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オペラがわかる101の質問 ザビーネ・ヘンツェ゠デーリング(著) - アルテスパブリッシング
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オペラがわかる101の質問
原書: DIE 101 WICHTIGSTEN FRAGEN: OPER

A5変型判
縦127mm 横210mm
352ページ
並製
価格 2,400円+税
ISBN
978-4-86559-225-2
Cコード
C1073
教養 単行本 音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年5月31日
書店発売日
登録日
2020年4月13日
最終更新日
2020年5月26日
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書評掲載情報

2020-07-12 産經新聞  朝刊

紹介

愛すべき娯楽か、偉大なる芸術か、はたまた壮大な無駄遣いか──
オペラの歴史と最新事情から、政治との関係、劇場経営の裏側まで、
これまで語られなかったすべてがわかる!
オペラはどこで、どうしてできたの?
オペラは社会に役立つの?
なぜ神話を題材にした作品が多いの?
歌劇場でいちばん偉いのはだれ?
拍手は、ブーイングはいつ始まったの?
もっとも上演頻度が高いオペラは?

西洋の芸術の粋──オペラ。
誰もが疑問に思い、でも質問をためらってしまいがちな101のクエスチョンに、
ドイツを代表するオペラ学者夫妻がマジレスします!
初心者だけでなく、オペラ通にもおすすめの「オペラ超入門」!

「オペラへの入門は政治や社会への入門でもある。
 そんなところまで考えさせる入門書は日本のオペラ業界にはない。
 その意味で本書はたんなるオペラ入門書を超えて、
 日本のわれわれに多くを教え、社会へ啓いてくれる恰好の書物だ」
 ──「訳者あとがき」より

目次

はじめに

第1章 オペラ初心者に

Q.001 オペラはどこで、どうしてできたのか?
Q.002 なにゆえオペラにはさまざまなアートがかかわっているのか?
Q.003 「総合芸術」とは何か?
Q.004 「まずは音楽、お次にことば」の意味とは?
Q.005 オペラはどのように構成されているのだろうか?
Q.006 台本作家、作曲家、装置家、演出家たちによる共同制作とは?
Q.007 宮廷歌劇場はいつ、どこに、何のために建てられたのだろうか?
Q.008 宮廷歌劇場を引き継いだのは国立歌劇場、州立歌劇場、
 市立歌劇場なのだろうか?
Q.009 そもそも歌劇場はどんな建物だったのだろうか?
 そして、いまはどうなのか?
Q.010 歌劇場の建物にはどれほどの威厳があるのか?
Q.011 オペラの愉しさはどこにあるのか?
Q.012 オペラは上流階級のものなのだろうか?
Q.013 オペラは社会に役立っているのだろうか?

第2章 オペラの姿かたち

Q.014 オペラにはどのような種類があるのだろうか?
Q.015 「リブレット」とは何か?
Q.016 「演出ノート」とは何か?
Q.017 オペラ、オペレッタ、ミュージカルの違いとは?
Q.018 なにゆえオペラにもしゃべられる台詞があるのだろう
Q.019 「楽劇」とは何か?
Q.020 「メロドラマ」とはか何か?
Q.021 「時事オペラ」とは何か?
Q.022 「実験オペラ」とは何か?
Q.023 どうしてバレエが入るオペラがあるのだろうか?
Q.024 合唱の役割とは?
Q.025 序曲や前奏曲は必要なのか?
Q.026 しだいに大きなオーケストラがもちいられるようになった理由とは?
Q.027 「オペラのメロディは不滅だ」などと、どうしていえるのか?
Q.028 「ライトモティーフ」とは何か?
Q.029 オーケストラ・ピットの役割とは?
Q.030 なにゆえ演奏会形式での上演があるのか?
Q.031 「スコア」の役割とは何か?
Q.032 指揮者の役割とは?

第3章 オペラの筋書きと原作

Q.033 なにゆえオペラには神々が登場する古い神話がつきものなのか?
Q.034 「文学オペラ」とは何か?
Q.035 「祝祭オペラ」とは何か?
Q.036 なにゆえオペラには愛や憎しみがつきものなのか?
Q.037 オペラの悲劇と喜劇はいつごろからあるのだろうか?
Q.038 なにゆえオペラは歴史上のできごとを扱うのだろうか?
Q.039 オペラは政治を扱うのか?
Q.040 オペラは現実世界を描けるのか?

第4章 オペラの傑作と大作曲家

Q.041 影響力の大きな作曲家とは誰か?
Q.042 なにゆえ有名なオペラにはイタリアでできたものが多いのか?
Q.043 モンテヴェルディのオペラの人気は衰え知らずなのだろうか?
Q.044 モーツァルトのオペラはいつごろから人気があったのだろうか?
Q.045 「歌中心のオペラ」はロッシーニやベッリーニ、
 ドニゼッティが書いたのか?
Q.046 マイアベーアがオペラの歴史に名を残したのはどうしてなのか?
Q.047 ヴェルディとワーグナーが対立していたというのは本当だろうか?
Q.048 クルト・ヴァイルのオペラの新しさとは?
Q.049 世界的に有名なオペラ作家はまだいるのか?

第5章 歌と歌手について

Q.050 スター歌手とはどのようなもので、いつごろからいるのか?
Q.051 「プリマ・ドンナ(第一の女)」とは何か?
Q.052 「プリモ・ウォーモ(第一の男)」とは何か?
Q.053 「声域」と「声種」の違いは?
Q.054 なにゆえエンリコ・カルーソーとマリア・カラスの
 名前ばかりがいつも挙がるのか?
Q.055 いつもテノールが主役でバリトンがライヴァル役である理由とは?
Q.056 「ベル・カント」とは何か?
Q.057 「シュプレヒゲザング(語る歌)」とは何か?
Q.058 テノールの「ハイC」が騒がれるようになったのはいつからか?
Q.059 「カストラート」とは何か?何をする人なのか?
Q.060 「カウンターテナー」はカストラートの代わりなのだろうか?
Q.061 「ズボン役」とは何か?
Q.062 「レチタティーヴォ」と「アリア」の役割とは?
Q.063 「二重唱(デュエット)」が好まれる理由とは?
Q.064 みながいっせいに違った歌詞を歌うのは無意味ではないか?
Q.065 「アンサンブル」とは何か?

第6章 オペラの舞台とスペクタクル

Q.066 「舞台」や「舞台空間構成」とは何か?
Q.067 なにゆえスター歌手は高級な衣装をまとうのか?古着ではだめなのか?
Q.068 照明の役割とは何か?
Q.069 演出家の役割は大きいのか?
Q.070 歴史的な情報にもとづく上演とは何か?
Q.071 行進のように大人数が登場するシーンはなにゆえ好まれるのか?
Q.072 舞台上で音楽が演奏されるのはどういう場合か?
Q.073 多くの動物たちが出てくる理由とは?
Q.074 野外や、倉庫、工場、駅舎でオペラを上演する理由とは?

第7章 オペラとメディア

Q.075 オペラの批評は必要か?
Q.076 オペラの宣伝方法とは?
Q.077 オペラの録音には意味があるか?
Q.078 映像に撮ればオペラの公演は伝わるか?
Q.079 オペラ映画は実際の上演に代わることができるか?
Q.080 舞台上で映像やヴィデオをもちいる可能性?
Q.081 新しいメディアがオペラに貢献できることとは?

第8章 オペラの運営と経営

Q.082 なにゆえオペラは金食い虫なのか?
Q.083 オペラを財政的に支えてきたものは何か?
Q.084 なにゆえ政治家たちは歌劇場に姿を見せるのか?
Q.085 なにゆえオペラにはスポンサーが必要なのか?
Q.086 「インプレサーリオ」とは何か? その役目は?
Q.087 歌劇場でいまいちばん偉いのは?
Q.088 法律や契約は歌劇場の財政を護るのか?

第9章 オペラと観客

Q.089 拍手やブーイングはいつごろ始まったのか?
Q.090 いまでも座る場所によって身分が違うのだろうか?
Q.091 観客の服装の今昔?
Q.092 プログラム冊子を買う理由とは?
Q.093 なにゆえ子供用のオペラがあるのか?
Q.094 なにゆえオペラの危機やオペラ改革がずっと叫ばれているのか?
Q.095 オペラが上演されている国はどこか?
Q.096 もっとも上演頻度の高いオペラは何か?
Q.097 オペラのレパートリーはつねにあったのか?
Q.098 オペラ・ルネサンスとは何か?
Q.099 オペラ祭の人気はどこから来るのか?
Q.100 オペラには後継者問題はないのか?
Q.101 オペラに未来はあるのか?

訳者あとがき
人名索引
作品索引
参考文献

前書きなど

訳者あとがき

 世に「オペラ入門書」というものは数多く存在する。ヨーロッパでもアメリカでも、そして今日ではアジアでも、そのなかの日本でも同じだ。そこにはとりあえず一通りのことが書かれている。オペラがどんなもので、そこでは何が演じられ、何が歌われ、いつどんな作曲家がいて、どんなオペラがあるかということから、どこに劇場があるか、どんな歌手がいたのかいるのか、そしてオペラを観に行くときにはどんな格好をすればよいのかとか、幕間での過ごし方はどうすればよいのかということまで含めて、セレブな世界への誘惑をちらつかせながら事細かに書かれているような入門書のことだ。
 本書もその意味では「入門書」のひとつである。しかしながら、ふつうのそれとはちょっと違っている。「オペラは上流階級のものなのだろうか?」とか「オペラは社会に役立っているのだろうか?」などという問いかけは、ふつうの入門者たちにはおよそ関係がない。それにもし、あの世間離れした空間に足を踏み入れて、そんな疑問をもったとしても、ちゃんとわかりやすく答えてくれるような入門書はどこにもなかった。「法律や契約は歌劇場の財政を護るのか」という疑問にしてもそうだ。こういうことは歌劇場の実務者が考えるべきことだから、入門者にかぎらず、コアな聴衆だっていちいち気にする必要はないからである。
 しかしながら、本書はそうした歌劇場を運営する上での舞台裏までのぞかせてくれる。いっけん華麗なオペラも、裏にまわればいろいろな問題をはらんでいるからだ。豪華な舞台は大いなる娯楽であると同時に、大いなる金食い虫である。破格の無駄づかい、偉大なる消尽、かつての王侯貴族の奔放で贅沢な趣味。国立の歌劇場があるけれど、ほんの一部の国民しか足を運ばないようなそんなものに税金を投入する必要があるのか? オペラを観る人も、あるいは観ない人も、いちどはそうした疑問をもったことがあるだろう。しかしながら、どのような理屈で現在の社会でもオペラが認知され肯定され、公的な補助を受ける意味をもっているのかということを、わかりやすく説明することは困難な作業でもある。
本書は、そうしたことも含めて、オペラの表も裏も、歴史も現在も、政治も文化も経済も、すべて網羅してこのヨーロッパ発祥、日本にもアジア全体にも根づいているオペラを「ていねいに」説明している。それはドイツのように、中小の街にも歌劇場がそなわっているような国家において、この文化を正統に位置づけ、保護する必要性を絶えず問われているなかだからこそ書かれうるものだ。そしてそれは、歌劇場をもつ他の多くの国々、ヨーロッパだけでなく、アメリカやアジアにも有効な議論であり、地域的にはそこまで念頭に入れて展開されている議論でもある。それは読んでいるうちにすぐ察せられることだろう。
 こういう書物は、いわゆる入門書の枠をはずれて、オペラについての蘊蓄を垂れるにはもってこいの資源ともいえる。もとより、ちょっとした物知り顔をできるような情報も網羅されているから。「ブーイングってのはかなり昔からあってさ」とか「ハイCってのはいついつから言われているんだよ」とか「批評家が知ったかぶって書いているようなヴェルディとワーグナーの対立なんて噓っぱちなのよ」とか「ホンモノの象が舞台に出てきたってのは都市伝説でね」とか「ワグネリアンがこだわるようなライトモティーフなんてワーグナー自身は否定的だったのよね」とか、嫌味なくさらりと言ってのけるのは楽しいかもしれない。そもそも「ライトモティーフ」的なものはオペラ・コミックが先取りしていたなどという知識を、いけすかない(?)ワグネリアンに授けてあげるのもいいだろうし、コンチェルタンテ(演奏会形式)上演を一方的に貶しめる「原理主義者」たちに、それがすでに長い歴史をもっていることを教えてあげるのも一興だ。
 そもそも、最初のオペラはなんだったのかということですら、著者はさすがオペラ研究の第一人者だけあって、歴史的な検証をふまえながらひじょうに詳細に、でもわかりやすく書いてくれている。最初のオペラの作曲者はペーリなのかカッチーニなのか、ごっちゃになっている入門書も多いが、本書はカヴァリエーリを含めて、誰が最初といえるのか、その場合はなにをもってそう言えるのかということから説き起こしている。問題の在処がクリアになって、また蘊蓄がひとつ増えてうれしくなる人もいるだろう(もっとも、最近ではマドリガーレの一部がもうすでにオペラ的であり、そっちにオリジンを見る人も出てきているのだが)。
 著者のデーリングご夫妻は、ともにオペラ研究(という、日本ではあまり馴染みのない分野)の第一人者であり、訳者の私は東京で一度、ライプツィヒで一度、オペラ研究の現場でおふたりともどもご一緒したことがある。ヨーロッパのオペラ研究は今日、地道な資料研究を下地にしながらも発見や再評価に暇がなく、それはあらゆる国、あらゆる時代の作曲家や作品にまでおよんでいる。それはまた複数残されている手稿譜やコピー譜を含めた異稿研究や台本研究、上演にかんする社会史・経済史的研究をとおしての作品校訂や出版、その影響史、そしてじっさいの上演や忘れられた作品の蘇演、その音声・映像記録化、データベース化を通して、ドラマトゥルギー研究や物語構造研究、演出(史)研究、文化研究、ジェンダー研究、ポスト・コロニアル研究から発声の生理学、身体運動学、脳科学まで、あらゆる分野を巻きこんだ大きな研究領域になっている。
 そうしたあらゆる研究のベースとなる楽譜や台本のみならず、音響資料や映像資料もデーリング氏の務めていたバイロイト大学の分館で、トゥルナウにある音楽劇研究所には豊富に収蔵されている。オペラ研究は、まず作品を大量に聴いて大量に観るところからしかはじまらない。それができないところに残念ながらオペラ研究はない。日本にいて研究する難しさはまずそこにあろう。
 オペラ上演のレパートリーも方法もどんどん更新され、刻一刻変わっているので、ヨーロッパの現場にいないと追いつくことすら難しいだろうが、そうした環境のなかで書かれた本書は、まさしく20世紀末から21世紀の今日にかけて歌劇場でじっさいにかかっている演目を横目で観ながらの入門書でもある。何人もの名カウンターテナーが競い合うバロック・オペラ、ベル・カントの流れを汲みつつも、貴族社会・市民社会の豪華さを取り戻しながら次々と蘇演されていくマイアベーアの諸作品、ふたたび盛んになった現代オペラ創作等々、いまオペラの現場で何が生じているか、何が人気なのかということがよくわかる問いの立て方であり、答えの仕方である箇所がいくつもある。
 「金食い虫」のオペラは、今日その上演を経営面から考えるうえで、政治的・経済的な問題と不断に接している。どの歌劇場も近年主たる戦略にしているスポンサー制についてもわかりやすく説明されているし、ときに経営上のなまなましい場面もそっとのぞき見させてくれるが、同時にオペラが常にポリティカルな問題をはらんできたことも頻繁に説かれている。政治はつねにオペラ座のすぐ隣か真正面にいる。そのあたりについても、本書はいろいろな角度から問いかけ、その答えを与えてくれる。ドイツと日本の事情の違いもあり、与えられる解答すべてに納得できるかどうかは人それぞれだろうが、著者の立場ははっきりしているし、説得力もある。芸術と政治とのあいだにともすると線引きをして、たがいに無関係にしておきたい人が日本には多いだろうが、そんなヤワなことではオペラの問題はひとつも解けないということになろう。
 問いの084にあるような、政治家がよく訪れる歌劇場というトピックは、日本のオペラ・ファンにはピンとこないかも知れないものの、まさしく歌劇場が政治の舞台になり得ることを象徴的に物語っている。個人的には、日本の皇室も政治家ももっと歌劇場を外交や政治の手段や演出に使うようになれば、文化と政治の関係もより柔軟になり、たがいにオープンに批判し合えるような気がするのだが。劇場文化は社会批判的な目を涵養するうえでだいじだというのがドイツにおける基本であり、演劇の最高峰ともいえるオペラ、もっとも大きな劇場である歌劇場もとうぜん、同じ枠内で捉えられている。そうあるべきだろう。オペラへの入門は政治や社会への入門でもある。そんなところまで考えさせる入門書は日本のオペラ業界にはない。その意味で本書はたんなるオペラ入門書を超えて、日本のわれわれに多くを教え、社会へ啓いてくれる恰好の書物だと思う。

長木誠司

著者プロフィール

ザビーネ・ヘンツェ゠デーリング  (ザビーネ ヘンツェ デーリング)  (

ザビーネ・ヘンツェ゠デーリング(1953– 元マールブルク大学音楽学教授)およびジークハルト・デーリング(1939– 元バイロイト大学音楽劇研究所所長)夫妻は、ともにドイツの代表的なオペラ研究者であり、19世紀を中心としたオペラを演劇学的な観点を交えながら研究している。ことにマイアベーアなど、忘れられていたオペラ作家たちの再発見に貢献してきた。多くの論文に加えて、オペラ関係の事典や便覧の著作がある。

ジークハルト・デーリング  (ジークハルト デーリング)  (

ザビーネ・ヘンツェ゠デーリング(1953– 元マールブルク大学音楽学教授)およびジークハルト・デーリング(1939– 元バイロイト大学音楽劇研究所所長)夫妻は、ともにドイツの代表的なオペラ研究者であり、19世紀を中心としたオペラを演劇学的な観点を交えながら研究している。ことにマイアベーアなど、忘れられていたオペラ作家たちの再発見に貢献してきた。多くの論文に加えて、オペラ関係の事典や便覧の著作がある。

長木 誠司  (チョウキ セイジ)  (

1958年福岡県出身。東京大学大学院教授、音楽評論家。『朝日新聞』『レコード芸術』などに定期的に寄稿。東京大学文学部、東京藝術大学大学院博士課程修了。1986–88年、ドイツ学術交流会の奨学生としてドイツのボンに留学。2005年、文部科学省の派遣でベルリン自由大学の客員研究員。2019年、ベルリン芸術大学客員研究員。オペラおよび現代の音楽を多角的に研究中。著書に『前衛音楽の漂流者たち──もう一つの音楽的近代』(1993)、『グスタフ・マーラー全作品解説事典』(1994)、『フェッルッチョ・ブゾーニ──オペラの未来』(1995)、『第三帝国と音楽家たち』(1998)、『戦後の音楽』(2010)、『オペラの20世紀──夢のまた夢へ』(2015)など。1993年度第4回出光音楽賞、平成27年度(第66回)芸術選奨評論等部門受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。