書店員向け情報 HELP
出版者情報
在庫ステータス
取引情報
岡山人じゃが
〈ばらずし〉的県民性論
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2004年12月
- 書店発売日
- 2004年12月19日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
怜悧、合理的、利己的などこれまでマイナスイメージに彩られた岡山人の県民性を論破し、まったく新しい岡山県人像を描き出した待望の一冊。岡山のマスコミをリードしてきたジャーナリストたちによる痛快で明快な岡山県人論集。
目次
0 はじめに…“勝手連”的岡山県民性論 赤井克己
1 古代の吉備人~その意識と行動 高見 茂
2 活躍できる舞台を求めて!海外に向かった岡山県人 下山宏昭
3 岡山経済人にみる「知恵とひらめきと度胸」 赤井克己
4 近代文学からみた岡山県人論~坪田讓治、内田百間、正宗白鳥を溯る 生咲恭仁彦
5 勝負師にみる岡山県人 糸島 誠
6 岡山弁から県民性を探る(ことができるか?) 青山 融
前書きなど
岡山県の新聞、テレビ、出版などのマスコミOB、現役有志で構成する「岡山ペンクラブ」という団体がある。2003年6月発足。毎月定期的に会合を持ち、時事問題、地域問題など諸事全般をざっくばらんに議論する、気のおけない仲間の集まりである。その会合でいつのころからか、岡山県民性が話題になり、議論も白熱してきた。「岡山県民の特質は何か?」「気候風土が県民性に影響するか?」「岡山人の代表的人物は誰か?」に始まり、「最近出版された本の岡山県民性批判は的はずれ」「県民としては腹立たしい批評が横行している」と次第にトーンが高まってきた。
そうした議論のなかで「われわれなりの岡山県民性を書いて見ようではないか」ということになった。アプローチの方法は各人勝手、テーマも本人の自主性尊重、お互いに干渉せずの“勝手連”的岡山県民性論である。出来上がって見ると、モザイク模様の岡山県民性論ながら、岡山名物の“ばらすし”のように隠し味がきいた面白いものになった、のではないかと思う。
版元から一言
岡山県人の県民性は、古くは近世初期の「人国記」以来、理論好き、意地っ張り、人を頼りにしない、金銭万能主義、と言われており、あまり誉められてはこなかった。平成8年に実施されたNHK全国県民意識調査によっても、岡山県人の自己評価は、郷土意識が低い、伝統意識が弱く革新的傾向が強い、金銭万能主義的である、といった結果である。そこで、岡山の歴史と人を見直し、改めて県民性をとらえ直し新しい県民像を描き出したいと編まれたのが本書である。
上記内容は本書刊行時のものです。