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ハシズム!
橋下維新を「当選会見」から読み解く
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2012年1月
- 書店発売日
- 2012年1月6日
- 登録日
- 2011年12月20日
- 最終更新日
- 2012年6月18日
紹介
大阪のオッサンとオカンがみんなでハシズムに酔ったのはナゼか――中島岳志が橋下徹の「言論テクニック」を解剖し、上野千鶴子が「ハシズムの正体」を分析。また、3時間におよぶ「当選会見」や憲法違反の疑いもある「大阪府教育基本条例案」などを全文収録。
目次
まえがき 「哄笑」と「冷笑」のあいだで
第1章 橋下徹の言論テクニックを解剖する-中島岳志
第2章 橋下維新「当選会見」全記録-2011年11月27日
第3章 ハシズムの正体を知る
1.ハシズムの不吉な風-上野千鶴子
2.民意(多数意見)の効力が及ぶ範囲について-藤田真利子
3.みずから独裁への道の敷石となる者-池田香代子
4.橋下維新を嗤うざこば、ざこばを笑う記者-野田峯雄
5.「日本版カダフィ」としての橋下徹-小滝透
6.「誰かが自分より得・楽してるっぽい」問題-雨宮処凛
7.お上頼みに変身した大阪人気質-松井宏員
8.すでに「改革」されている大阪府の公務員たち-喜多彩
9.「脱原発」がホンマモンへの試金石-荻野晃也
10.「閉塞感」が招いたハシズム-田和俊哉
11.そこのけそこのけハシストとおる-荒木ゆずる
12.橋下はん、ほんまもんの独裁者になる方法こっそり教えたる(黒笑)
13.パチもん市長をつかまされた大阪市民-東京在住の大阪のおっさん
14.手痛いツケを支払うのは20年後だ-八木啓代
第4章 検証「ハシズム」の語られ方
おわりに タイトル変更の舞台裏
大阪府職員基本条例案
大阪府教育基本条例案
前書きなど
まずは、彼の「哄笑」に耳を傾けたい。
投票がおわったばかりの午後8時すぎから2時間54分にわたって行われた記者会見の全文を掲載する。
と同時に、中島岳志さんの「橋下徹の言論テクニックを解剖する」を読んでもらいたい。
橋下氏自身の著作から、彼の「テクニック」を垣間見ると、記者会見でも都合のよいすり替えなどが行われていることをはっきり読み取れるだろう。
また一方で、新市長に政策を「ご教示ください」とお願いするマスコミの不勉強さが露わになってくる。
議会をあたかも市民に不利益をもたらす抵抗勢力に仕立てあげ、法律は後付けでいいといわんばかりの政策をうたう「政治家」に対して、「第四の権力」がいかに無力かを見る思いを抱くかも知れない。
つづけて、この「哄笑」に対して警鐘をならす識者や現場の声を掲載した。
上野千鶴子さんや池田香代子さんらのコメントからは、ハシズムに対する「わたしたち」の立ち位置が見えてくるのではないだろうか。
また、大阪で福祉に携わる人の声や、橋下維新に投票した人たちの思いに同意するも、反発するも読者の自由だ。
上記内容は本書刊行時のものです。