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canna カンナ
さくらい けいこ詩画集
- 初版年月日
- 2015年9月
- 書店発売日
- 2015年9月16日
- 登録日
- 2015年8月5日
- 最終更新日
- 2015年8月28日
紹介
〈いのちのよろこび〉をユニークな詩・29編と版画・23点で紡ぐ。無音の美、沈黙の風土をしなやかに表現するさくらいけいこの感性がきらめく詩画集。
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つかれた 木々の葉っぱに
かかる くもの巣に
距離をおいて
はりついている
おおきな くも と
ちいさな くも
めすぐも と おすぐも
ほんとにささいなことで
おすぐもは
めすぐもに
喰べられた
好き と
いっただけなのに
(『くもの愛』より)
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目次
●ひかりの中で
ひかりの中で/ふゆの芭蕉布/カンナ/きっと/くもの愛/雨あがり/都わすれ/さざんか/かまきり/ゆき
●夜をみつめて
夜をみつめて/またたく星/そおっと/道/老犬シータ/息吹/思い出/しあわせ駅/シルクロード(敦煌)/仮面の宴会
●ふきの子
ふきの子/やわらかなえがお/まるい あき/さぎ娘/恐怖/箱の中の空/野分/航海/空 あります
♢解説(野呂昶)
♢あとがき(さくらい けいこ)
前書きなど
さくらい けいこさんは、詩人でも画家でもある多彩な才能の持ち主です。大自然の森羅万象の中から、独自の感覚によって、美と真実を探求し、それらをあるものは詩に、あるものは絵画に表現しています。
芸術は目に見えないものを見、耳に聞こえないものを聞く、無音の美、沈黙の風土を基盤としていますが、さくらい けいこさんは、それを詩人の感性、画家の感性の両面から追求しようとしています。(……中略)
このたびの詩画集では、詩が画の世界を深め、画が詩の世界を深めて、詩と画を超えたもう一つの芸術的世界を切り拓いています。このユニークな詩画集が多くの人々に読まれ鑑賞されて、感動を与えますことを祈っています。
――野呂 昶〔のろ・さかん〕(詩人)
上記内容は本書刊行時のものです。