版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
スポーツの歴史と文化 新井 博(編著) - 道和書院
.

スポーツの歴史と文化 スポーツ史を学ぶ

発行:道和書院
B5判
並製
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-8105-2121-4
Cコード
C5301
婦人 全集・双書 百科事典
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年10月
書店発売日
登録日
2012年9月6日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

 スポーツを学ぶ・教える人々のための新しい入門書。
 本書では、古代・中世・近代・現代という時代区分に沿って、各国別のスポーツ(体育)史を概説するという世界史教科書的な叙述方法は採っていません。抽象的な歴史理論や文化論も極力、前面に出すことを避けて、現代に生きる私たちが、スポーツと人間の歴史に関わる興味深いテーマについて、歴史的な視点に立って学べるように工夫しました。 また、学習指導要領「保健体育」《体育理論》のテーマを網羅しています。

目次

序章 現代に生きる私たちがスポーツ史やスポーツ文化を学ぶ意味
 1.現代におけるスポーツ
 2.スポーツ史について
 3.スポーツ文化について
第1章 スポーツの起源へのまなざし
 1.スポーツの起源を考えるにあたって
 2.スポーツのルーツとしての遊びと闘争
 3.生きていく術から儀礼としてのスポーツへ
 4.スポーツの儀礼にみる異性の存在
第2章 これまでの時代と社会におけるスポーツ
 1.古代ギリシャの競技とローマの見せ物
 2.中世におけるスポーツと気晴らし
 3.近代スポーツとアマチュアリズム
 4.スポーツの時代変容と現在スポーツの特徴
第3章 それぞれのスポーツ種目の誕生と変容
 1.古代から行われてきたスポーツ
 2.近代に入りイギリスやアメリカで誕生したスポーツ
 3.ニュースポーツ
第4章 欧米スポーツの日本への移入と日本から世界への普及
 1.欧米スポーツの日本への紹介と移入
 2.ベースボールと野球をめぐる日米文化の違い
 3.武道と日本らしさ
 4.日本で発展し,世界へ普及しているスポーツ
第5章 体操,身体教育からスポーツ教育へ
 1.古代ギリシャの体育(ギュムナスティケー)から身体教育へ 
 2.身体教育からスポーツ教育へ
 3.トゥルネンとスポーツ
第6章 スポーツの技術、戦術、ルールの歴史的変容
 1.スポーツ技術の発展史における3つの段階
 2.近代テニスにおける技術・戦術,ルールの変遷
 3.初期のフットボールにおける技術・戦術,ルールの変遷
 4.冬季スポーツにみる用具と技術の変遷
第7章 スポーツと世界平和
 1.近代の戦争とスポーツ・体育
 2.日本の戦争と体育・スポーツ
 3.オリンピック・ムーブメントと世界平和
第8章 現代のスポーツと政治・経済・社会
 1.わが国のスポーツ振興政策の展開とスポーツ基本法
 2.生涯スポーツの時代
 3.スポーツの経済的な波及効果とスポーツ産業
第9章 現代スポーツの課題
 1.スポーツ倫理とアンチ・ドーピング運動
 2.女性スポーツの発展と現在そしてこれから
 3.スポーツとマスメディア
 4.環境問題とスポーツ

コラム
歴史とは? スポーツ史の理解とは?  マラソン   野外活動
駅伝  体つくり運動  マスメディアがルールを変える  オリンピック・モットー
アダプテッド・スポーツ  パラリンピック  スポーツ・ツーリズム  スポーツボランティア  

前書きなど

 本書は,これからスポーツ史とスポーツ文化を学ぼうとする人々のために編纂されました。本書の特徴は,次のとおりです。
 第一に,市民とスポーツの関わりが深くなった今日,従来のスポーツ史の入門書や概説書の構成方法を大胆に変えて,現代という時代に沿ったスポーツ史とスポーツ文化の編纂を試みた点にあります。
 従来のスポーツ史の叙述は,古代・中世・近代・現代という時代区分に沿って,各時代のスポーツを紹介することが一般的でした。また,スポーツ文化の場合はややもすると抽象的な内容となり,研究者によるスポーツ文化論を説明した内容が多かったように思われます。
 したがって,スポーツ史や文化の全体像を理解するためには,それらに関する書物を一冊完読しなければならず,たとえ全体像がつかめたとしても,その先,自分の関心のあるテーマについて充分に理解することは大変でした。このため,とっつきにくいイメージをスポーツ史・文化に抱く方がいたかもしれません。
 そこで本書では,現代的な視点からスポーツと人間に関わる興味深いテーマを学べるように工夫しました。冒頭に述べましたように,今日,スポーツは市民の生活に深く根をはり,その価値が強調されるようになるとともに,スポーツの価値について理解する必要が生まれました。そのため,スポーツ史やスポーツ文化に関する具体的でシンプルな説明が人々に求められるようになったといえます。
 このような理解の上で,本書では,スポーツのもつ価値についてスポーツ史・文化の側面から,重要と思われるいくつかのテーマを取り上げました。
 本書の執筆に携わった若い研究者たちは,彼らの現代的な視点に立った新鮮な感覚でそれぞれのテーマに取り組んでいます。また,記述にも注意を払い,日常生活の中では聞きなれない言葉や抽象的な事柄についても,分かりやすさを前面に出すように心がけています。
 第二に,皆さんもご存知のように,近年,中学校・高等学校の「保健体育」教科の体育理論領域でスポーツ史やスポーツ文化の内容を学習することが加えられました。中学校や高校の「保健体育」の教員養成ではスポーツ史の勉強をすることが求められるようになっています。合わせて,各都道府県の教員採用試験にもスポーツ史の問題が出題されるようになり,それに備えて大学でスポーツ史の学習に力が入れられるようになっています。本書はこうした状況に対応し,学習指導要領や文部科学省が意図する「体育史」の内容にも充分に配慮しました。
 学校教育にスポーツの歴史の内容が加えられた今日において,現代的な視点からテーマに沿ってまとめられた体育・スポーツ史の著書はこれまでになく,一般大学生はもとより,スポーツ関係者や教員を目指す人たちにとって,大きな学習の助けとなるものと思われます。

版元から一言

本書の刊行によせて、山本徳郎・元日本体育学会会長、現奈良女子大学名誉教授から次のようなメッセージをいただきました。

―3.11以後、日本再生に向けた歴史への問いかけがなされている。スポーツについても、本書を通してそれぞれの時代や地域のスポーツ活動を知り、その意味を批判的に読むことが再生へつながる。テキストはマニュアルではない。疑ってみる泉だ。そこから創造への可能性を生み出してほしい。

著者プロフィール

新井 博  (アライヒロシ)  (編著

びわこ成蹊スポーツ大学スポーツ学部生涯スポーツ学科教授

榊原浩晃  (サカキバラヒロアキ)  (編著

福岡教育大学教育学部保健体育講座教授

井上洋一  (イノウエヨウイチ)  (

奈良女子大学文学部人間科学科教授

榎本雅之  (エノモトマサユキ)  (

滋賀大学経済学部社会システム学科講師

清原泰治  (キヨハラヤスハル)  (

高知県立大学地域教育センター教授

後藤光将  (ゴトウミツマサ)  (

明治大学政治経済学部准教授

都筑 真  (ツヅキマコト)  (

福山平成大学福祉健康学部健康・スポーツ科学科講師

山田理恵  (ヤマダリエ)  (

鹿屋体育大学体育学部スポーツライフスタイル・マネジメント系教授

吉田勝光  (ヨシダマサミツ)  (

松本大学人間健康学部スポーツ健康科学科教授

和田浩一  (ワダコウイチ)  (

フェリス女学院大学国際交流学部准教授

上記内容は本書刊行時のものです。