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公共図書館を育てる 永田 治樹(著) - 青弓社
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公共図書館を育てる (コウキョウトショカンヲソダテル)

社会一般
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発行:青弓社
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ17mm
重さ 235g
224ページ
並製
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-7872-0078-5   COPY
ISBN 13
9784787200785   COPY
ISBN 10h
4-7872-0078-X   COPY
ISBN 10
478720078X   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0000  
0:一般 0:単行本 00:総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年10月21日
書店発売日
登録日
2021年9月1日
最終更新日
2022年2月21日
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書評掲載情報

2022-05-28 朝日新聞  朝刊
評者: 根本彰(東京大学名誉教授・図書館情報学)
2021-11-21 読売新聞  朝刊
評者: 稲野和利(ふるさと財団理事長)
2021-11-20 日本経済新聞  朝刊
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重版情報

2刷 出来予定日: 2022-01-07
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地域のまちづくりと図書館との関係をどう考えるかという課題が近年関心を集めています。変化が目まぐるしいデジタル時代に、地域の図書館が担うべき役割とは何なのか。この問題に多くの方が関心をもっていただき、刊行から3カ月ほどで増刷です。

紹介

図書館を変えれば地域が変わる! 国内外の事例を多数紹介して公共図書館の制度と経営のあり方を問い直し、AIを使った所蔵資料の管理や利用者誘導、オープンライブラリーの取り組みなど、デジタル時代の図書館を構築するヒントにあふれた実践的ガイド。

目次

まえがき

第1章 未来の図書館のエコシステム
 1 公共図書館が抱える問題
 2 アラップ社のレポート「未来の図書館」
 3 未来の図書館のエコシステム
 4 問題整理と未来の図書館への指針

第2章 これからの公共図書館を考えるために
 1 法人(財団)立図書館という公共図書館
 2 デンマークのオープンライブラリー
 3 オランダの公共図書館の課金制

第3章 日本の公共図書館をどう育てるか――システム規模を考える
 1 公共図書館は十分にあるのか
 2 公共図書館はどれくらいの住民に浸透しているか
 3 住民は、公共図書館サービスをどのように受け止めているのだろうか
 4 人々が頼りにできるコレクションが確保されているのか
 5 二つの都市の図書館システム比較
 6 システム規模の見直し

第4章 図書館とコミュニティ――イギリス公共図書館の展開
 1 「市民的」公共図書館の展開
 2 コミュニティの亀裂と新しいコミュニティ・アプローチ
 3 二十一世紀を迎えたイギリス公共図書館

第5章 図書館での技術動向・予測――「ホライズン・レポート図書館版」
 1 図書館の技術動向・予測
 2 「ホライズン・レポート」の立場
 3 科学技術の採用を加速する動き
 4 科学技術の採用を妨げる課題
 5 科学技術の重要な進展
 6 「図書館版」のテーマの交替

第6章 未来の図書館に関する提言
 1 第一回:図書館のゆくえ――今をとらえ、未来につなげる(二〇一六年十月十七日開催)
 2 第二回:図書館とソーシャルイノベーション――二〇一七年十月十一日開催
 3 第三回:図書館とサステナビリティ――二〇一八年十一月二日開催

第7章 オーフス公共図書館からヘルシンキ市新中央図書館へ――公共図書館の新しい表情
 1 図書館のルネサンスと都市間競争
 2 二つの公共図書館への訪問
 3 オーフス公共図書館
 4 ヘルシンキ市新中央図書館

資料 「図書館のインパクト評価の方法と手順 ISO 16439:2014」

あとがき


【お詫びと訂正】
本書に以下の誤りがありました。

72ページ:表5「東京23特別区とニューヨーク市の公共図書館の構成」3段目、東京23特別区の面積
【誤】619平方メートル
【正】627.53平方キロメートル

72ページ:同表3段目、ニューヨーク市の面積
【誤】784平方メートル
【正】784平方キロメートル

92ページ:表7「コミュニティ図書館の類型」最下段中央、モデル2bの事例
【誤】ノースハンプシャー
【正】ノーサンプトンシャー

読者のみなさまにご迷惑をおかけしたことを、心からお詫びします。

永田治樹/青弓社編集部 2022年2月21日

版元から一言

公共図書館は、そもそも何館あるのか。
47都道府県立が約60館、市区立が2,600館、町村立が620館で、全国に合計約3,300館ある。
市区町村の約77%が公共図書館を設置しているが、町村部の設置率はかなり低く57.6%でしかなく、これが全体の数字を押し下げているのが現状だ。
これを人口比でみると、日本は4万人に1館、アメリカはその倍の4万人に2館もある。

2005年には人口の48%が図書館を使っていたが、14年には34%にまで下降している。
こうした現状を踏まえ、公共図書館を増やすにはどうしたらいいのか、利用者の縮減を押し止めて図書館を使いやすくするためにはどういう施策があるのか――、を具体的に検討して提言する。
解決策の一部としてAIを使った図書館資料の管理や利用者誘導、さらに経営規模のあり方を検討し、身近な公共図書館が十分な情報資源を提供できるようになっているのかどうか、コミュニティとつながるだけのサービスポイントになっているのではないか、も指摘する。

さらに、財政難を逆手に取った岩手県の成功例や図書館が変わることで地域を変えた栃木県の実例、図書館蔵書検索サイトを使った横の連携を当事者が語る。
加えて、市民の意向を踏まえて専門的なリーダーシップを発揮した新たな図書館、心地よい空間として世界的にも有名なデンマークとフィンランドの2つの図書館を紹介して、大きなヒントを示している。

著者プロフィール

永田 治樹  (ナガタ ハルキ)  (

1944年、愛知県生まれ。筑波大学名誉教授、未来の図書館研究所所長。専攻は図書館情報学。著書に『学術情報と図書館』(丸善)、編著に『図書館制度・経営論』『図書館経営論』(ともに日本図書館協会)、共著に『世界のラーニング・コモンズ――大学教育と「学び」の空間モデル』(樹村房)、訳書にPeter Hernon/John R. Whitman『図書館の評価を高める――顧客満足とサービス品質』(丸善)、共訳書に英国文化・メディア・スポーツ省編『将来に向けての基本的考え方――今後10年の図書館・学習・情報』、英国図書館情報委員会情報技術ワーキング・グループ『新しい図書館――市民のネットワーク』(ともに日本図書館協会)など。

上記内容は本書刊行時のものです。