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福山雅治の肖像
エンドレスファイト
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年2月
- 書店発売日
- 2014年2月21日
- 登録日
- 2014年1月31日
- 最終更新日
- 2016年3月16日
紹介
芸能デビューから25年。福山雅治の活動ぶりは、万華鏡のようにきらびやかで多彩だ。しかも変幻自在にその輝きを変化させていく。
音楽の分野ではシンガーソングライターやプロデューサー、そしてタイアップ曲を生産する職業作曲家という顔をもつ。ひとたびステージに上れば、数万人規模の聴衆の心を震わせる。
また、オリンピックに報道カメラマンとして携わり、故郷の美術館で写真展を開催したキャリアの持ち主でもある。
ラジオDJ歴はfm yokohama「ROCK AGE」で初のレギュラーパーソナリティに就任して以来23年。軽妙かつ下ネタ好きなDJトークを展開し、そのスキルと安定した聴取率は並みのパーソナリティなど足元にもおよばない。
さらに、言わずと知れた役者である。大河ドラマの主演を張り、カンヌ国際映画祭受賞作品の主演男優でもある。
福山の歩みは、かぎられた分野へ特化し、専門化して熟成するのではなく、反対にジャンルを広げながらそれぞれの分野で進化を遂げる。じつに不思議な存在である。オンリーワンの存在といわれるゆえんもそこにある。
いまや比類なき “福山ワールド”を形づくった。その根底を支える根っこはいったいどこにあるのだろうか。そして、福山がエンドレスに求めつづける“メタモルフォシス(変化)”の先に見えるものはどんなものなのか。25年の歩みをたどるとともに、8つの視点から見えてくる福山雅治像を描いた一冊である。
目次
はじめに
1章 是枝作品になにを求めたか
カンヌ国際映画祭で/寒気を覚えたカンヌの眼力/あの素晴らしい瞬間を汚されないために/映画の世界のダイナミズム/自ら求めた是枝との出会い/福山が選び取ったもの/子どもに導かれて…/福山さんは謙虚で貪欲だった/映像世界への道
2章 ふるさとに背を向けて
八方ふさがりの街で/音楽との出会い/一枚も売れなかったチケット/どうにもならない…/長崎に背を向けて/"ふうけもん(おバカ)"同志/やりきれない思い/なにもはじまらない
3章 空っぽの自分がそこにいた
まずいところに来ちゃったなあ、かないっこねえ/スグニレンラクサレタシ/持たざるもの/許される男/たかるのだって信頼の証さ/役者になんか興味なし/空っぽの自分との出会い
4章 演じることで摑んだもの
足踏み/危機感/チンピラ"1個"しかなくて…/緒形拳との出会い/いま、芝居したね。/トレンディドラマの旗手/このままじゃいけない/売れるということ
5章 枯渇した自分との葛藤
喝采の裏側で/オーディエンスとどうつながるか/成功体験が生んだ隙間/主役は、芝居一本の人がやるべき/音楽の力ってすげーって/自分の音楽探し/作品が体温をもつとき/音楽プロデュースへ/芝居も音楽も昔と同じじゃダメだ
6章 "福山世界"を求めて
弾き語りでうたう/シンガーソングライターとしての芽吹き/自分だけの音探し/ドームに挑み、歌力に挑む/変化させる才能/寄り添う感性/予期できない"音"を生み出したい/スリリングな関係/先達が綴る福山の素顔/
7章 ふるさと長崎との20年後の邂逅
いつも見守ってくれた祖母/『道標』に込めた思い/故郷へ向けるまなざし/生まれ育ててくれた場所/役者引退の覚悟で/感動からすべてははじまる/ふるさととの距離/しゃっちが長崎/必要とされる喜び/変化することに怖れのない男/君しかいない
8章 家族、そして父性
親と子をつなぐもの/父親という遠い存在/“親子の愛”に挑めるか/母親の往復ビンタ/親になろうと頑張ってた。きっと…/変わったもの、変わらないもの
前書きなど
(はじめにより抜粋)
オリンピックという究極の戦いの場で、福山はカメラレンズを通してアスリートを見つめた。
「心技体が整ったトップアスリートに、“人であって人でない”なにかを感じる」と語った。
ただひたすら勝つために鍛錬をつづけたアスリートの「すべての動作が、これほど美しいものか……」。
ファインダー越しに福山は感嘆する。
「感動は、チャレンジのあるところからしか生まれない」──。福山の持論となった。
新しい感動との出会いは、福山の創造性を刺激し、作品を生み出すエネルギーを増幅させる。
同時に、感動を作品に変え、これを広く伝えるアーティストの視点に立つとき、福山はトップアスリートと同じ挑戦者となる。
上記内容は本書刊行時のものです。