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フーディー ジョゼ・ジョンストン(著) - 青弓社
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フーディー (フーディー) グルメフードスケープにおける民主主義と卓越化 (グルメフードスケープニオケルミンシュシュギトタクエツカ)
原書: Foodies:Democracy and Distinction in the Gourmet Foodscape

社会一般
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発行:青弓社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ27mm
重さ 535g
440ページ
並製
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-7872-3473-5   COPY
ISBN 13
9784787234735   COPY
ISBN 10h
4-7872-3473-0   COPY
ISBN 10
4787234730   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年7月28日
書店発売日
登録日
2020年6月17日
最終更新日
2023年4月7日
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書評掲載情報

2020-09-19 日本経済新聞  朝刊
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紹介

食を自分のアイデンティティとして捉える人々=フーディー。彼・彼女らの生活世界に、雑誌記事やテレビ番組、インタビューから多角的に迫る。「食の民主化」と「エキゾチシズム・真正性への希求」という食文化の両義性と、両者の緊張関係を析出する。

目次

第二版序文 ジョゼ・ジョンストン/シャイヨン・バウマン

第二版叢書序言 叢書編集者シャロン・ズーキン

謝辞 ジョゼ・ジョンストン/シャイヨン・バウマン

序 論 フーディーのおいしい世界に足を踏み入れる
 1 フランス料理の没落――料理の脱聖別化に関する歴史的展望
 2 現代のグルメフードスケープ――フーディーと不平等
 3 グルメフードスケープの主な特徴――嗜好とトレンド
 4 各章の概要

第1章 フーディー・オムニボア・言説
 1 食と嗜好の研究への招待
 2 言説・民主主義・卓越化
 3 「フーディー」とは何か?

第2章 真正性を食べる
 1 真正性を取り出す
 2 真正な食べ物の諸次元
 3 真正性の文化政治

第3章 料理上の他者――エキゾチシズムの探求
 1 料理植民地主義?
 2 料理コスモポリタニズム?
 3 エキゾチシズムの操作化

第4章 フーディーをめぐる政治――これはおいしい革命だ!
 1 政治的食事――歴史的展望
 2 フーディーをめぐる政治で競合するイデオロギー
 3 フーディーをめぐる政治の言説
 4 フーディーは語る――喜びと政治の均衡を保つ
 5 結論

第5章 階級と階級の不在
 1 グルメフード記事のフレーム――不平等の隠蔽
 2 階級不在を維持する三つのフレーム
 3 オムニボアとしてのフーディー――俗物性の拒否と地位の交渉
 4 階級と地位に関する結論――最小化されているが、やはり関連している

第6章 食に心を配る――フーディーのキッチンに見るジェンダー実践 ケイト・ケアンズ/ジョゼ・ジョンストン/シャイヨン・バウマン
 1 ジェンダー化されたフーディーへの招待
 2 ジェンダー・食・アイデンティティ
 3 フーディー文化に見るジェンダー実践
 4 喜び
 5 ケアワーク
 6 知識と熟練の技
 7 結論――フーディーはどのようにジェンダーを実践しているのか

結 論 フーディーの連続性・変化・道徳的両義性

補遺A インタビューデータ――方法論と質問

補遺B インタビュイーの基本属性

補遺C 言説分析――方法と結果

参考文献

監訳者あとがき 村井重樹

事項索引

人名索引

版元から一言

食を自分のアイデンティティやライフスタイルとして捉える人々=フーディー。その言葉や存在は、TBSドラマ『グランメゾン東京』や三越伊勢丹運営の食メディア「FOODIE」、雑誌の特集で、日本でも知られるようになった。

高級店を訪れる一方、オーガニック食品やローカルフード、「手作り」にも引かれ、郷土料理やエスニック料理も味わう。「良い食べ物」を食べて学ぶことに強い関心をもつ彼/彼女たちの実態とは、いったいどのようなものか。

現代アメリカのフーディーの生活世界、セレブシェフへの熱狂、レストラン批評やフードブログの隆盛に、雑誌記事やテレビ番組、フーディー当事者へのインタビューから多角的に迫る。そして、「食の民主化」と「エキゾチシズム・真正性への希求」という食文化の両義性と、両者の緊張関係を析出する。

フーディーをめぐる食文化から階級や人種、ジェンダーの問題系を浮き彫りにして、そこに潜む社会的な不平等や雑食的な文化資本、卓越化の戦略を明らかにする「食の社会学」。

著者プロフィール

ジョゼ・ジョンストン  (ジョゼ ジョンストン)  (

トロント大学社会学部教授。共著にAcquired Tastes: Why Families Eat the Way They Do(University of British Columbia Press, 2014)、Food and Femininity(Bloomsbury, 2015)、Introducing Sociology Using the Stuff of Everyday Life(Routledge, 2016)など。

シャイヨン・バウマン  (シャイヨン バウマン)  (

トロント大学社会学部教授。著書にHollywood Highbrow: From Entertainment to Art(Princeton University Press, 2007)、共著にAging, Media, and Culture(Lexington Books, 2014)、Introducing Sociology Using the Stuff of Everyday Life(Routledge, 2016)など。

村井 重樹  (ムライ シゲキ)  (

島根県立大学総合政策学部准教授。専攻は理論社会学、文化社会学。共著に『社会学の力』(有斐閣)、訳書にベルナール・ライール『複数的世界』(青弓社)、論文に「食の実践と卓越化」(「三田社会学」第20号)など。

塚田 修一  (ツカダ シュウイチ)  (

相模女子大学学芸学部講師。専攻はメディア文化論、都市研究。共編著に『国道16号線スタディーズ』、共著に『アイドル論の教科書』(ともに青弓社)、論文に「米軍基地文化の形成と展開」(「人間と社会の探求」第88号)など。

片岡 栄美  (カタオカ エミ)  (

駒澤大学文学部教授。専攻は文化社会学、教育社会学。著書に『趣味の社会学』(青弓社)、共著に『変容する社会と教育のゆくえ』(岩波書店)、『文化の権力』(藤原書店)、『社会階層のポストモダン』(東京大学出版会)など。

宮下 阿子  (ミヤシタ アコ)  (

法政大学・洗足学園音楽大学ほか兼任講師。専攻は食の社会学、身体の社会学、病いの語り研究。共著に『感情を生きる』(慶應義塾大学出版会)、論文その他に「摂食障害における「くうこと」と「くうもの」」(「支援」Vol.6)、「〈生まれなおし〉のプロセスとしての摂食障害」(「社会志林」第65巻第3号)など。

上記内容は本書刊行時のものです。