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現代軍事学入門
文脈・政策・運用・管理
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2026年7月1日
- 登録日
- 2026年4月23日
- 最終更新日
- 2026年7月3日
紹介
増大するAI、ドローン、激しくなる認知戦、混乱する時代に、身を守る“教養”!
基礎から学ぶ政軍関係・文民統制・軍事行政・戦略・作戦・戦術・情報・人事・兵站まで。自由・民主主義の下で、戦争と平和をリアルに考えるため、豊富な図解と用語の解説で体系的に学ぶ入門書。
【特徴】
1 国際政治の基礎を踏まえ、民主主義と軍隊のあり方を考察する軍事学の新体系
2 AI、情報化の時代における戦略・作戦・戦術に加え、軍隊を基礎で支える情報、人事、兵站の論点を体系的に網羅
3 複雑な意味の概念を多数の図版で分かりやすく解説
4 馴染みがない軍事用語の全体の内容と関連付けながら学習
5 これから安全保障・軍事を学ぼうとする人々のための教養
【目次】
はじめに――「わざわざ点検をするほどのことじゃない」のか?
序論――本書の立場と構成
第1部 文脈を理解する Understanding Context
第1章 軍事学の立場
第2章 戦争の原因、平和の条件
第3章 政軍関係と文民統制
第4章 軍事行政
第3部 戦力の運用 Employment of Forces
第5章 戦略
第6章 作戦
第7章 戦術
第4部 資源の管理 Resource Management
第8章 情報活動
第9章 人的資源管理
第10章 兵站活動
結論――研究をさらに進めるための文献案内
あとがき
目次
はじめに――「わざわざ点検をするほどのことじゃない」のか?
序論――本書の立場と構成
本書の目標/本書の構成
第1部 文脈を理解する Understanding Context
第1章 軍事学の立場
第1節 軍事学とは何か
第1項 軍事学の立場
(1)軍事学は軍隊を時代や地域の文脈と関連付けて研究する社会科学である/(2)軍隊の制度と行動は時代や地域の文脈に適応させる必要がある
第2項 軍事学の方法
(1)軍事学の研究ではモデルと理論を活用する/(2)軍事学を基礎づけるのは軍事史の知見に基づく実証である
第2節 軍事学は何を明らかにしてきたか
第1項 軍事学の古典的理論
(1)クラウゼヴィッツの研究は戦争の多様性をモデルによって説明した/(2)三位一体モデルは現実の戦争の多様さが文脈と関連することを示している
第2項 現代軍事学の潮流
(1)総力戦から冷戦の時代に移り、軍事学の研究は大きく広がった/(2)新たな技術体系が軍隊の制度と行動を変えていく
第2章 戦争の原因、平和の条件
第1節 なぜ戦争は始まり、終わらないのか
第1項 国際社会と外交
(1)国際社会では対外政策の対立を外交によって解決する/(2)紛争の解決において外交は戦争より優れた手段である
第2項 戦争の原因
(1)外交を失敗させ、戦争の原因となる要因は3つに分かれる/(2)予防戦争の兆候を見逃してはならない
第2節 いかに平和を維持し、回復するか
第1項 国際安全保障の諸制度
(1)現代国際法は国連の集団安全保障システムを基礎としている/(2)勢力均衡の効果には時間がかかり、不安定である
第2項 武力紛争法と軍備管理
(1)武力紛争法の目的は社会の損害を最小化することである/(2)軍備管理の制度は、各国の軍備の規模と組成に制限を設けている
コラム① 米中関係とコミットメントの問題
第2部 政策と軍事 Policy and Military
第3章 政軍関係と文民統制
第1節 なぜ文民統制が必要なのか
第1項 文民統制の概念
(1)政軍関係では国家と軍隊の関係が分析の焦点となる/(2)国家は文民統制によって軍隊を指揮する
第2項 分析方法
(1)文民統制の最適な方法は状況によって変化する/(2)文民統制の核心は政治指導者の情報コストの軽減である
第2節 いかに文民統制を有効に保てばよいのか
第1項 監視メカニズム
(1)契約関係を通じて監視する/(2)審査・選抜の制度で軍人の選好を監視する/(3)警報装置を通じて軍隊の活動を監視する/(4)制度的阻止で文民と軍人の意思決定を一致させる/(5)巡回監視を繰り返し、軍隊の内情を把握する/(6)委任見直しで、軍隊の作戦行動に制限を加える
第2項 懲罰メカニズム
(1)拘束的監視の強化で行動の自由を奪う/(2)短期の物質面懲罰で損失を与える/(3)長期の物質的懲罰で損失を与える/(4)軍事司法システムで刑罰を与える/(5)超法規的措置による処罰
第4章 軍事行政
第1節 いかに軍事力を整備すべきか
第1項 軍事行政
(1)軍事行政の課題は限られた予算で優れた軍事力を整備することである/(2)脅威ベースから能力ベースへの転換で軍隊の予算管理は強化された
第2節 軍隊の能力を形成する要素は何か
第1項 ドクトリン
(1)ドクトリンは軍隊の制度と行動を設計する方針である/(2)軍種間の競争と対話を通じてドクトリンを並行的に開発する
第2項 組織
(1)編制部隊で能力を開発し、編組部隊で能力を発揮する/(2)統制限界によって組織の構造が変化する
第3項 訓練
(1)訓練では個人単位の訓練から部隊単位の訓練へと段階的に進める/(2)効果的な訓練を開発することが能力の開発に寄与する
第4項 装備
(1)研究開発で装備の性能を向上させることでも能力を開発できる/(2)軍隊の装備は多岐にわたる種類がある/大量破壊兵器/通常兵器/小型兵器
第5項 リーダーシップと教育
(1)リーダーシップは軍隊の指揮系統を強化することができる/(2)教育は軍隊の職務遂行に必要な知識を普及させる意義がある
第6項 人事
(1)人的戦闘力の量的な拡大は人口によって制限される/(2)人的戦闘力の質的な向上には教育、訓練が必要となる
第7項 施設
(1)施設は軍隊の能力を支える基盤だが、移動することができない/(2)その機能に応じて施設の最適な立地を検討することが必要となる
コラム② ロシア軍の汚職と改革の困難
第3部 戦力の運用 Employment of Forces
第5章 戦略
第1節 戦略とは何か
第1項 戦略の概念
(1)戦略は軍事・非軍事の手段を総合的に運用する方策である/(2)政治的目的を達成できるように戦略行動を変更する必要がある
第2項 分析方法
(1)ネット・アセスメントは長期的な軍事バランスの変化を分析する/(2)地政学はグローバルな空間的な相互作用を分析する
第2節 いかに戦略を実行するのか
第1項 戦略の原則と指揮統制システム
(1)戦略の実行においては軍事力の弾力的な運用を想定しておく必要がある/(2)指揮統制システムは戦略運用の基盤となる
第2項 戦略のアプローチ
(1)軍隊が活動する戦域は広くても、打撃すべき目標を狭く限定する/(2)多数のアプローチを切り替えながら軍隊を運用する
第6章 作戦
第1節 作戦とは何か
第1項 作戦の概念
(1)作戦術は戦略アプローチを戦術行動として具体化する/(2)作戦行動の組み合わせを列挙する
第2項 分析手法
(1)戦力組成を分析することで戦闘力の静態的な比較が可能となる/(2)戦力運用を分析すれば、戦闘力を動態的に分析できる
第2節 どのように作戦を遂行するのか
第1項 作戦の原則と指揮統制システム
(1)戦いの原則/(2)作戦司令部の組織と運用
第2項 作戦部隊の組織と運用
(1)作戦目標の選択では重心の致命的脆弱点から決勝点を導き出す/(2)作戦アプローチの選択では時間と空間を考慮する
第7章 戦術
第1節 戦術とは何か
第1項 戦術の概念
(1)戦闘の勝敗を説明するためには時間の要素を考慮する必要がある/(2)陸海空の領域別で戦術運用のパターンはさまざまに異なる
第2項 分析手法
(1)戦闘では偵察と打撃をサイクルとして考慮する/(2)ランチェスターの法則は、戦闘のダイナミクスを計算できる
第2節 どのように戦術を遂行するのか
第1項 戦術ドクトリン
(1)現代システムの実践には長期の錬成が不可欠である/(2)委任戦術は戦闘単位の意思決定を加速させる
第2項 戦術的意思決定の実際
(1)イースティングの戦闘は自律的な戦術的意思決定の意義を示している/(2)イラン航空655便事件は戦闘システムの限界を示している
コラム③ 中国の接近阻止・領域拒否に対する米軍のアプローチ
第4部 資源の管理 Resource Management
第8章 情報活動
第1節 なぜ情報活動が必要なのか
第1項 情報の概念
(1)戦争の霧の中で活動する軍隊は常に情報を必要としている/(2)情報活動はサイクルとしてモデル化することができる
第2項 分析方法
(1)情報活動はさまざまな原因から決して完全にはならない/(2)情報のウェブによって情報の共有化を促進する
第2節 どのように情報活動を実行するのか
第1項 戦略情報
(1)情報コミュニティを通じて情報活動の縦割りを解消する/(2)意思決定の必要に応じた収集態勢を事前に構築する
第2項 作戦・戦術情報
(1)指揮統制システムの強化で情報優勢を確実にする/(2)戦闘過程では時間の制約が情報能力を制限する
第9章 人的資源管理
第1節 人的資源管理とは何か
第1項 人的資源管理の概念
(1)人的資源管理は多様な人的戦力を活用する/(2)人事システムの機能は相互に影響を及ぼす
第2項 分析手法
(1)軍事労働力分析で階級別、年次別の人員の変動を捉える/(2)軍隊の任務と軍人の動機づけを一致させることで貢献を引き出す
第2節 いかにして人的資源管理を実行するのか
第1項 動機づけ
(1)軍隊の人事業務に対する社会の理解と協力が必要である/(2)報酬の要素と水準を組み合わせることで長期的な定着を図る
第2項 能力開発
(1)専門軍事教育と一般教養教育で職務遂行の能力を高める/(2)教育訓練の内容をいかに管理するのか
第10章 兵站活動
第1節 兵站とは何か
第1項 兵站の概念
(1)兵站は軍隊のために多種多様な補給品を管理する/(2)補給品の管理にはカタログに基づく類別が必要である
第2項 分析方法
(1)サプライチェーン・マネジメントで在庫の最適配分を可能にする/(2)兵站システムの支援能力は距離に応じて減少していく
第2節 どのように兵站活動を遂行するか
第1項 需給管理
(1)防衛産業基盤の生産力が兵站システムの源泉となる/(2)基準を定めて在庫を体系的に管理する
第2項 交通能力
(1)平時の交通能力によって兵站支援の成否は大きく左右される/(2)補給品の移動に使用する輸送能力にも一貫した管理が必要である
コラム④ 軍隊の能力、それ自体が「抑止」そのものではないー日本の防衛産業の発展
結論――研究をさらに進めるための文献案内
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。

