書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
夢三夜
TPP・原発・憲法
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2013年12月
- 書店発売日
- 2013年12月20日
- 登録日
- 2014年2月3日
- 最終更新日
- 2023年10月10日
紹介
3.11後の混迷を農村から凝視する、珠玉の小説。TPP・原発・憲法への忸怩たる思いを「夢三夜」により綴る。
”自己責任と競争の国”から、”自然と人情が豊かな国”への思いを構想する。
目次
夢三夜
〈第一夜〉
〈第二夜〉
〈第三夜〉
てんてん
前へ
前書きなど
あとがき
東日本大震災のあと、日本がこんな・お・っ・か・な・い国だったのかと痛切に思い、その思いは今も変わりません。地震と津波に加え、原発の放射能が、土を水を、海を空気を、今も汚染し続けている。
日本列島はまるで、大や火けど傷を負った怪獣のようです。福島原発があるようつい腰椎のあたりは、放射線や汚染水の炎症と腰痛にもだ悶え、唇(北海道・泊原発)から足(鹿児島県・川内原発)の先まで、五〇ものしゅく宿あ痾を抱えおのの戦いている―ー私の、日本列島のイメージです。
しかも列島の頭脳は、わが身の治療を放ったまま、逆に傷を深める方へ向かっている。TPPや改憲も絡め、非常に危険な国になりつつあると思います。
――日本は、井上井月の句「除け合うて 二人ぬれけり露の道」のような、自然と人情が豊かな国に戻ること。戦争をしない国、小さい国でいいではないか――老骨のじくじ忸怩たる思いを「夢三夜」に依り列島のへそ臍(信州)から発信したところ、同郷の羽田ゆみ子さん(梨の木舎)が・・へその思いを汲み出版を叶えてくれました。厚くお礼を申しあげます。
なお、推せんの言葉をいただいた井出孫六先生、日頃励ましをいただく地域の皆様に感謝申しあげます。
そして、四年ぶりにJA直売所へ出荷ができて、ほっとしています。
2013年秋
飯島 勝彦
版元から一言
作家・井出孫六
夢三夜への期待
「著者は郷里で35年間農協に勤務、退職後農業の傍ら小説の筆を執り、『鬼ケ島の姥たち』で家の光協会、地上文学賞、『銀杏の墓』で、日本農民文学賞、『埋火』で、山室静・佐久文化賞をたて続けに受賞、農民文学の星と輝くに至った。漱石が『夢十夜』で明治末の不安を描いて100年。3.11後の混迷を農村から著者が凝視する注目作。」
上記内容は本書刊行時のものです。