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女は変身する
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2008年5月
- 書店発売日
- 2008年5月23日
- 登録日
- 2017年10月2日
- 最終更新日
- 2017年10月2日
紹介
美しくも悲しく「変身」する女たちに、人はなぜ魅了されつづけるのか。直木賞作家・桜庭一樹へのインタビューを筆頭に、江戸文芸からシェイクスピア、宝塚歌劇、小説、マンガ、アニメなどを対象に、「怪異」の視点も絡めて「女の変身」を批評する第6巻。
目次
「闇」への想像力をかきたてるために――「ナイトメア叢書」刊行にあたって 一柳廣孝
はじめに 吉田司雄
第1章 なぜ、いま女の変身譚なのか――桜庭一樹インタビュー
なぜ、いま女の変身譚なのか――桜庭一樹インタビュー 聞き手:一柳廣孝/吉田司雄
1 幽閉された、闘う少女
2 閉鎖空間からの移動
3 鎖を解かれた犬はだんだんと遠くへ
4 土着的世界とゴシック文化
5 感性の増幅装置としての「少女」
6 少女のドッペルゲンガーとしての「お父さん」
7 濃厚なる血と土地の香り
8 永劫回帰の場所
第2章 変身する女たち
ラフカディオ・ハーンにおける女の変身 堀江珠喜
変身する歌舞伎の女たち――阿国、お岩、そして風鈴お姫 津金規雄
『キャット・ピープル』のために 吉田司雄
第3章 女の変身の歴史
怪説『妖尼公』――上田秋成における女の変身 高田 衛
1 女はどこまで変われるか
2 スキャンダルについて
3 則天武后というモデル
4 畠山重忠誅殺
5 お春と弥勒と命禄
ジェンダーと書記作用――シェイクスピア演劇における〈男装〉 本橋哲也
1 シェイクスピア演劇と〈変装〉
2 友情と恋愛――『ヴェローナの二紳士』
3 逸脱と包摂――『十二夜』
4 裸体と服装――『シンベリン』
第4章 現代日本と女の変身
少女から女王へ――宝塚歌劇『ベルサイユのばら』と女性の男性性 東 園子
1 もう一つの“女の変身”
2 アントワネットの変遷
3 人形の城
4 アントワネットたちの群れ――「宝塚」と女性の男性性
汝、何ゆえ怪物となりしか――綾波レイについて 進藤洋介
1 時に、西暦一九九五年
2 補完に至る病、そして
3 レイ、空虚さのむこうに
4 『エヴァ』の形式(ルビ:かたち)、レイの形式(ルビ:かたち)
5 『エヴァ』の前で「萌え」を叫んだけもの
美醜と整形のマンガ学――岡崎京子『ヘルタースケルター』試論 成田大典
1 統一される顔
2 描かれる醜
3 宙づりにされる醜
4 整形されるマンガ
戦うアニメ少女たちの〈実験〉――「変身」後の日常を生きること 村瀬ひろみ
1 戦う美少女小史
2 女の子の「変身」――強さ
3 『グレンラガン』のヒロインたち
4 ヨーコの「変身」
5 「変身」ではなく「成長」
6 「変身」しない女の子たち
7 女の子の「変身」はどこにいくのか
わたしは犬になり、あなたはわたしになり、わたしに触れる――松浦理英子『犬身』をめぐって 内藤千珠子
1 背反する欲望
2 触れ合いと欠如
3 幸福な裏切り
[連載]
真夜中のセクシュアリティ(第5回)
「変身」するヒーローの行方――錯綜するジェンダーとサブカルチャー 久米依子
1 「武装」と「メイクアップ」
2 「女の子の国」の逆襲
3 最弱なヒーローの活躍――『仮面ライダー』新シリーズとライトノベル
書棚の隅に何かいる(第3回)
その後の太霊道――日本霊道会と機関誌「霊界」をめぐって 一柳廣孝
オカルト・アカデミックス(第2回)
義経=ジンギスカン説と黄禍論 橋本順光
第5章 書評&ブックガイド
『紙芝居と〈不気味なもの〉たちの近代』について、あるいは越境する〈民俗学的知〉 川村清志
1 〈不気味なもの〉との邂逅、ほどよくゆっくり
2 本の概要、それなりにはしょりながら
3 若干の考察、やや批判的に
[特別寄稿]『西鶴と浮世草子 研究』第2巻特集[怪異]が目指すこと 佐伯孝弘
ブックガイド 成田大典/諸岡卓真/川崎公平/横濱雄二/井上貴翔
上記内容は本書刊行時のものです。