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食卓にあがった放射能 高木 仁三郎(著) - 七つ森書館
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食卓にあがった放射能 新装版

発行:七つ森書館
A5判
168ページ
並製
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-8228-1131-0
Cコード
C0036
一般 単行本 社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年4月
書店発売日
登録日
2011年4月5日
最終更新日
2013年2月22日
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書評掲載情報

2011-05-01 東京新聞/中日新聞

紹介

1986年に起きたチェルノブイリ原発事故後、ヨーロッパから伝えられる食品汚染のデータや、きびしい放射線のもとで暮らしていた方たちの具体的な話をまとめた『食卓にあがった死の灰』(講談社現代新書、1990年)を改題。原発事故による食品汚染問題について、誰にでも読める入門書。

目次

新装版へのまえがき

まえがき

1食品の放射能汚染とは
1 汚染食品の衝撃
2 放射線と放射能
3 放射線の人体への影響

2チェルノブイリの放射能――その教訓
1 チェルノブイリ事故
2 放射能汚染への対応

3食卓にあがった放射能
1 環境汚染から食品へ
2 ヨーロッパの汚染
3 ヨーロッパの食品の汚染度

4輸入食品と放射能汚染
1 輸入食品の放射能監視体制
2 輸入食品の放射能汚染の実態

5日本で原発事故が起こったら
1 原発過密国日本
2 事故のシミュレーション
3 食品汚染はどう進行するか

6放射能にどう備えるか
1 チェルノブイリは終わらない
2 自衛する市民
3 事故にどう備えるか
4 S氏との会話――しめくくりに代えて

前書きなど

新装版へのまえがき

 一九八六年に起きたチェルノブイリ原発事故後、原子力資料情報室のスタッフとして、当時焦点となっていた食品汚染の問題を担当した。ヨーロッパから伝えられる食品汚染のデータをまとめ、また、きびしい放射線のもとで暮らしていた友人たちから具体的な話をたくさん聞いてきた。
 一九九二年からは、ベラルーシ、ウクライナ、ロシアの研究者と日本の研究者とのシンポジウムや研究会開催にかかわり、現地を数回訪れ、チェルノブイリで起きたことは理解していたつもりでいた。しかし、福島第一原発が日々深刻な事態に陥り、予断を許さない状態が続いている事故に直面して、初めて原子力災害とはこういうことなのだと実感した。
 本書は故高木仁三郎さんとともに、輸入食品の汚染問題の先に考えなくてはならない、日本で稼働する原発(当時三七基)をどうするかを考えるきっかけになるような本にしようという意気込みでまとめたものだ。私にとってすべてが勉強しながらの作業だった。
 本書の第1~4章は、当時問題となっていた輸入食品の放射能汚染についてまとめたが、事故後オーストリア政府がまとめた報告書を大いに活用した。唯一のツベンテンドルフ原発を運転開始前、国民投票によって止め、脱原発を実現させた国だ。原子力への国の姿勢が、チェルノブイリ事故後の対応にはっきり現れていた。そして、第5章の「日本で原発事故が起こったら」、第6章の「放射能にどう備えるか」のテーマをまとめながら、このようなことが日本で起こらないことを願わずにいられなかった。
 しかし、実際に原発事故が起こったいま、政府や原子力学者の「安全キャンペーン」に惑わされることなく、すこしでも放射能摂取を少なくするように本書を役立てていただきたい。
 新装版となる本書を読んで、あらためて、もう「脱原発しかない!」と心から思った。
 いま日本には五四基の原発が存在し、ついに福島第一原発が危機的な状況にある。くやしくてならない!
 こんどこそ、脱原発にすすまなければ、未来はない。

   二〇一一年三月三〇日   原子力資料情報室スタッフ 渡辺美紀子

版元から一言

1975年「原子力資料情報室」の設立に参加。1997年には「ライト・ライブリフッド賞(もうひとつのノーベル賞)」を受賞。2000年に亡くなるまで、脱原発を貫いた市民科学者・高木仁三郎の名著を新装版として3冊同時発売!

著者プロフィール

高木 仁三郎  (タカギ ジンザブロウ)  (

1938年生まれ。理学博士。核化学専攻。原子力の研究所、東京大学原子核研究所助手、東京都立大学理学部助教授、マックス・プランク研究所研究員等を経て、1975年「原子力資料情報室」の設立に参加。1997年には、もうひとつのノーベル賞と呼ばれる「ライト・ライブリフッド賞」を受賞。2000年 10月8日に亡くなるまで、脱原発を貫いた市民科学者。

渡辺 美紀子  (ワタナベ ミキコ)  (

原子力資料情報室スタッフ。おもに、食品汚染、労働者被曝問題担当。

上記内容は本書刊行時のものです。