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授業 俳句を読む、俳句を作る
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2011年6月
- 書店発売日
- 2011年6月14日
- 登録日
- 2011年5月9日
- 最終更新日
- 2024年11月28日
紹介
子ども俳句のコンテストへの応募者は20万人。みずみずしさ、独創的な感覚、意表をつく表現は、子どもたちを魅きつけます。子ども俳句から出発し、物語による俳句指導に至るまで、短詩型文学の授業の楽しさが語られ、教室や家庭で、子どもとの対話が生みだされます。1992年に刊行された授業記録の復刊です。
目次
はじめに
第一章 俳句は子どもの感性を鋭くする
子ども俳句に開眼する
やきたてのクッキーみたいな春の風
自分にも作れそうだと思わせる
俳句学習は片隅におかれている
俳句のよさは伝わっていた
第二章 俳句を読む
抵抗感をもたせない
子どもの作品で詩心{うたごころ}をゆさぶる
どのように句意を理解させていくか
◎子どもに知っている俳句を聞く◎子ども俳句ブームについて話す
◎子ども俳句を紹介する◎教材を書き写させる◎句意を考える
◎音読してみる◎クイズ仕掛けで句を解釈する◎俳句を散文にしてみる
◎俳句的表現の特徴に気づかせる
第三章 俳句を作る
なにを手がかりにして作句するか
◎教師の作句経験が授業を豊かにする◎子どもの発語を敏感に受けとめる
◎写生の句と、想像を交えた句◎読むことと書くことを一体化する
物語を読んで俳句を作る
◎なぜ、「ごんぎつね」を選んだか◎知っている俳句をたずねる
◎「見て作る」と「読んで作る」◎物語俳句を提示する
◎「ごんぎつね」の復習をする◎「ごんぎつね」から季語を見つける
◎季語を場面をつなぐ◎欠落を埋めて一句にまとめる◎作句にとりかかる
◎作品を発表する◎どんな作品ができたか◎子どもの作句感想から
俳句学習でことばをみがく
俳句学習の世界を広げる
第四章 【授業記録】俳句を作る
知っている俳句を発表する
「見て作る」と「読んで作る」
「ごんぎつね」の復習をする
「ごんぎつね」から季語を見つける
季語を場面をつなぐ
欠落を埋めて一句にまとめる
作句にとりかかる
作品を発表する
俳句づくりのすすめ
第五章 子どもに学ぶ
子どもにもらった「授業論」
授業のなかの子どもの視点
◎先生はこわい?◎教師の表情とは◎授業の楽しさとは
◎時間を短く感じるとは◎遊びのような授業で、いつのまにか……
◎教師のパワーとは
俳句を生活に広げる
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この本でとりあげた子ども俳句一覧
前書きなど
子ども俳句の大会には、なんと、十万、二十万という大量の応募があるそうです。その俳句は、子どもの目でとらえ、子ども特有の感性と発想によるものがほとんどです。そんな子ども俳句の隆盛につき動かされ、わたしは、どの教師にも実りのある俳句指導ができる、という授業を発案しました。それが物語教材をふまえた俳句学習の導入です。(本文より)
版元から一言
■本書に掲載されている子ども俳句作品の一部
空ぶりのバットのむこうにいわし雲(小4・松田京平)
おりがみさんいまペンギンにしてあげる(小2・木村しんすけ)
あじさいの庭まで泣きにいきました(小6・惣田美由紀)
天国はもう秋ですかお父さん(小5・塚原彩)
さそり座の尾の一げきに流れ星(中2・村上克美)
ぴかぴかのいわしを持ってごん走る(小5・古賀絢子)
やきたてのクッキーみたいな春の風(小4・佐々木千里)
上記内容は本書刊行時のものです。