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HSBC香港資産運用術
資産を安定的に殖やしたい人のための
- 出版社在庫情報
- 絶版
- 初版年月日
- 2011年2月
- 書店発売日
- 2011年1月24日
- 登録日
- 2011年1月18日
- 最終更新日
- 2016年3月16日
紹介
年利15%の定期預金。投資マネー流入加速する新興国ファンド投資。最高値を更新し続ける金投資。世界中の投資家が注目する香港IPO投資・・・・・・。
HSBC香港の口座をつくれば、日本では投資できないものまで世界中の金融商品に投資ができる!
口座開設の仕方から運用法までを徹底解説。
目次
プロローグ HSBC香港は、怪しい銀行?
日本最古の銀行
香港ドル発券銀行
現在はイギリス法人
世界88カ国に1万以上の支店を展開
第1章 なぜ、HSBC香港なのか
1 海外に口座を開設するメリット
2 なぜ、HSBC香港がベストなのか
第2章 HSBC香港では、こんな投資ができる
1 年利15%の定期預金?
2 中国株投資
3 投資ファンド
4 中国株ファンド
5 新興国ファンド
6 ETF・インデックス投資
7 金投資
8 人民元投資
9 ワラント(オプション)取引
10 CBBC(Callable Bull/Bear Contracts)
11 IPO(新規公開株)
第3章 さあ、口座を開設して取引を始めよう
1 口座開設
2 インターネットバンキングへの登録
3 ログイン方法
4 HSBC香港の口座への送金方法
5 口座残高の確認
6 通貨の両替
7 海外送金
8 定期預金(Time Deposit)
9 Deposit Plus
10 中国株投資(H.K. Stocks Trading )
11 ETF・インデックス投資
12 投資信託(Unit Trust)
13 金投資
14 ワラント(オプション)取引とCCBC
第4章 上級サービス、アドバンス口座とプレミア口座
1 アドバンス口座(http://www.hsbc.com.hk/1/2/hsbcadvance/home)
2 プレミア口座(http://www.hsbc.com.hk/1/2/hsbcpremier/home)
3 日本のプレミア口座(http://www.hsbc.co.jp)
4 HSBCオフショア(http://www.offshore.hsbc.com)
前書きなど
はじめに
中国、インドをはじめとするアジア諸国の経済成長が注目され始めて、ずいぶんと経ちます。
欧米の多国籍企業は、アジア太平洋地域の拠点を東京ではなく、香港やシンガポールに置いています。それは、法人税の低さというメリットもありますが、英語が公用語であることや、優秀な人材を海外から積極的に受け入れることのできる柔軟な入国管理政策等のメリットがあるからでしょう。
さらには、香港とシンガポールは、アジアの金融センターとして機能しています。中国政府は、香港をグローバル金融センターとしての役割をますます強化していこうとしているようです。
このように、かつては世界の中でのアジアの中心地は日本だったのが、今では香港やシンガポールになってしまっています。この傾向は強まりこそすれ、日本に中心が戻ることは、もうないと言ってよいでしょう。すでにシンガポールの物価は、日本の物価とほとんど変わらなくなっているといわれています。
数年前、定年を迎えた夫婦がマレーシアやタイ等に移住して、老後を豊かに暮らすというライフスタイルが話題になりました。円高の今また、注目されつつあります。まだまだ物価の低い東南アジアでなら、年金で十分に豊に生活していけるからです。
しかしながら、私はこのような生活は10年も続かずに破綻するのではないかと危惧しています。
先述したように、アジア各国の経済は急成長していて、各国国民の生活水準は急激に改善しています。各家庭にもサムソンやLGの液晶テレビが置かれるようになり、道を溢れるくらいに街中を走っていた自転車がバイクに置き換えられ、自動車の数も増えています。
戦後日本が辿ってきた高度成長期に見られたのと似たような光景を目の当たりにし、ビデオの早送りを見ているような錯覚にとらわれます。
当然、アジアの各国はインフレになり、物価は上昇し、シンガポールの物価が日本に追いついたように、中国どころかタイやマレーシアの物価が日本と大差がなくなる日が、十数年後には訪れるのではないかと感じています。
そうなったとき、日本の年金で十分豊かに暮らせたはずの海外生活は、日本での生活と同じくらい悲惨な生活水準に落ちてしまうでしょう。
じり貧になってしまう前に、なんとかアジアの成長の波に乗ることはできないでしょうか?
今からアジアに移住して、アジアで収入を得るというのは、ほとんどの人には現実的ではありません。日本円で収入を得ているわれわれが、日本に居ながらにしてアジアの成長の波に乗る方法は、投資しかありません。
円高で、円の購買力の強い今のうちに、資金だけアジアに引っ越しさせて、アジアの成長に乗るのが最も現実的です。
それも法規制にがんじがらめになった日本の金融機関ではなく、さまざまな魅力的かつ柔軟な金融商品に恵まれた香港での投資に興味を持つ人は少なくないでしょう。
HSBC香港という銀行が一部の日本人に支持されているのは、オフショアによる節税という期待のみならず、そういった魅力的な金融サービスによる面も大きいと思います。
本書の執筆を思い立ったのは、かつて筆者がHSBC香港に口座を開設する際、郵送で口座開設をするか、あるいは香港に行って口座開設をするか、悩んだことが契機となっています。
郵送だと投資口座は開設できません。それでも、HSBC香港の銀行口座をゲートウェイ口座として活用することと割り切って、Boom証券等に証券口座を開設して、インターネット投資を行うという選択肢もあります。
はたして、わざわざ香港まで出向いて、HSBC香港のスマートバンテージの口座を開設することに、どのようなメリットがあるのか。
香港までの旅費は、価格の安い時期にディスカウントチケットで行って、宿泊する場所も安宿にしたとしても、5万円程度はかかります。週末のグルメ旅行と考えれば、たいした金額ではないかもしれませんが、口座開設に必要な最低金額12万円と比べると、とても損した気分になります。
また、多くの日本人にとって英語の壁というのは小さくありません。たとえ口座開設に必要な単語を覚えていったとしても、口頭での質問を聞き取れるかどうかについては、どうしても不安なものです。
この2つの壁を乗り越えるだけの価値が、スマートバンテージの投資口座にあるのか?
それを知るには、あまりに情報が少なすぎました。
本書では、このような疑問を解決するために、投資口座でできることを可能な限り詳細に紹介するように心がけました。ただし、中には香港居住者でないと利用できないサービスもあります。そのようなサービスについては、簡単な紹介にとどめています。
もちろん、香港に出向いて口座を開設したいと思っている人向けのガイドとしても十分に参考になるものにしています。
口頭での英語のコミュニケーションに不安を感じている人は、現地で口座開設をサポートしてくれるサービス等をやっている会社がいくつかありますので、そちらを利用されるのもよいと思います。
例:パンダ不動産(TEL:011-533-7200、http://www.panda2103.com/hsbcnew2656.html)
また、すでにHSBC香港に口座開設をしている人で、英語が障壁となって、インターネットバンキングの機能を使い切れていない人にも、十分に役に立つ内容になっていると自負しています。
なお、執筆にあたり、筆者自身のスマートバンテージ口座にインターネットバンキングでログオンし、筆者の口座の画面をスクリーンコピーしています。
したがって、例えばセキュリティデバイスのアクティベーションの説明のように、本来であればもう少し詳細に画面で説明したい部分であっても、すでにアクティベーションを済ませてしまっている筆者の口座では、適切な画面を呼び起こすことができないため、分かりづらい説明になってしまっている部分もありますが、ご容赦いただきたくお願いします。
最新情報や問い合わせには、スティーブ金山ブログ( http://ameblo.jp/stevekaneyama/ )にアクセスしていただければ幸いです。
追記
上記内容は本書刊行時のものです。