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党はどこへ行ったのか
私と革共同
- 書店発売日
- 2024年1月16日
- 登録日
- 2023年12月20日
- 最終更新日
- 2023年12月20日
紹介
レッド・アーカイヴズ第5作
日本の革命を志し国家権力との確執の間ただ中に戦い抜き、生き延びた革命家たちの記録。日本の未来、すなわち革命運動を考えるならば、このシリーズが提出した問題は避けてとることはできない。(01 奥浩平青春の墓標 02 近過去 奧浩平への手紙 03 奥浩平がいた─私的覚書 04 地下潜行/高田裕子のバラード)
プロローグより抜粋
少し読んでもらえれば分かるように私はいわゆる理論家ではない。読書家ともいえないかもしれない。数十年の関係だったが、私は幾つかの実践活動、編集活動にかかわり、それが必要とする限りで多少の文章を書いてきたにすぎない。
もちろん私も、マルクスも読んだし、レーニンも読んだし、トロツキーも読んだ。多くを学んだし、大きな影響も受けた。しかし私の人生の中で、もっと大きな影響を受けたのは、一九六〇年の樺美智子の死であり、一九七五年の本多延嘉の死である。
樺とは生前、顔を合わせたこともない。ただ彼女が殺されたとき、私も同じ国会南通用門にいたというに過ぎない。あれから六三年経った。雨は今年も沛然と降っている。少々気恥しい気がしないでもないが、彼女が死の数年前に書いた詩を引用させてもらいたい。多分、許してくれるだろう。
目次
第Ⅰ部 私と革共同 ――光と影の幾歳月
第1章 革共同全国委員会の出発── 六〇年安保闘争と三全総
第2章 七〇年安保・沖縄闘争という挑戦
第3章 いわゆる「内ゲバ」について
第4章 三里塚二期攻防と先制的内戦戦略
第5章 国鉄分割・民営化と「戦後政治の総決算」
第6章 国鉄一〇四七名闘争始末期── 革共同の失われた三〇年 1
第7章 安保再定義と百万人署名運動── 革共同の失われた三〇年 2
第Ⅱ部 革共同の諸問題
第1章 共産主義的政治をとりもどす─ 松本意見書 1
第2章 革共同全国委員会の歴史と教訓─ 松本意見書 2
第3章 迷走する「綱領草案── あるいは革共同の墓標
第4章 二重の敗北としての国鉄一〇四七名「和解」
第5章 党はどこへ行ったのか──「党の革命」「党の階級移行」という茶番劇について
第Ⅲ部 現代社会を読む─『ピスカートル』からの抜粋
レッド・アーカイブス 顛末記(川口 顕)
上記内容は本書刊行時のものです。