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ホラー映画の科学 ニーナ・ネセス(著/文) - フィルムアート社
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ホラー映画の科学 (ホラーエイガノカガク) 悪夢を焚きつけるもの (アクムヲタキツケルモノ)

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四六判
352ページ
並製
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-8459-2304-5   COPY
ISBN 13
9784845923045   COPY
ISBN 10h
4-8459-2304-1   COPY
ISBN 10
4845923041   COPY
出版者記号
8459   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2024年6月6日
最終更新日
2024年9月6日
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書評掲載情報

2024-09-28 日本経済新聞  朝刊
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重版情報

2刷 出来予定日: 2024-08-27
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紹介

ホラー映画を見るとき、私たちの脳・心・身体で何が起こっているのか?
モンスター、暴力、トラウマ、音……さまざまな切り口から、脳科学や心理学で〈恐怖〉のしくみを解き明かす
もっと眠れなくなること必至の、ホラー映画×科学の世界!

私たちはなぜ、ホラー映画という〝悪夢の燃料〟を求めるのか?
私たちの脳や身体はホラー映画の何に恐怖を感じ、どのように反応するのか?

本書では、科学コミュニケーターとして活動する著者が多彩なホラー映画を例に、人が恐怖を感じ、脅威に対処するメカニズムを紹介。脳科学・心理学・神経科学・生物学の知見から、〈恐怖〉のさまざまな側面を明らかにする。

登場する映画は、『サイコ』『エクソシスト』など古典的名作から、『ヘレディタリー/継承』『アス』『クワイエット・プレイス』など現代のヒット作まで約300本。サイコ、SF、スラッシャー、スプラッター、クリーチャー、オカルトなどのサブジャンルを縦横無尽に扱いながら、ホラー映画の歴史もおさらい。いかに映画における〈恐怖〉が作り出されてきたのか、そして私たち観客はいかにそれを受け取るのかに迫る。

各章には、ひとつの作品を掘り下げるコラムと、映画の製作者や研究者へのインタビューも収録。尽きることのないホラーの魅力を存分に楽しめること間違いなし。

[本書に登場する映画]
『スクリーム』『サイコ』『ハロウィン』『エルム街の悪夢』『13日の金曜日』『ジョーズ』『エクソシスト』『サスペリア』『暗闇にベルが鳴る』『羊たちの沈黙』『悪魔のいけにえ』『エイリアン』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『ヘレディタリー/継承』『シャイニング』『アス』『ソウ』『リング』『仄暗い水の底から』『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』『チャイルド・プレイ』『ムカデ人間』……など300作品以上!

[本書に登場する用語やトピック]
脅威/闘争・逃走反応/PTSD/ジャンプスケア/嫌悪感/ミラーニューロン/捕食・被食関係/不気味の谷/仮面/クモ恐怖/不協和音/周波数/叫び/恐怖記憶/認知発達理論/侵入思考/スポイラー/ホラー映画と犯罪の関係/脱感作/馴化/レーティング/妊娠ホラー/拷問/マンデラ効果/血や眼球にまつわる恐怖/ホラー好きは遺伝するか/刺激追求度/カタルシス説……ほか

最高のホラー映画とは、階段を歩いたり明かりを消したりするのが不安になるような映画だ。指のあいだから覗くようにスクリーンを見て、その晩は眠れなくなるような映画だ。

目次

はじめに
第1章 恐怖を感じると、脳はこうなる
第2章 ホラー映画の歴史
第3章 モンスターの作り方
第4章 耳からの恐怖
第5章 恐怖が付きまとう理由
第6章 暴力的メディアと暴力行為
第7章 血、ゴア、ボディホラー
第8章 ホラーの変わらぬ魅力
あとがき
謝辞
訳者あとがき
参考文献
索引
プロフィール

前書きなど

ホラー映画が人に与える影響を、私は細かく分析してみたい。恐怖を作り上げる人たちは、どう科学を活用して鑑賞者を怖がらせるのか。私たちの脳や身体はどう恐怖に向き合うのか。また、論理的に考えれば、スクリーンに映し出されるのは回避すべきシナリオであって、喜んで身を晒すべきものではないのに、私たちはなぜさらなる恐怖を求めて何度も映画館に足を運ぶのだろうか。(「はじめに」より)

著者プロフィール

ニーナ・ネセス  (ニーナ・ネセス)  (著/文

カナダのオンタリオ州サドベリーを拠点とする科学コミュニケーター、ライター。『The Science of Orphan Black(ドラマ『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』の科学)』(ECW Press、2017年)の共著者。おもにウェブ上でホラーと科学の接点を深く掘り下げた執筆活動を行う。本書が初の単著となる。

五十嵐加奈子  (イガラシカナコ)  (翻訳

翻訳家。東京外国語大学卒業。主な訳書に、ローラ・カミング『消えたベラスケス』、エドワード・ウィルソン゠リー『コロンブスの図書館』(以上、柏書房)、デボラ・ブラム『毒薬の手帖』、リー・メラー『ビハインド・ザ・ホラー』、ニール・ブラッドベリー『毒殺の化学』(以上、青土社)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。