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こどもといっしょに たのしくさんすう 小学4~6年 渡辺 恵津子(著) - 一声社
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こどもといっしょに たのしくさんすう 小学4~6年 考える力を育てる学習法

発行:一声社
A5判
240ページ
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-87077-174-1
Cコード
C0037
一般 単行本 教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2002年2月
書店発売日
登録日
2010年10月27日
最終更新日
2010年10月27日
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重版情報

5刷 出来予定日: 2012-07-15

目次

はじめに
第1章 4年生の算数
〔1〕ドラマが生まれる73÷3の学習
 1.九九の範囲では答えが出せないもの
   ■“恵津子先生からのすてきなお手紙”
 2.3ケタ÷1ケタ
   ■70点、ふたつの道
〔2〕面積は周りの長さに関係ない?
 1.「広さ」の実感を持つ
 2.切ったり、貼ったりして形を変えても面積は変わらない
 3.万国共通単位「c㎡」
 4.面積(長方形)は「たて×横」で求められる
 5.大きい単位k㎡を実感する
〔3〕小数のたし算―小数って小さい数?
 1.砂袋で小数を実感する
 2.3+2.5=2.8?
〔4〕分数は作ってみないとわからない!?
 1.赤いテープは何ハメハメハ?
 2.ジュースをリットルマスで測る
 3.折り紙で分数を作ってみる
 4.分数ものさし
〔5〕分数は変身する
 1.3と3/8は、2と13/8? それとも、2と11/8?
 2.1と3/4?を仮分数にする
遊びながら算数しよう―4年生編
第2章 5年生の算数
〔6〕小数のかけ算―積の小数点はどうやって決めるの?
 1.1。3×2の疑問
 2.3。12×3.2では・・・
 3.1より小さい数をかけると、答えは小さくなる?
  ■2002年度からの小数のかけ算
  ■教科書にもの申す
〔7〕小数のわり算―あまりの小数点の位置は?
 1.7。2÷3.6の学習
 2.あまりのあるわり算でも大丈夫
〔8〕分数―わり算の商
  A÷B=A/Bを考えよう
■ 体を使ってやってみる分数
〔9〕「奥が深い!」―円周率“π”
 1.円の面積の学習から始める
 2.円周を測ってみよう
〔10〕割合はむずかしい
 1.ブラックボックスで考える「割合」
 2.「操作の倍」の学習
 3.「倍」
  ■野球選手の打率も「割合」なんだ!!
遊びながら算数しよう―5年生編
第3章 6年生の算数
〔11〕体積―ぼくにも体積があるの?
 1.いろいろなものの大きさ比べ
 2.形を変えても体積は変わらない
 3.水に浮くものの体積は全部沈めて量る
  ■1?入り牛乳パックは1000立方センチメートルないの?
  ■水と氷の体積のふしぎ
〔12〕平均にごまかされないために
 1.実際にならすことのできる「平均」
 2.ならしたとみなす「平均」
 3.番外編―日本シリーズの優勝予想
  ■健康のために歩き始めたお母さん
〔13〕算数で社会を見る―単位あたり量
 1.混み具合
 2.文章題は読解力?
 3.どっちがお買い得?―単価の学習
 4.速さ
 5.子どものレポート学習
  ■そのヘーゼルナッツ「待った!」
〔14〕比例学習で見つけた―卵の数、水一滴の無駄
 1.実験から見える2つの量を考える
 2.生活の中にある比例関係を探す
 3.子どもたちのレポート学習
  ■比例学習について
遊びながら算数しよう―6年生編
第4章 算数と総合学習
 問題作り・探検レポートで広がる算数の世界
 1.「総合的な学習」が始まったけれど
 2.算数から始める総合学習の実際
 3.総合学習の実践―「ブドウ物語研究」
  ■学びの道は、一本道ではない
  ■算数学習から総合的学習への発展の可能性
付録 こんな時どうする?
お母さんの悩みに答えます Q

前書きなど

この本は『こどもといっしょにたのしくさんすう(小学1~3年)』に続
く高学年版で、教科として系統性がはっきりしている算数を、子どもの側か
らとらえなおすことを基本のテーマにしています。
「学ぶ子どもが主人公」という視点で「深く豊かな算数学習にしたい」と考
えるようになったのは、20年程前、全国的に子どもたちの「問題行動」が
顕著だった頃の子どもたちとの出会いからでした。
新米教師の頃の私は「どの子もできるようになって欲しい」と、全国のい
い実践の真似をしては教え込み、問題演習に子どもたちを追い込んでいまし
た。ところが、この子どもたちに通用しなくなったのです。全校あげて子ど
もの自立を課題に「生活点検」「反復ドリル」等に取り組みましたが、なか
なか効果は表れません。悩んだ末に、作文や日記を通じて書くこと・考える
ことに取り組んでみると、学習にそっぽを向いているように見える子どもた
ちの言動の裏にある「わかりたい、できるようになりたい、自信を持ちた
い」という本音や願いが、やっと見えてきたのです。「喜び」も「苦しみ」
も「大事さ」も一位の教科だった算数の授業改革に取り組み始めると、子ど
もたちは学ぶ意味と面白さを発見し、仲間と学び合う中で、友達発見や自分
発見もできるようになりました。学ぶ世界の面白さを知り自信が生まれた時、
子どもたちは目を見張るほどの力を発揮していったのです。これは大きな確
信になりました。
 目の前にいる子どもの生活や現実から出発し、子どもたちの心の声を聴き
ながら、何にこだわり、つまずき、瞳を輝かせるのか、を知ることは学習づ
くりの出発点です。さらに、公式に当てはめて問題を解いたり、はやく計算
ができたりすることよりも、なぜそうなるのかと考え思考する力を大切にし
た算数学習をつくることが重要ではないかと思っています。算数は数に抽象
化された世界の学習ですが、生活や事実と結びつけた学びをつくることが、
子どもたちに確かな力を育てるのだと思います。
 学びの主人公は子どもです。そして発達の主体は子ども自身です。あせら
ずじっくりと、子どもたちの内にある力を育てていきたいと思います。本書
がこうしたことを願う教師や父母の皆さんの助けになれば幸いです。

版元から一言

まさに目からうろこの算数の本。この本の編集をして初めて、円周率の意味がわかった。
ベテラン教師として困難といわれるクラスを受け持つことが多い筆者。子どもの勘違いや誤答に中に含まれる大切な真実を見つけ、子どもたち自身が考えて答えにたどり着く、そういう過程を大切にしている。
算数の本だが、子ども観が変わる本。

上記内容は本書刊行時のものです。