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めざせ!保育士・幼稚園教諭 久保田 慶一(著) - スタイルノート
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めざせ!保育士・幼稚園教諭 音楽力向上でキャリアアップ

B5判
136ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-7998-0171-0
Cコード
C1037
教養 単行本 教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年1月23日
書店発売日
登録日
2018年12月16日
最終更新日
2019年2月7日
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書評掲載情報

2019-12-01 教育音楽  2019年12月号
評者: 編集部

紹介

将来、保育園や幼稚園の先生になりたいと思っている中学生から大学生、専門学校生のために書かれた本。音楽の基礎的な知識はもちろん、ピアノの弾き方から弾き歌いが上手になる方法、実際に子どもを前に弾き歌いをする際の注意点などを具体的に説明している。また、幼児教育の制度や現状の解説、資格について、現場に音楽がなぜ必要とされているかといった、音楽とキャリアに関しても分かりやすく記した。保育園や幼稚園では、ピアノが弾ける先生を希望するケースが多いと言われており、本書の内容を習得することで、保育園や幼稚園から必要とされる先生にスキルアップできるだろう。音楽とともに保育士、幼稚園教諭になることの意義が詰まっている。明るく楽しいイラストが解説をより分かりやすくしている。

目次

はじめに
序章
第1章 幼児教育と音楽
・どうしてピアノを練習しなくてはいけないの?
・「人間はなぜ歌うのか?」
・音楽活動は非認知的能力を育てる
・幼児教育に音楽が必要とされる理由
・まとめ

第2章 人と音・音楽の深いつながり
・日常にある音・音楽
・人と音・音楽の関わり
・声から音楽へ
・楽器音から音楽へ
・音・音楽と身体
・身体を大切にした音・音楽との関わり
・仲間とともに音楽する:個々の身体を超えて
・まとめ

第3章 楽譜の読み方
・楽譜の理解の必要性
・楽譜に必要な最低条件
・音の長さを示す
・音の高さを示す
・拍子を示す
・テンポを示す
・一時的に音を上げ下げする
・調を示す
・コードネームについて
・まとめ

第4章 楽しく歌ってみよう!
・声とは
・のどのしくみ
・歌うときの姿勢
・声は身体のどこを使って出せばよいか
・おなかの支え
・腹式呼吸の練習をする
・インナーマッスルを意識する
・ロングトーン
・歌ってみよう
・レガート、スタッカートで
・響きを感じる
・声を響かせる
・フレーズを考えよう
・自分の声を聴いてみよう
・言葉と口の形
・まとめ

・第5章 楽しくピアノを弾いてみよう!
・ピアノを弾くとは?
・座り方について
・手の構え方と指の置き方
・打鍵(タッチ)の仕方
・指使い
・指をまたぐ、またはくぐらせる
・ペダルの使い方
・まとめ

第6章 弾き歌いへのチャレンジ
・弾き歌いはどうして必要なの?
・練習の方法(1) メロディーを歌う
・練習の方法(2) 伴奏を片手ずつ弾く
・練習の方法(3) 歌いながら伴奏を弾く
・練習の方法(4) 弾き歌いをする
・弾き歌いで気をつけること?音の存在を大切に感じること
・弾き歌いの上達のために心がけておくこと
・子どもの前での自分をイメージする
・歌の種類とその特徴
・実際に活用する場面で
・弾き歌いの可能性
・まとめ

第7章 現代日本における幼児教育の課題
・待機児童の問題
・幼児の貧困問題
・保育士不足
・幼児教育の公的支援の必要性
・「幼児教育の経済学」
・まとめ

第8章 新しくなる幼児教育
・多様な幼児教育
・2017年は幼児教育の転換年
・幼稚園での教育
・幼稚園で育まれる資質・能力
・ねらい及び内容
・幼児期の終わりまでに育ってほしい姿
・豊かな感性と表現
・まとめ

第9章 資格・免許をもって働く
・資格と免許
・保育士資格
・幼稚園教諭免許
・資格・免許をもって働く
・新しい幼稚園教諭養成
・職業を通したライフサイクル
・まとめ

最終章 めざせ! 保育士・幼稚園教諭
・さいごに
・参考文献

前書きなど

 本書は、将来、保育園の先生になりたい、あるいは幼稚園の先生になりたいと考えている、中学生から大学生までの読者を想定して書かれています。また、すでに先生になっている方のスキルアップにも役立つ内容となっています。保育園や幼稚園の先生(正式には、前者は保育士、後者は幼稚園教諭といいます )に将来なって、乳幼児の保育や教育を仕事にしたいと思っている人のための本です。
 保育園や幼稚園で働くためには、保育士の資格や幼稚園教諭免許が必要です。こうした資格や免許を取得するためには、学科試験の他に、実技試験があります。特に、音楽表現に関する実技試験がありますので、保育園や幼稚園で働くためにはピアノが弾けて、さらに自分でピアノ伴奏を弾きながら歌ったりするという技能も修得しなくてはなりません。
 ひょっとすると、どうして保育園や幼稚園で働くのに、こうした音楽の技能を修得しなくてはならないのかという疑問をもたれる方も、おられるかもしれません。特に、これまでピアノを習ったことがない人は、「ピアノの実技試験なんかなければいいのに」と思うかもしれません。
 しかし乳幼児を対象にした保育園での保育や幼稚園での教育に、どうして音楽が欠かせないのかを理解できれば、ピアノの練習も必要だと感じてもらえるでしょう。
 本書は、保育士や幼稚園教諭になりたい方、そしてそのために音楽を学ぶ人のために書かれていますが、子どもだけでなく、人間が成長していくために、なぜ音楽教育が必要なのかについても、考えるきっかけを与えてくれると思います。またこうしたことを理解することで、乳幼児の教育問題が、なぜ昨今の国会議員選挙や政治の争点になり、マスコミでも大きく取り上げられるのか、その背景や理由もわかってくると思います。
 「一人前の大人になるための教育は小学校からはじめればよいもので、乳幼児の保育や教育はそれほど重要な仕事ではない。乳幼児が好きな人がやっていればいいのだ」と思っている人は、あまりいないと思います。そうまでは思わなくても、乳幼児をめぐる問題を理解しないで、保育園の保育士や幼稚園の先生になる勉強をしても、また運よくそのような職業に就いたとしても、自分の仕事の意味を社会とのつながりで理解することはできないでしょう。そして、自分の職業人生もあまり豊かなものにならないかもしれません。
 本書で乳幼児の教育の重要性を理解し、さらに乳幼児の教育現場での音楽教育の大切さを意識することで、自分の職業を意味づけることができ、保育園の保育士や幼稚園の先生になるための学修は、より有意義なものになるでしょう。本書を教育の大切さを意識するきっかけとしてもらえたなら幸いです。

版元から一言

 保育園や幼稚園でピアノが弾ける先生、ピアノを活用できる先生が必要とされているそうです。保育園や幼稚園では音楽が皆無ということは無く、ピアノが弾ける先生がいなくても、CDで伴奏を流して歌を歌ったり踊ったりしています。その音楽が、CDではなく生の伴奏だったら……。そう望む園は数多いのです。子ども達の様子を見ながら、子ども達のテンポや雰囲気に合わせて伴奏できたらどんなに良いことでしょう。本書はそういう先生を増やしたいという現場の要望に応え得る本です。ピアノが弾けない、苦手とする人には、ピアノ練習のはじめ方から、ひとりで練習する際の注意点なども書かれています。弾き歌いのページでも、弾きながら歌うための具体的な練習方法を紹介。さらに、実際に子ども達の前で伴奏をしたり弾き歌いをする際の注意点なども実践的に紹介しました。もちろん、基本的な楽典についても解説しています。
 本書を通して乳幼児の教育の重要性を理解し、さらに乳幼児の教育現場での音楽教育の大切さを意識することで、保育士、幼稚園教諭という職業を意味づけることができるでしょう。そしてその学修は、より有意義なものとなるでしょう。本書が教育の大切さを意識するきっかけとなれば幸いです。

著者プロフィール

久保田 慶一  (クボタ ケイイチ)  (

 東京藝術大学音楽学部、同大学大学院修士課程を修了。芸術学修士(1981年東京藝術大学大学院)、音楽学博士(1999年東京藝術大学大学院)、カウンセリング修士(2006年筑波大学大学院)、経営学修士(2009年首都大学東京大学院)。ドイツ学術交流会の奨学生として、ドイツ連邦共和国のフライブルク大学、ハンブルク大学、ベルリン自由大学に留学。東京学芸大学教授を経て、現在、国立音楽大学副学長。
 著書に「C.P.E.バッハ―改訂と編曲」「バッハの四兄弟」(音楽之友社)、「バッハキーワード事典」(春秋社)、「エマヌエル・バッハ」(東京書籍)、「音楽とキャリア」「英語でステップアップ」(スタイルノート)、「モーツァルト家のキャリア教育」「音楽用語ものしり事典」(アルテスパブリッシング)、「西洋音楽史100エピソード」「音楽再発見100エピソード」(教育芸術社)、「2018年問題とこれからの音楽教育」「音大・美大卒業生のためのフリーランスの教科書」(ヤマハミュージックメディア)、「孤高のピアニスト―梶原完」(ショパン)、編著書に、「はじめての音楽史」(音楽之友社)、「キーワード150音楽通論」(アルテスパブリッシング)がある。また翻訳書には「楽譜を読むチカラ」(音楽之友社)、「記譜法の歴史―モンテヴェルディからベートーヴェンへ」(春秋社)、「レオポルト・モーツァルト―ヴァイオリン奏法」(全音楽譜出版社)、「ティーチング・アーティスト―音楽の世界に導く職業」(水曜社)、「音大生のキャリア戦略」(春秋社)などがある。

渡辺 行野  (ワタナベ ユキノ)  (

東京学芸大学教育学部芸術課程(音楽科)卒業、同大学院教育学研究科修士課程(音楽教育)を修了。小・中・高校にて教鞭を執り、各発達段階における指導実績をもつ。東京学芸大学附属竹早中学校教諭を経て、現在、文京学院大学助教。
雑誌「教育音楽」(音楽之友社)に2年間にわたり「教えてゆきの先生!生徒の心ときめく鑑賞授業」を寄稿。JLC(ジャパンライム株式会社)音楽指導DVD「“おんがく”を愛する子どもを育てる!音楽授業における活動アイディア集~身体と声を結びつける歌唱表現につなげる指導実践~」「『生きる力』を育む鑑賞授業~音楽の基礎能力と人間力を伸ばす授業づくり~」を監修・制作。

上記内容は本書刊行時のものです。