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フィナーレ2012実用全ガイド
楽譜作成のヒントとテクニック・初心者から上級者まで
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2012年7月
- 書店発売日
- 2012年7月19日
- 登録日
- 2012年6月18日
- 最終更新日
- 2019年12月3日
紹介
楽譜作成ソフトの最高峰、Finale(フィナーレ)の総合的な解説書。最新のFinale2012の機能全般を実用的な視点から解説している。操作したい項目ごとに説明がまとまっており、わからなくなった時に参照しやすく作られているほか、関連項目も記載。各項目には、多くの「ヒント」と「注意」が書かれているので作業する際の参考になるように作られている。また、実際の楽曲から採った譜例がたくさん引用されているので、実践的な内容になっている点も特徴。ページ数が多いため、机の上で開いた時に開きやすい特殊な製本となっている。Finale2012を使う際にはパソコンの横に置いて活用して欲しい1冊。
目次
はじめに
序章 基本操作
1・表示モード
2・拡大と縮小
3・スクロール
4・範囲の選択
第1章 五線の設定
1・新規ファイルの作成
2・五線
3・音部記号
4・調号
5・拍子記号
6・五線をくくる括弧
7・小節線
8・小節
9・パート名
10・小節番号
第2章 音符と休符
1・音符(休符)を入力する
2・臨時記号
3・付点
4・タイ
5・和音
6・連符
7・装飾音符
8・複声部
第3章 音符と休符の編集
1・削除
2・挿入
3・高さ
4・長さ
5・音符サイズ
6・符頭
7・符尾
8・連桁
9・コピー
第4章 歌詞
1・歌詞の入力手順
2・歌詞を編集する
3・そのほか
第5章 コードネーム
1・コードネームの入力手順
2・コードネームを編集する
3・フレットボード
第6章 音楽記号
1・発想記号
2・アーティキュレーション
3・変形図形
4・反復記号
5・記号入力テクニック
第7章 文字
1・曲情報
2・ページ番号
3・プレーンテキスト
4・文字の編集
第8章 レイアウト
1・レイアウトに便利な機能
2・ページ・サイズ
3・五線サイズ
4・小節割り
5・音符の配置
6・五線の配置
7・組段の配置
8・特殊なレイアウト
第9章 プレイバック
1・プレイバックする
2・音色
3・テンポ
4・HumanPlayback
5・ARIAPlayer
第10章 MIDIデータ
1・MIDIデータを読み込む
2・MIDIデータを編集する
3・MIDIデータに書き出す
第11章 読み込みと書き出し
1・オーディオ・データ
2・画像ファイル
3・MusicXML
4・PDFファイル
第12章 特殊な楽譜
1・ドラム譜
2・タブ譜
3・パート譜
第13章 環境設定
1・操作画面
2・起動
3・保存
第14章 FinaleScript
1・FinaleScriptでできること
2・プリセットを実行する(1)~編集中のファイルへの操作~
3・プリセットを実行する(2)~複数ファイルへの一括操作~
4・オリジナルのスクリプトを作成する
5・FinaleScriptをもっと便利に使う
索引
前書きなど
本書は、楽譜作成ソフトの最高峰ともいわれる、Finale2012の使い方を詳しく解説した本です。
基本的な楽譜を作るだけなら、Finaleが手順を示してくれることもあり、それほど難しくはないかもしれません。しかし、その楽譜をちょっとでも自分の思いのままに変えようとすると、とたんにわけがわからなくなってお手上げ…… そういう方も多いようです。
膨大なメニューや設定項目をどのように選び、どのように入力していけばよいのか。本書では楽譜作成の際、実際につきあたるケースをとりあげて解説しました。譜例も実際の作品から採用しています。一方で、初心者の方にも利用していただくことができるように、基本操作もていねいに説明しました。
本書には多くの“注意”と“ヒント”が掲載されています。操作をする上で注意しておかないといけないこと、あるいは「こんなやり方もあるよ」「こういうこともできます」といったワンポイントを数多く掲載しました。項目によってはそれらが重なることもありますが、必要なことは繰り返し載せました。この“注意”と“ヒント”を読むだけでも、Finaleをより深く使いこなすことができるはずです。ぜひ参考にして活用してください。
Finale2012ではFinale2011に続いて、スコア制作に関わる大きな変化がありました。それが新機能“スコア・マネージャー”です。スコアを制作する際のパートに関する作業が1つの画面にまとまり、さらに便利になりました。Finale2011で“組段の最適化”が無くなったことで、五線の位置などを自由にマウスで設定することができるようになりましたが、さらに全体の構成を簡単に制御できるようになりました。もちろん、本書ではこの新たな機能についても詳しく解説しています。
日本式の楽譜の表記方法についても関連する箇所で説明しています。日本で一般的に使われている楽譜には、日本独特の表記方法というものがあります。おそらく多くの方が、ふだん何気なく目にしているものですが、それらは、Finaleの標準表記とは少し違います。ほんのちょっとした違いですが、この違いが見た目に大きな違いを与えます。“ヒント”にいろいろ載っていますのでぜひ参考にしてください。
“作れない楽譜はない”といわれるほどの高い機能を持つFinaleです。一方、使いこなすのが難しいともいわれています。高機能であるがゆえにどうしても操作は複雑ですが、自分が納得する楽譜を作るために、本書を参考にFinaleを上手に活用してください。
版元から一言
商業楽譜制作のプロ集団であるスタイルノート楽譜制作部より、楽譜作成ソフトの最高峰Finaleの総合解説書が出ます。2012年3月に発売された最新版、Finale2012全体を網羅した解説書となっていて、説明がぎっしりつまっています。
今回のバージョン2012では、「スコア・マネージャー」という新機能が付き、スコア制作が格段に便利になりました。この点もていねいに説明しています。その他、MIDIキーボード無しでも入力が楽になったパーカッション譜や、Finale2011で無くなった「組段の最適化」に関わる事項なども詳しく説明しています。
各説明に付属する楽譜は実際の作品から採った本格的譜例。説明のためだけの譜例ではなく、実際にはどう使われているのか、実用性をまず考えて作ってあります。
本書で特に注目していただきたいのが、各項目の「ヒント」と「注意」。必要なことは繰り返し載せました。この「注意」と「ヒント」を読むだけでも、Finaleをより深く使いこなすことができるはずです。そして、実際に楽譜を作るプロだからこそ気づく、ちょっとしたテクニックや気をつけたい点などがたくさん書かれています。また、日本の楽譜独特の表記方法で作成する方法についても各所で説明しています。
その他、MIDIデータとFinaleScriptについてもさらに詳細な説明を加えました。
関連リンク
楽譜作成ソフト・フィナーレ2012(Windows/Mac)のソフトをご購入になりたい場合はこちらからどうぞ。
上記内容は本書刊行時のものです。