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太平洋の架橋者 角田柳作
「日本学」のSENSEI
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2011年4月
- 書店発売日
- 2011年4月20日
- 登録日
- 2011年3月18日
- 最終更新日
- 2011年4月21日
紹介
アメリカにおける「日本学」の父”の後半生を鮮やかに描いた評伝。
40歳で米国に渡り、87歳で死去するまでの人生の大半を主にニューヨークで過ごした角田は、コロンビア大学に日本図書館を創設し、The Japan Cuiture Center を開設した。また、ドナルド・キーンをはじめ多くの日本研究者を育てた角田は、深い教養と、学問に対する真摯な姿勢から、尊敬と敬愛をこめて“SENSEI”と呼ばれた。
その大きな功績にもかかわらず、日本ではあまり知られていない角田のニューヨーク時代に焦点をあてる。貴重な写真・図版77点収録。
目次
Ⅰ 道を求めての前半生
誕生から東京専門学校卒業まで/「ひどい奴でエライ奴」/宗教を教え、学ぶ/福島・仙台時代/本願寺布哇中学校長/「日本人と世界人」/“The Essence of Japanese Buddism”
Ⅱ ニューヨーク日本人会書記長として
“アメリカニズム”を学ぶために/コロラド日本人会書記長へ/ニューヨーク日本人会書記長/排日移民問題への関心
Ⅲ 日米文化学会の創設から「日本文庫」へ
文化事業への発心/「日本文化の貧の一燈」/四段階の構想/日本での資料蒐集/岩崎小弥太の支援/三つの障害/アメリカ側日米文化学会の設立/コロンビア大学への恒久的移管/「日本文庫」への移行/「日本文庫」の拡充
Ⅳ 「日本学」の「先生」
「日本学科」の創設へ/宗教と思想史の講義/「先生」の授業ぶり/「日本研究」でめざしたもの/仏教思想史への関心/『日本の伝統の源泉』
Ⅴ 東西文明の調和を求めて
「国民思想の消長」への関心/デモクラシーへの傾斜/「日本文化」論/「移り行く日本」の観察/「東洋文明の正統的世襲者」として/新体制への危惧/アメリカへの批判
Ⅵ 戦時の監視下で
エリス島への拘留/動静の監視/二つの国への忠誠心/「詩の国、絵の国の故郷」への想望/文化財調査への協力
Ⅶ 三つのL(法・願・行)
「日米文化学会」構想未完の認識/「アメリカ文庫」設立の夢/日本再生の希求/「アメリカニズム」の理解/三つのL(法・願・行)/晩年と死
資料、角田柳作年譜、参考文献
上記内容は本書刊行時のものです。