版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
きよしへ 氷川きよし博多純情ものがたり 本間 繁義(著) - アールズ出版
.

きよしへ 氷川きよし博多純情ものがたり 新装版

四六判
208ページ
並製
定価 1,300円+税
ISBN
978-4-86204-106-7
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2009年4月
書店発売日
登録日
2019年2月26日
最終更新日
2019年2月26日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

芸能生活10年目を迎え、ますます充実した活躍をみせる氷川きよし。高校時代に、彼を見い出した「おじいちゃん先生」が、病床からの祈りを込めて語り下ろした愛の一冊。巻末に編集部編・氷川きよし10年目の誓い&最新ステージフォトを収録。
本書は、「きよしへ 博多純情ものがたり」(2004年弊社刊行)を新装・増補改訂したものです。

目次

新装版刊行にあたって
まえがきにかえて
第1章 15歳の門下生 
おじいちゃん先生/芸能塾/お母さん/彼は演歌に向いている/
第2章 二人三脚の日々 
ほんなこつか?/キーの違い/演歌はダサい!?/涙の初舞台/うまくなりたい!/コンテスト荒らし
第3章 はじめてのファン 
憎みきれないキャプテン/純心/プロの誘い/回生園のこと/おばあちゃん、また来るけんね/山田君の味方/たった一人のおふくろさんに
第4章 いざ東京へ 
全国大会出場/ウンと言ってくれ/最初で最後の卒業式/精一杯の笑顔/男が泣くな/
第5章 プロになるために 
修行時代/男性演歌歌手として/一人暮らし/見ずには死ねない/内弟子として/福岡に帰ってきなさい
第6章 「氷川きよし」誕生 
演歌がだめなら……/わかった、預かる/万雷の拍手/股旅もの/きよし君が来てくれたよ/真の笑顔
第7章 博多っ子の意地 
快進撃の始まり/レコード大賞の舞台/老兵は去るべし/遠き思い出/演歌の魂/
あとがきにかえて 
氷川きよし10年目の誓い

前書きなど

 山田清志君が氷川きよしとして歌手デビューしてから、瞬く間の10年が過ぎようとしている。
 思い起こすのは、デビューを3カ月後に控えた山田君から受け取った一通の葉書だ。99年11月だった。
「……プロの歌手としての大変さがわかりました。……」
 デビュー曲「箱根八里の半次郎」の事前キャンペーンで各地を飛び回るさなかに、地元九州を訪れた直後のことだ。その短い一文に、22歳の山田君が立ち向かっている壁の大きさを慮(おもんぱか)ったものだ。
 神経を張り詰める毎日で、疲労は極限に達していたことだろう。歌手デビューという未知の世界への挑戦は、怯えにも似た不安と隣り合わせでもあったろう。それでも、近況を伝える文面は、いつもの優しい山田君そのものだった。
 本書を上梓したのは5年前の2004年のことだ。それ以来、数多くの氷川きよしファンの方たちと手紙のやり取りが始まった。延べにして300通をはるかに超える。
 コンサートに出かけることが出来ない私を気遣って、氷川君の様子をその都度、伝えてくれる女性がいた。あるいは、氷川君の表情に疲れが出ているといって、働き過ぎじゃないかと、心底心配する女性もいた。
 実の息子のように、実の孫のように氷川君を思い、愛してくれていた。そんなファンに抱(いだ)かれている彼はほんとうに幸せだと思う。
 デビュー当時からこれまで、私は氷川君の行く末を案じるようなことはほとんどなかった。伸びやかで、艶やかな歌声に、さらに磨きがかかるのを目にするたびに、彼が大きく羽ばたくことを確信していた。
 ただの一度だけ、私は祈ったことがある。「箱根八里の半次郎」が右肩上がりでヒットチャートを駆け上がっていたころのことだ。
 演歌の世界では、時として一発屋で消える歌手がいる。巷間、そこかしこで、氷川君の歌声がこだまするなかで、私はひたすら祈った。
「ファンの心を、ずっとずっと、捉えつづける歌手になりますように……」
 だが、それは老いたる男の杞憂に過ぎなかった。
 氷川君はもっともっと大きくなって、人の心を歌に乗せ、愛され続けるだろう。
 氷川君からお見舞いの電話をいただいた。
「会いにいけませんので、電話で……」
 齢(よわい)を重ねて87年──。牙(きば)を剥(む)く病にも、どうやら慈悲の心があるようだ。心配はいらない。
 氷川君に、そして多くのきよしファンの方々に感謝して筆を擱(お)きたい。
 また、デビュー10周年という祝福すべき時期に、新装版という形で本書を世に残してくださったアールズ出版に感謝したい。

 平成二十一年四月
                                 本間繁義 

著者プロフィール

本間 繁義  (ホンマ シゲヨシ)  (

922年2月21日生まれ。長崎市出身。
1993年、福岡第一商業(現・第一経済大学附属高校)芸能塾の講師となる。
当時高校生だった氷川きよし(演歌歌手)の指導にあたり、3年間にわたって、レッスンを行う。
太平洋戦争では、5年間従軍。シンガポールで終戦を迎え、英軍の捕虜となる。収容所内では、歌手として、兵隊の慰問を行う。
復員後は、音楽全般の勉学に励み、本間繁義音楽事務所を設立。作詞・作曲、カラオケ教室開講など、幅広い音楽活動を行う。
代表作に、「黒田の殿さま」(作詞)、「ダイエーホークス音頭」(作詞・作曲・歌唱)など。

上記内容は本書刊行時のものです。