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生きかたの美学 藤原 成一(著) - 青弓社
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生きかたの美学 スサノオからカワイイへ

発行:青弓社
A5判
縦148mm 横210mm 厚さ27mm
重さ 533g
392ページ
上製
定価 3,400円+税
ISBN
978-4-7872-9208-7
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
初版年月日
2012年10月
書店発売日
登録日
2012年9月21日
最終更新日
2017年7月5日
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紹介

日本人はどう格好よく生きたか。武勇を頼むスサノオと情を重んじるオオクニヌシという二つの生の元型から世の中を前向きに捉える「バサラ」や現代の「カワイイ」まで、格好よさに憧れて演じてきた日本人の多彩な生の思想と作法を再現する生きかたの美学史。

目次

序章 スサノオとオオクニヌシ――武勇と好色の二つの基本系譜
 1 スサノオという現象
 2 スサノオの後裔たち
 3 もう一つの男の生きかた
 4 オオクニヌシの血を引くもの
 5 男の生きかたの二つの系譜

第I章 ますらお道――中央の期待する人間像
 1 二項対立の構造のなかで
 2 周縁のますらおたち
 3 新しい人間の発見
 4 威厳あるますらお像

第二章 「みやび」にあそぶ――私世界の生活美学
 1 「みやび」とあそびごころ
 2 私世界を楽しむ心得
 3 みやびあそびの心得と作法
 4 劇場国家のなかの儀礼作法
 5 究極のみやびの創造

第III章 つわもの道――時代がつくる男の生態
 1 辺境の武勇者たち
 2 「武者の世」の到来
 3 都市型のつわもの道
 4 源義経という新型つわもの
 5 つわもの道の変容

第四章 「世」を遁れる――公世界の否定と逃走
 1 公世界を離れてあそぶ
 2 「世」を遁れて「私」に生きる
 3 山里に一体となるスタイル
 4 世外に生きるモデルケース
 5 きれいに生きるということ

第V章 悪党道――京童の喝采する男の姿
 1 悪党の時代来る
 2 楠木正成の肖像
 3 『太平記』の描く世界
 4 悪党の系譜

第六章 「わび」尽くす――みやび世界の超克
 1 「わび人」への共感
 2 「わびし」さの見かたの変容
 3 わびずまいするわび人
 4 花あるわび人づくり
 5 わびしさの再発見

第VII章 武士の道――公世界に生きる男像
 1 農工商の上に在るもの
 2 山鹿素行の描く武士像
 3 町人の見る武士の姿
 4 問い直される武士像
 5 『葉隠』に見る武士美学
 6 公世界に生きる武士像
 7 公器としての武士へ

第八章 「いき」を生きる――みやびとわびの止揚
 1 もう一つの別世界へ
 2 遊廓という私空間
 3 「粋」づくりの空間
 4 「粋」から「いき」へ
 5 江戸下町の心意気「いき」
 6 「いき」のライフスタイル

第IX章 任俠道――庶民の期待する男たち
 1 任俠映画は「型」をつくる
 2 男になるということ
 3 男を通すということ
 4 男を賭けるということ
 5 男となるために
 6 男を生きるということ
 7 『男はつらいよ』の任俠道

第十章 「隠」を全うする――有心の風流・無心の風流
 1 風流・風狂への憧れ
 2 『撰集抄』に見るライフスタイル
 3 再び『近世畸人伝』の世界へ
 4 無心の風流を生きる

終章I 生きかたの美学――公世界と私世界の交渉
 1 「むかし、男」の生きる世界
 2 都に住む作法
 3 「みやび」と「ひなび」
 4 都から鄙へ、山里ヘ
 5 「さびしさ」の発見
 6 西行の到達したところ
 7 「わび人(ルビ:びと)」と「わび」
 8 「いき」を「いき」たらしめるもの

終章二 バサラと東京カワイイ――みやびとひなびの競演
 1 ヤマンバギャルからカワイイへ
 2 ショーマン佐々木高氏(道誉)
 3 飾り立てる処世術
 4 演じ騒ぎ立てる
 5 道化と物狂
 6 構え楯つくあそび
 7 あそびごころに賭ける
 8 みやびに抗する田舎精神

参考文献
あとがき

著者プロフィール

藤原 成一  (フジワラ シゲカズ)  (

1937年、兵庫県生まれ。東京大学文学部卒業。日本大学芸術学部教授(2007年定年)を経て、現在、日本大学大学院講師、生存科学研究所常務理事。著書に『幽霊お岩――忠臣蔵と四谷怪談』『富士山コスモロジー』(ともに青弓社)、『仏教ごっこ日本』『風流の思想』『宗教を考えるヒント』『癒しの日本文化誌』『癒しの地形学』『天狗はうたう』『弁慶』『太郎冠者、まかり通る』『癒しのイエ』『かさねの作法』『空っぽ』『京都 癒しのまち』(いずれも法蔵館)など。

上記内容は本書刊行時のものです。