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目からウロコのポイントチェック1 深山 尚久(著) - スタイルノート
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目からウロコのポイントチェック1 ヴァイオリン・レッスン 58の上達例

B5判
160ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-7998-0137-6
Cコード
C1073
教養 単行本 音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2015年6月
書店発売日
登録日
2015年5月13日
最終更新日
2017年3月17日
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紹介

ヴァイオリン専門誌で大好評だった連載をまとめたヴァイオリン上達のための指南書。個人でヴァイオリンレッスンに通っている人、大学オケやアマチュアオケでヴァイオリンを演奏している人、クヮルテットなどでアンサンブルをやっている人、それぞれが陥りやすい失敗点、また悩んでしまう点を「練習曲の難所の練習法」「音程をよくするには」「顎が痛くなる」「左利き」など具体的に解決方法を説明している。ピアノに次いで習っている人が多いと言われるヴァイオリン。ヴァイオリンを演奏する人々が共通して抱える悩みを、著名オーケストラのコンサートマスターとして活躍し、現在は音楽大学でプロ奏者の育成に情熱を燃やす著者による、具体的な悩みを解決する方法が満載。

目次

インタビュー プロが悩んで解決した奏法を伝授しましょう
Case 1:手のひらの形と角度は常に一定に
Case 2:ボディーに当ててとろう
・コラム1:子供の頃、私が感じた“目からウロコ”
Case 3:ノン・ヴィブラートで!
Case 4:肘の蝶番だけ使おう
Case 5:肘を入れて中指と薬指だけで弾いてしまおう
Case 6:スティックに仕事させよう
Case 7:ヴィブラートは下へかけよう
Case 8:オクターヴでは8:2で下を多く
Case 9:まず右手だけ練習しよう
・コラム2:子供の頃、私が感じた“目からウロコ”(2)
Case 10:聴こえない大きなアウフタクトを!
Case 11:バッハによって左右のバランス感を体得しよう
Case 12:弓は多方向からの力で持たれている
Case 13:手のひらを顔の方へ向けてみよう
Case 14:肘の伸縮を強く意識しよう!
Case 15:楽器に余計な負担をかけないためには……
Case 16:肩当ての角度を気にしたことがあるか?
Case 17:指は指板に付かなくてもいい
Case 18:肘の上下ではなく、肘を支点にしての上下
・質問コーナー
・コラム3:子供の頃、私が感じた“目からウロコ”(3) 押し付けて弾いても…?
Case 19:もう一つ基地を作ろう!
Case 20:何気ない仕草にヒントが
Case 21:小指も他の指と同じに考えたい
Case 22:今のヴィブラートも大事な音色の引き出しの一つだ
Case 23:弓の切り返し直後はゆっくり使おう
Case 24:出した音はプッシュせず響かせて
・コラム4:子供の頃、私が感じた“目からウロコ”(4) 続・押し付けて弾いても…?
Case 25:弓の人格? をもっと認めよう
Case 26:思い切って親指の位置を変えてみよう
Case 27:八分音符を弾く手前にその要素を感じよう
Case 28:右手の人差し指は丸めこまない
Case 29:楽器も弓も置いてイメージトレーニング
Case 30:新しい形へ挑戦!
Case 31:無駄な動きをなくすための一つの考え方
・コラム・5 オーケストラ考 Ⅰ
Case 32:足は開げて弾いた方がいい
Case 33:健康なフォルテあってこそのpp!
Case 34:弓を持つ右指たちの力加減と方向、これでバッチリ!
Case 35:練習するとき、ポイントに固執しすぎないように
・コラム6:
Case 36:お定まり? でやっている動作をもう一度考えてみる
Case 37:オーケストラと弦セクションのトレーニング
Case 38:もう一つのシフティングもある!
Case 39:音量は落とすけれど……
・コラム7:オーケストラ考 2
Case 40:いつも楽に持っていても必要なときはしっかり
Case 41:親指と他の指との関係とは?
・質問コーナー よくある話 あまり自分を責めないこと
Case 42:昔の日本人はどんな動きをしていたか?
・質問コーナー:無理に押さえようとしない!
Case 43:形を作った時にそのままで力を抜いてみよう
子供のためのヴァイオリン・コンクールを聴いて―ポイント・チェック 愛知県刈谷市にて
Case 44:弓の勝手な動きを静観できるか?
Case 45:クヮルテットのポイント・チェック
・コラム8:オーケストラ考 3
Case 46:ピッツィカートは はじくだけではない
Case 47:(前編)3の指も乗せたままで
Case 47:(続編)
Case 48:ディミヌエンド=弓の減速ではない!
Case 49:跳ばす!のではなく、跳んでもらう!
Case 50:ヴァイオリンとストレートに付き合う具体策!
Case 51:黒板に大きな円をフリーハンドで……
・コラム9
Case 52:G線とE線への弓の接し方の違いを再度考えよう
Case 53:“まりつき”から意外なヒントが
Case 54:右手と弓の接点は5本の指
・コラム10:梅雨・緊張の夏
子供のためのヴァイオリン・コンクールを聴いて―ポイント・チェック 京都にて
・コラム11:『さらう』ということ(1)
Case 55:腕をしっかり動かして
・質問コーナー:分け隔てをしない
・コラム12:『さらう』ということ(2)
Case 56:弓の動きは下から上へ
・質問コーナー
Case 57:元気そうに見せれば音も良くなる
Case 58:駒の近くに本音がある

前書きなど

 かつて「ストリング」という弦楽専門誌がありました。本書(第1巻)は、その「ストリング」に12 年2か月に亘って連載してきた「目からウロコのポイントチェック」の中から、最初の2年7か月分をまとめたものです。
 この本は、どこから開いていただいても結構です。例えば「最近、どうも弓の歯切れがわるいなぁ」と思えば、その類のケース(Case)を読んでください。「なんでこんなに音程がとりにくいんだろう」と悩んでいる方、どこかのケースで仲間が同じ悩みの解決の糸口をつかんでいるかもしれません。
 私は、4歳からヴァイオリンをやっていましたが、中学ではラグビーに没頭してヴァイオリンは中断していましたし、高校の途中までは、プロのヴァイオリニストになろう、などとは思ってもいませんでした。そして、いざプロになろうと思ったとき、それまでのブランクもあり、とても苦労したのです。
 当時は、生まれつき弾けている人と弾けない人は分かれている……位の考え方もありましたから、「ここはどうやって弾くんですか?」などと平気な顔をして先輩や仲間に聞くことも一瞬ためらいました。聞いても、はじめから弾けているので「わからない」し、コツをつかんだ人は、そう易々とは教えてくれない。翻訳されたテキストは包括的にして難解を極め、途中でこんがらがってしまいます。今、考えると、そんな時代だったのです。
 信頼できる先生方に金魚の糞の如く付いてまわり、テクニックを教えてもらったり、その先生の物まねまでして、盗もうとしました。「つかんだ!」と思ったことは、安心しないで常にアップデートを試みていないと、思わぬ方向へ行ってしまうことも気づきました。そして「基本らしきもの」が見え始めたのが40 歳を超えた頃でしょうか。「自分の知っている限りのことは何でも教えていこう」と思ったのです。
 この本は、まだ、お伝えしたい事柄の一部ではあると思いますが、読んでいただくことにより、より多くの方がヴァイオリンをもっともっと好きになっていただけたら幸せに存じます。

版元から一言

東フィルをはじめとする、多くのオーケストラでコンサートマスターを務めてきた著者による、ヴァイオリン上達のための問題解決法が載っています。例えば、「弓が弦に対して直角にならない」、「音がどうしてもきれいにならない」、「ヴィブラートが、かからない。皆がどうやってかけているのか、わからない」、「スピッカートがどうしても跳ばない」、「小指が届かない」「オーケストラの中で座ると弓が右足に当たってしまう」「オーケストラでのAの音の合わせ方がわからない」といった、誰でもかかえている悩み、中には、いまさら聞くに聞けないという悩みに具体的に回答しています。中には、主婦の方が「子供が寝たときに音が出せない。どうしたらいいか」といった悩みも。
また、長年のコンサートマスター経験や、数多くのマチュアオーケストラ指導の経験からのエピソードや、アマチュアオーケストラの楽しみ方、様々なレベルの奏者がいる悩み、長続きさせる秘訣なども紹介されています。
「自分の知っていることは何でも教えます」と言う著者の深山先生。オーケストラの指導をはじめると、音大のオーケストラでも音色が突然変わってくると言われるほどです。その指導の中身がぎゅっと詰まった本の第一弾です。

なお本書には、目的別の索引と作品別索引がついています。目的別の索引には次のような項目があります。
●右手のこと(弓の持ち方/弓を持つ力加減/ボウイング/8の字形ボウイング/弓が弦を垂直に横切ることができない/弓の角度(傾き)/手首の動き/肘の高さ/アップの動き/弓先での弾き方/アコード(和音)/移弦/オクターヴ/シンコペーション/スピッカート スタッカート/デタッシェ/ピッツィカート/E線を弾くときの圧力/多く弓を使って豊かに音を響かせるために/音の明瞭さを出したい/音をきれいに出したい 均一に出したい/G線からE線へのクレシェンド/駒の近くを弾く/弓がバタバタしてしまう/弓の速度と音程/弓の配分)
●左手のこと(左手の角度・形 指の置き方 押さえ方/押さえる指や手に力が入ってしまう/4の指が届かない(ビギナー)/オクターヴの押さえ方/左指の動きのイメージ/高音の押さえ方/ハイ・ポジションでの指使い/チェンジ・ポジション シフティング/3rd.ポジション/7th.ポジション/ヴィブラート/小指のヴィブラート)
●構え(楽器の構え方/右肘と左肘との関係(構え方)/楽器が下がってしまう/上から下へ構えてみる/首も肩もガチガチに張って疲れる/ハイ・ポジションでの構え)
●メンタル(焦り/音をきれいに出したい/楽器に今一歩踏み込めていない/腱鞘炎/元気なさそうに見える/自己流の演奏の不安/ジレンマ/ブランクの後の練習/練習に行き詰まってしまった)
●いろいろ(顎が痛くなる/ヴィオラ/エチュードの難所の練習/オーケストラでのチューニング/オーケストラの椅子の並べ方・座り方/音程を良くしたい/肩当ての角度・高さ/楽器がよく鳴らない 楽器をよく響かせるために/室内楽/消音器を使った練習/8分の6拍子/コンクール/バッハの重要さ/左利きの問題/ffの後のpp/古い弦と音質の劣化)

著者プロフィール

深山 尚久  (ミヤマ ナオヒサ)  (

武蔵野音楽大学教授、深山アカデミー主宰、日本弦楽指導者協会関東支部理事、ソナーレ・アートオフィス所属。
東京藝術大学から同大学院修了。1984年文化庁海外芸術家派遣研修員としてドイツに留学。
大学院在学中より東京フィルのコンサートマスターに就任。以来、新星日響、札響、広響、神奈川フィル、東響のコンサートマスターを歴任。国内ほとんどのプロ・オーケストラの客演コンサートマスターを務める。
1998年サントリーホールにて3曲の協奏曲を一夜で演奏する『ヴァイオリン・コンチェルトの夕べ』を、東京交響楽団と田中良和の指揮で開催。「プロ・アマ・聴衆間の垣根を取り除く」をモットーに、現在、国内主要オーケストラとの協奏曲の協演や各地でのリサイタル、室内楽活動、放送出演、指揮、教育等、幅広く活躍している。

上記内容は本書刊行時のものです。