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「幸せ」の戦後史
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年4月
- 書店発売日
- 2013年4月5日
- 登録日
- 2013年3月18日
- 最終更新日
- 2024年4月26日
書評掲載情報
2013-12-29 |
朝日新聞
評者: 田中優子(法政大学教授) |
2013-06-16 |
日本経済新聞
評者: 吉見俊哉(東京大学教授) |
2013-05-26 |
東京新聞/中日新聞
評者: 藤井淑禎(立教大学教授) |
2013-05-12 |
朝日新聞
評者: 田中優子(法政大学教授・近世比較文化) |
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紹介
敗戦から3・11まで、ふり向けばいつも上を向いて歩いてきた。
豊かさと信じたものは、果たして何だったか。
戦後、人は何を求め、生きてきたのか。
家族・自己・労働に焦点を当て、歌、映画、小説から仕事、暮し、性、さらには宗教、アニメまでを題材に、60余年の社会意識の変遷を追う。
目次
序 章 〈社会意識〉とは何か
一 フルサトの歌の変遷
二 社会意識論の方法
三 書き手の身上書
第Ⅰ部 壊れかけた労働社会
第1章リストラがやって来た
一 平成リストラの衝撃
二 締め出されたのは誰か
三 排除の「分割線」
四 後期近代の正体
第2章雇用ポートフォリオの誕生
一 悪名高いレポート
二 柔軟で多様な管理とは
三 ポートフォリオとリスク社会
四 何が失われたのか
第3章職場シンドロームの出現
一 誰のための改革
二 不機嫌で不可解な職場
三 「かなえたい夢」に殺到する
四 自己責任論はどこから
第Ⅱ部 家族の変容と個の漂流
第1章戦後家族の願いと戦略
一 平等と公平への要求
二 わたしはダボハゼじゃない
三 上昇を拒む娘たち
四 追憶の女、漂泊の男
五 一九六九年のアッパーミドル
第2章虚の国の旅人たち
一 虚実入れ子の物語
二 総中流キャンペーン
三 戦後家族の破綻
四 息子と母のいる世界――エヴァとダブルバインド
第3章「強い個」への欲望
一 なぜオウムに入ったのか
二 転職した男、流れ着いた女
三 世紀末仏教か終末論か
四 ヴァジラヤーナへの期待
第Ⅲ部 アメリカの夢と影――労働・消費・文芸
第1章日本的経営とは何だったか
一 発見された日本的経営
二 隠され続けた合意
三 QCサークルの光と影
四 柔らかい能力主義
第2章消費社会の仕組みと気分
一 アメリカ消費社会の匂い
二 オートマティックな欲望システム
三 大量生産・大量消費――フォーディズムの夢
四 「消費」と「愛国」
五 飽和の後の光景
第3章村上春樹と対米闘争
一 アメリカニズムの波打ち際
二 呑み込まれたアメリカ
三 滑り落ちた超大国
四 戦後のあとの物語
終 章 「受け入れられない自己」の肖像
一 三人の不遇な自己
二 獄中の自己造形
三 日活アクションの「譲りわたせない自己」
四 女の自己問題へ向かって
五 受け入れられない者への歌
六 「豊かな暮らし」の終わり
エピローグ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
FIN
上記内容は本書刊行時のものです。