様な知恵と実践を必要とするでしょう。ひとりでも、ふたりでも仲間が増えればと思っています。
上記内容は本書刊行時のものです。
