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占いをまとう少女たち 橋迫 瑞穂(著) - 青弓社
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占いをまとう少女たち (ウラナイヲマトウショウジョタチ) 雑誌「マイバースデイ」とスピリチュアリティ (ザッシマイバースデイトスピリチュアリティ)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ15mm
重さ 250g
216ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-7872-3447-6   COPY
ISBN 13
9784787234476   COPY
ISBN 10h
4-7872-3447-1   COPY
ISBN 10
4787234471   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0336  
0:一般 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年2月26日
書店発売日
登録日
2019年1月17日
最終更新日
2020年6月15日
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書評掲載情報

2021-10-23 朝日新聞  朝刊
評者: トミヤマユキコ(東北芸術工科大学講師・ライター)
2019-03-16 日本経済新聞  朝刊
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紹介

少女向け占い専門雑誌「マイバースデイ」を軸に女性誌やファッション誌にも目配りして、1980年代、90年代、2000年代の少女と占いの関係性を描き出す。宗教ブームやオウム真理教の影響、女性の社会進出なども絡めて、社会的・文化的な背景を解き明かす。

目次

序 章 雑誌「マイバースデイ」とその時代
 1 「宗教ブーム」のなかの「占い/おまじない」
 2 変化する「占い/おまじない」
 3 雑誌とジェンダー

第1章 現代社会での宗教の位置とその変遷――ピーター・L・バーガーの議論を手がかりに
 1 宗教の「世俗化」とは何か
 2 近代化での社会の変容と「世俗化」
 3 宗教の「市場」化と消費者の出現
 4 宗教が若者に見直されるとき
 5 近現代での宗教の再発見

第2章 「マイバースデイ」の「占い/おまじない」
 1 雑誌としての「マイバースデイ」
 2 「マイバースデイ」の「占い/おまじない」
 3 「魔女っこ」の登場
 4 努力としての「おまじない」
 5 読者と「マイバースデイ」
 6 「マイバースデイ」の世界観

第3章 「マイバースデイ」における「手作り」と少女
 1 「ライフスタイル」と「手作り」
 2 「マイバースデイ」の「おまじない」グッズ
 3 エミール・シェラザードによる「おまじない」
 4 イベントでの手作りと「おまじない」グッズ
 5 「マイバースデイ」での手作りとその意味

第4章 一九九〇年代「マイバースデイ」の「占い/おまじない」
 1 一九九〇年代「マイバースデイ」に見られるライフスタイルの記事
 2 一九九〇年代「マイバースデイ」の「占い/おまじない」
 3 「心理テスト」と「ランキング」
 4 「占い/おまじない」の広がりと拡散
 5 「占い/おまじない」から精神世界へ
 6 一九九〇年代「マイバースデイ」の「占い/おまじない」の変化とその役割

第5章 〈知識〉としての「占い/おまじない」の共有と少女――読者投稿欄「ハローバースデイ」の分析から
 1 「ハローバースデイ」の概要
 2 「KH Coder」を用いた「ハローバースデイ」の分析
 3 一九八〇年代「ハローバースデイ」と「占い」の投稿
 4 「おまじない」の創作と共有
 5 一九九〇年代の「ハローバースデイ」
 6 一九九〇年代の「ハローバースデイ」の「占い/おまじない」関連の投稿の特徴 
 7 〈知識〉としての「占い/おまじない」と少女たちの「天蓋」

第6章 女性と「占い/おまじない」――鏡リュウジと女性誌を事例として
 1 活動状況と概要
 2 女性誌の「占い/おまじない」
 3 学ぶものとしての占い
 4 「おまじない」と「魔女」のイメージ
 5 鏡の「占い/おまじない」に対する価値観とその背景
 6 女性誌の「占い/おまじない」の変遷とその内容

終 章 「占い/おまじない」と少女がつむぐ「世界」、そのゆくえ
 1 「宗教の市場化」と「占い/おまじない」
 2 「DIY的宇宙」としての「占い/おまじない」
 3 「占い/おまじない」に見いだされる個人の意識と社会的背景
 4 「占い/おまじない」とオウム真理教
 5 現代日本社会のスピリチュアリティの今後――「おわりに」に代えて

初出一覧

あとがき

版元から一言

1980年代に少女たちの間で流行した「占い/おまじない」は、現代まで多くの女性から支持されてきた。占いはなぜ女性を引き付けたのか、それは女性にとってどのような役割を果たしてきたのか。

少女向け占い専門雑誌「マイバースデイ」(実業之日本社)を軸に女性誌やファッション誌にも目配りして、1980年代、90年代、2000年代の少女と占いの関係性を描き出す。そして、宗教ブームやオウム真理教の影響、女性の社会進出なども絡めて、社会的・文化的な背景を解き明かす。

少女たちの理想像や人間関係を時代ごとに指し示し、宗教の市場化・商品化の役目も担った〈占い〉の社会的な機能を明らかにして、スピリチュアリティと女性たちの現状にも迫る宗教社会学の成果。「マイバースデイ」を当時読んだ読者も必読。

著者プロフィール

橋迫 瑞穂  (ハシサコ ミズホ)  (

1979年、大分県生まれ。立教大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程後期課程修了。立教大学・大正大学非常勤講師。専攻は宗教社会学。論文に「現代日本社会における宗教と暴力――「聖なるもの」と「私」の社会学的考察」(立教大学博士論文、2010年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。