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死に逝くひとへの化粧
エンゼルメイク誕生物語
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年2月
- 書店発売日
- 2013年2月20日
- 登録日
- 2013年1月24日
- 最終更新日
- 2014年8月27日
紹介
家族が亡くなったとき、まだ温もりのある顔に手を触れて、元気だったころの面影を蘇らせる。「死化粧」は、その看取りの時間と、遺された者の心を豊かにする。エンゼルメイクの創始者が綴る、最後のドラマの数々と、ケアとしてのメイクの力!
目次
生と死をつなぐもの──はじめに
1章 メイクは「生」とも「死」ともかかわる
肉親の死で感じたこと
幼少期の経験
おばあさんが教えてくれた温冷ケア
生者と同じ化粧
死化粧のリハーサル?
演劇のメイクをやりたくて
死者の群れ
「触れる」ことの意味
触れると癒される
2章 「死に逝くひと」との長い交わり
親しいひとへの死化粧
感嘆の声
死者から教わる
賑やかな見送りの場
死は厳粛、かつ幸福をもたらすもの
3章 看護師さんたちが待ち望んでいたエンゼルメイク
エンゼルメイク研究会前史
熱意のひと、来たる
多くの看護師が抱く違和感
エンゼルメイクセットの開発
救いの神、現る
エンゼルメイクがもたらす効果
看取りの時間をどう充実させるか
現代的課題とエンゼルメイク
4章 遺族の思い、そして看護師の思い
──榛原総合病院とのコラボ
これほどはないベストな出合い
患者と向き合う病院
看護師同士の絆が深まった
そのひとらしさの復元
家族の“その時”の意外な選択
死後処置への違和感
看取りとしてのエンゼルメイク
5章 メイクはひとを生き返らせる
──病者、高齢者にも化粧を
ひとは誰でもきれいに死にたいと思っている
ベッドでできる美容術
化粧のセラピー効果
化粧で社会性を取り戻す
サポートするひと自身がメイクを
おわりに
前書きなど
(本文より要約)……私の“師匠”でもあり“恩人”でもある方が亡くなりました。ご主人は「誰にも見せたくない」とおっしゃる。どうしてもと頼み込んで、ご自宅へ伺い、息を呑みました。彼女の面影がまったくなかったからです。私は彼女に声をかけながら、元気だった頃の姿に戻しました。それを見て、ある有名なデザイナーが「美しい……」とひと言、漏らしたのです。
上記内容は本書刊行時のものです。