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集団的自衛権とイスラム・テロの報復
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 登録日
- 2015年4月7日
- 最終更新日
- 2015年5月7日
紹介
平和国家から軍事優先国家へ。戦後日本の大転換、日本人が標的に―
安倍首相によって、自主憲法・自主防衛・自主外交という祖父の「岸ドクトリン」の亡霊が蘇り、大日本主義復活の可能性が懸念される。
イスラム世界に親しまれてきた日本が、いま集団的自衛権で米国に同調することによって新たに標的にされようとしている。
安全保障や中東政治、イスラム研究の第一人者4人が結集して、現状と対応を考える。
●ヨルダンの「イスラム過激派」リーダーやその研究者にヨルダン人記者を通じてインタビュー。安倍政権の「イスラム国」敵視、それと闘う国々への支援の約束が、「過激派」から日本人が標的にされる背景になったという。――宮田律、「はじめに」より
●いまや日本は、安倍首相が蘇えらせようとしている「岸ドクトリン」の亡霊にさいなまれている。国民はこの亡霊の恐ろしさに早く気づかなければならない。―-山本武彦、Ⅰ章より
● パキスタンやイエメンなどでのドローン(無人機)攻撃が多くの一般市民を巻き添えにして殺害してきたことが、若者たちを反米的なテロ組織へと向かわせる要因となってきた。
――木村修三、Ⅲ章より
●「十字軍」は日本人にとって、アラブ・ムスリムとの関係で今や禁句となった。それと同義だが、米国との同盟関係を前面に押し出し、あるいはイスラエル擁護論はほとんど犯罪的である。
――水谷周、Ⅳ章より
目次
はじめに――中東からの声 (宮田 律)
Ⅰ 集団的自衛権の何が問題か? (山本武彦)
Ⅱ 中東諸国とどう関わるか (宮田 律)
Ⅲ オバマのドローン戦争―無人機による暗殺作戦 (木村修三)
Ⅳ アラブ・イスラーム世界から見た日本の集団安全保障政策 (水谷 周)
おわりに――中東イスラム世界の流動化と日本人 (宮田 律)
上記内容は本書刊行時のものです。