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道徳の神経哲学
神経倫理からみた社会意識の形成
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2012年11月
- 書店発売日
- 2012年11月22日
- 登録日
- 2012年11月15日
- 最終更新日
- 2012年11月15日
紹介
◆脳研究の魅力と魔力◆
脳研究は、医学者や生理学者だけでなく、心理学、哲学、工学など、幅広い学問分野を横断して活発な研究がなされている先端分野です。アメリカで大学生がリタリンを飲んで認知能力をアップし試験に備えたり、脳と人口内耳や人工四肢を結ぶ技術など、脳に働きかけて機能拡大する技術がすすんでいます。また、人間性の中心である道徳や自由意思、笑い、共感などと脳の関係が解明されつつあり、これらは、従来の人間観を根底から脅かしかねない哲学的、倫理的問題をはらんでいます。本書は、意思や道徳を司る脳の研究と、その研究がもたらす道徳・倫理への挑戦を取り上げました。軍事やマインドコントロールへの利用も懸念されるなか、専門家・非専門家にかかわらずすべての人が深く考えておくべきテーマです。カラー2頁あり。
目次
道徳の神経哲学法─目次
「社会脳シリーズ」刊行にあたって i
社会脳シリーズ2 『道徳の神経哲学』への序 vii
1 道徳の神経哲学信原幸弘
はじめに
道徳の脳科学と哲学
道徳と感情
認知的制御モデル
皮質辺縁系統合モデル
道徳的な意志の弱さ
事後的正当化
2 社会脳研究と自由意志の問題 鈴木貴之
はじめに
常識的な見方
リベットの実験
リベットの実験は何を示しているのか
心理学の知見
意思決定の異常にかんする神経科学研究
神経科学が提起する問題
3 社会脳研究と社会との関係─脳神経倫理の視点から 福士珠美
はじめに
「実験者」が作りだした「被験者」という存在は
どのように守られるべきか
「脳」と「脳科学」の持つインパクトをどのように受け止めるか
脳科学研究は「想定外性」とどのように対峙すべきか
三つの前提とその問いかけに対して研究者はどう応えるべきか
4 ニューロエンハンスメントの倫理 植原 亮
ニューロエンハンスメントとは何か
社会的影響をめぐって
真正性をめぐる議論─問題の根深さを探る
人間の自己像をめぐる問題
5 社会脳と機械を結びつける 植原 亮
はじめに
BMIの現状と展望
BMIの倫理的問題
BMIと人格・責任・社会制度
おわりに
6 笑いの神経科学 岩瀬真生
はじめに
笑っている時の脳の活動を捉えるには
楽しい笑いのPETスタディ
作り笑いのPETスタディ
楽しい笑い、作り笑いによる脳賦活部位
笑いの脳内メカニズムに関する考察
ユーモアの受け取り方は性格や性別により異なっている
ユーモアを理解するのは右脳? それとも左脳?
笑いとユーモアの神経科学の今後の展望
7 快感脳・暴力脳・社会─ブレインマシンインターフェースの余白に 美馬達哉
はじめに
辺縁系の神話と情動脳
快感脳とその臨床応用
暴力脳とそのコントロール
おわりに
8 刑法における嫌悪感情の役割と社会脳─リーガル・モラリズムと嫌悪感情 原塑
はじめに
論争の始まり─ウォルフェンデン報告書について
デヴリンのリーガル・モラリズム
カハン・ヌスバウム論争とリーガル・モラリズム
身体的嫌悪感情と道徳的嫌悪感情の共通性
嫌悪感情における他者知覚
おわりに
文献 (9)
事項索引 (3)
人名索引 (1)
装幀=虎尾 隆
上記内容は本書刊行時のものです。
