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健康不安と過剰医療の時代 : 医療化社会の正体を問う
発行:長崎
縦19mm
331ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2012年3月
- 登録日
- 2015年8月20日
- 最終更新日
- 2015年8月20日
書評掲載情報
2012-05-27 |
朝日新聞
評者: 田中優子(法政大学教授・近世比較文化) |
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紹介
私たちに「健康不安」を抱かせる現代社会のからくりとはなにか。リスク管理の要求される社会では、個人の心身への関心が高まる。その構造の中で巧みな意識操作が行なわれ、健康不安も煽られている。その場合の「健康」とは実態ではなく記号化された何物かに過ぎない。我々の内なる「健康への意思」が何に由来するものかを見抜き、惑わされず流されずに対処して生き延びるための知恵。
目次
第1章 なぜ、診断被ばくの危険性が見過ごされているのか-原発事故よりも怖いCT検査
第2章 「虫歯予防にフッ素」はなぜ危険か-公表データを科学的に再検証して
第3章 「生活習慣病」の正体を探る-なぜ生活習慣病が病気の元にされたのか
第4章 「健診病」にならないためにはどうすべきか-細かな数値よりも自分の身体の感覚を大切に
第5章 なぜ、この国の医者は平気で患者を見捨てるのか-ムラ社会に支配された医療、そしてその改革への模索
第6章 精神医療の権力性とどう向き合うべきか-なぜ、「よりよい精神医療」ではなく「精神医療よりよい何か」をめざすべきなのか
第7章 健診/検診という商品はどう消費されているのか-パラメディカルの位置から見えてくる医療の実態
第8章 なぜ、スポーツクラブに通い続けるのか?-「不健康」というラベルに抗う人びとの調査から
終章 医療の過剰に巻き込まれないために-生き延びる知恵としての医療社会学の視点
上記内容は本書刊行時のものです。