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日本の祭祀とその心を知る
日本文化事始
- 書店発売日
- 2021年12月15日
- 登録日
- 2021年11月19日
- 最終更新日
- 2021年12月8日
書評掲載情報
2022-03-19 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
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紹介
初詣に始まり、結婚、葬儀、モノのための供養、地鎮祭など、日本の生活のなかで数多く営まれる〈祭祀〉。そうした「生活のなかのお祭り」と「見えない存在を祈って祀る」=〈祭祀〉を中心に、日本の歴史をさかのぼってその思想と「かたち」をとらえ、人びとの思いや社会的背景を考察する。現代の社会を考えなおす大切な事柄に向き合い、いまをよりよく生きるための日本文化入門。巻末には、関連年表・各章の参考文献・引用した原文の出典等を付す。
目次
はじめに 本書での方法
第1章 カミさらに神とは
一 カミの定義
二 歴史的背景によるカミの変遷
三 出来事から見える文化の揺れ
四 日本の神の特性から生じる現象
第2章 祭りと祀る
一 祭祀を遡る
二 律令制での祭祀
三 祭りの構造
四 日本三大祭り(山王祭・天神祭・祇園祭)
第3章 心と言葉
一 心と言葉
二 心のとらえ方
三 心はどこから来たのか
【コラム】「カミ」「マツリ」「ココロ」「テン」の意味を考える
第4章 習合を信ずる軌跡
一 習合宗教への道
二 日本における習合
三 古代を遡っての言葉と祭祀
第5章 天と地と人
一 日本の祭祀の歴史から見える天と地
二 天のとらえ方の変遷
三 天と神の関係
四 天と地と仏教
第6章 道徳と人間
一 道徳をめぐる言葉の歴史
二 育まれる道徳の心
三 宗教と戒律
四 近代社会と道徳
第7章 死とは何か、生とは何か
一 人間の有限な生と意味
二 死生・来世からの人間の営みと儀礼
三 古代日本における死
四 死をめぐる仏式の考え方とその周辺
第8章 絆をめぐって
一 講の活動
二 絆をめぐる物語
三 大きなつながり
第9章 女性とジェンダー
一 日本における女性の地位の変遷
二 女性の思想的位置づけ
三 女性の連帯
第10章 人間の対立と宗教
一 宗教間の対立
二 歴史における宗教対立
三 権力による宗教政策と世俗化
四 幕末明治初期の国学・儒学と宗教
五 旧憲法と新憲法における「信教の自由」
六 対立から歩み寄る方向へ
第11章 和のかたちと日本
一 「和」の用法と生活様式
二 神霊をともなった和
三 仏法と浄化
四 近世以後の社会統合と和
五 近代における和と祭祀
おわりに 今後への方法
関連年表/参考文献
あとがき――未来に向けて
索引
上記内容は本書刊行時のものです。