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歌謡曲は、死なない。
- 出版社在庫情報
- 品切れ・重版未定
- 初版年月日
- 2000年3月
- 書店発売日
- 2000年3月31日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2012年12月28日
紹介
どう聴いても歌謡曲なのに、なぜ歌謡曲と呼ばずに、Jポップと呼ぶのか。愛するものを低俗として抑圧し、あらゆる要素を取り込みながら延命をはかる歌謡曲という自虐的パラドックス構造を解明し、その根底にある日本文化の特質をさぐる。
目次
序章 歌謡曲は、死なない。
第1章 歌謡曲へのまなざし
かつて、「歌謡曲」といえば演歌のことだった──一九七〇年代初頭
侵犯しあう三つのカテゴリー(1)──一九七六年
侵犯しあう三つのカテゴリー(2)──「雨やどり」とアリス
「アイドル」への渇望
天才がたどった数奇な運命
とりあえずのまとめ──一九七〇年代とは?
歌謡曲を統一した松田聖子
シブがき隊という過剰
小泉今日子における自己言及
アイドルの遍在化
つくられるヒット曲──一九九〇年代的戦略
Jポップなる概念の欺瞞性
第2章 歌謡曲を見くだすもの
洋楽信奉の真実
クラシック音楽の有する意味と歌謡曲
音楽的チャレンジと歌謡曲
歌謡曲の独自性とは
第3章 歌謡曲である(ない)ということ
荒井(松任谷)由実──非日常的日常からただの日常へ
久保田早紀──異邦人
アイドル歌謡──聴き手を近くに来させる音楽
「アイドル歌謡曲」の現在
歌謡曲であるということ
LINDBERGからZARD、そしてELTへ
ドリカム──カラオケ向きでない「カラオケに優しい楽曲」
氷室京介、久保田利伸──カラオケを拒む人たち
歌謡曲をめざす人々
歌謡曲であると受け止めること
第4章 歌謡曲か否か、それが問題だ
小室哲哉──計算をもとにしたルーティンワーク
つんく──欲望に忠実な男
ヴィジュアル系の発信しつづけるもの
ミスチル、L⇔R、スピッツ──ナイーヴな距離のとりかた
マイラバ──歌謡曲の新たな深み
槇原敬之──完全な、でも珍しい歌謡曲
SPEED──あまりにも伝統的な歌謡曲
宇多田ヒカルと歌謡曲、あるいは新たな邦楽の登場
終章 歌謡曲への愛
歌謡曲が拡大するプロセス
タテマエの文化とホンネの文化
歌謡曲への愛
日本レコード大賞受賞曲一覧
あとがき
参考文献
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。